夜、寝る支度をしている横で嫁が丸くなって畳に顔をつけている
「ダンゴムシ！」
どこから入ってきたのか、土の中にいるべきダンゴムシが和室のどまんなかで嫁に突かれて丸くなっていた
せっせと摘んで外に出す
深夜、田舎の涼しい空気に包まれウツラウツラしていると、突如短く鳴き出すセミの声
「ミンミン！」
嫁の指差す先には、月明かりに照らされた障子に浮かぶ、ミンミンゼミのシルエット
眠いから置いとこうなと放置し、また夜の帳に沈みかかった頃
「ミンミンとミンミン！」
先ほどのミンミンゼミと尻を合わせVの字を描くもう一対のミンミンゼミ
こいつら、リア充してやがるぜ・・・
俺はそっと視線を外した
早朝、昨夜の障子の前でしゃがみ込む嫁
「ご臨終です」
そこには昨夜ハッスルしたミンミンゼミ
昨夜は最後の力を振り絞った様子
嫁が庭に埋めていた

さらに翌日には「アシダカグモが見たい」と外に飛び出して、カマキリとカニを持って帰ってきた
「アシダカグモは？」
「よく考えたらどこにいるのか解らないから、水辺にいたもの捕まえてきた！」
今年も嫁にとって楽しい里帰りになってよかったよかった

>>909
楽しそうwww