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引用元: 俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて




372: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:25:54 ID:agkvzEh31
オレは観念し、話をした。

オレ「今、S子が俺の傍に居ます……」
コナンの自供するときのBGMが、頭の中で流れ出す。









骨顔「え?じゃあ憑りつかれたの∑(○w○;)」

オレ「そうじゃなくて……オレとS子で和解しました」

社長「ふむ……私みたいな感じかな……('A`?)」

専門「おおおおwwwwwwwktkrwwwwww」
ニト「専門。黙れ、落ち着け、くたばれ」
専門「は、はーい……^^;」
ニト「そのままマイクオフにしろ、分かったな?」
社長「うん、専門君は少し静かにしてもらうと助かる」

専門「は、はーい……」専門マイクoff

オレ「ま、まあ、とにかく、なので大丈夫です……!」
骨顔「いや、絶対よくないですよ……直にお祓いを(○w○;)」

オレ「うん、S子は自分から『成仏したい』って決めました」

専門「マジですか!?!!?!wwwwwwww」専門マイクon

オレ「お 前 、 さ っ き か ら ウ ル セ ー よ 。」専門マイクoff

373: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/01(金)18:26:48 ID:mtwcP4JDs
専門ワロタww
頼むからゲーム名教えてくれぇww

376: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:33:04 ID:agkvzEh31
社長「あとで話教えるからー^^#」

専 門 会 議 チ ャ ッ ト 追 放 。

オレ「……何を言えばいいでしたっけ?」

そんな感じの空気が流れる会議チャット。

骨顔「……うーん、なにか害とかはでていないんですか?(○w○;)」
オレ「え……無くはないけど……」
骨顔「近くに居るの危険じゃないの……?(○w○#)」なんか熱くなってきた。
オレ「それはないよ!(断言)」

骨顔「 本 当 で す か !? 絶 対 に 大 丈 夫 な の で す か !?」

社長「まあまあ、骨顔さん。落ち着いてください」
骨顔「は、はい……すみません……」

社長「代弁させて頂くけど、骨顔さんは凄くオレ君を心配していてね……
 オレ君も、骨顔さんのこと悪くは思っていないだろ?」

オレ「そ、そりゃもちろん……」

社長「そうだよね。

 いやーwでも昨日は面白かったぞーw

 骨顔さん『オレさんタヒんでないよね?』とか真顔ならぬ、真声でいうんだからさwwww

 ワッハッハッハwww」

ニト「お、おお、俺が変なこと言ったから……(泣き声)」

骨顔「わーーーーー、わーーーーー、わあああああああああああ(○w○!)」


377: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:35:44 ID:agkvzEh31
どうやら、かなり骨顔さんは、オレのことを心配してくれていたらしい。
それは男色家的意味ではなく、昔からもっている霊感ゆえだそうだ。

骨顔さんが、オフ会でした怖い話もそうだった。
友人たちが心霊スポットに行くのを止めていたけど、嫌々ついて行き、
そこで怒る怪奇現象から救う、とか言うありきたりな話だった。

ただ、それも本当だったのだろう。

ちなみに骨顔さんも、かなりの守護霊をもっているらしい……が、心霊事じゃないと働かないらしい。

ちなみに骨顔さんの凄さは、この会議チャットでも判明する。

378: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:37:44 ID:agkvzEh31
骨顔「そういえば、さっきから……女性?の声がしますけど……(○w○?)」
オレ「え?」
オレは、不意にS子を見る。

S子は崩れてとりあえず、重ねまとめた本を見ている。
なにか、鼻歌を歌っていた。

オレ「ちなみにどんな感じの声?」
骨顔「うーん……言葉は聞き取れないけど、歌かな?」

こ い つ 、 ガ チ だ 。

379: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/01(金)18:39:20 ID:mtwcP4JDs
霊感って身に付けられるものではないのかな?

380: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:43:55 ID:agkvzEh31
社長とニトは、もちろん聞くことはできなかった。

社長の提案でブーストかけたが、特に聞えなかった。
骨顔さんは、大分聞こえる様になって「カワイイ声の子でしょ?」と言っていた。

骨顔「まあ……、問題ないみたいでよかったです」
社長「骨顔さんは心配し過ぎだよww」

どっちも、どっち、レベルで心配し過ぎだとオレは思ったが、言わなかった。

ニト「はー、でもなんか、よかったよ」
オレ「え?」
ニト「やっぱり、ゲームや漫画やテレビでも言われているけどさ。
 成仏できないで、唯何もできないまま過ごすのって嫌じゃん。
 そりゃマンガ本読めたり、ネトゲできるなら、俺はいいかなーって思うけどよ、

 そう考えれば、S子が『成仏したい』って選んだのは正しいと思うし、応援しなきゃだなー」

オレ・社長・骨顔「「「(・∀・)・('A`)・(○w○)」」」

ニト「え、なんだよ……」

オレ「ニトって、そう考えることできるんだーって……(・∀・)相談乗ってくれてたけど」
社長「いやー、今の言葉、少し見直したよ('A`)」
骨顔「日頃暴言多いから、自己中心的な人だと思いましたけど、優しい人なんですね(○w○;)」

ニト「なんでオレ、フルボッチにされてるんだwwwタヒねよwwwww」

381: 名無しさん@おーぷん 2014/08/01(金)18:46:42 ID:cblp72hAH
ニトかわええなwwwww

382: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:48:49 ID:agkvzEh31
この後、そう言う流から結構楽しい雑談会になっていた。
専門のチンタクトが、ピチピチしていたが、俺は見なかった。

ただ、俺はあんまりS子をほっとけず、その会議から申し訳なかったが抜けた。

話しが変わるけど、後日、社長・ニト・骨顔の三人が専門を懲らしめた。
その時の様子を見た、チムメン曰く『骨顔さんが怖かった』との事。

ちなみに、釣りじゃないけど、AAで表すとしたらこんな感じになると思う。
オレはその為に、骨顔さんに(○w○)な顔文字を付けた。

aa

383: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)18:54:32 ID:agkvzEh31
ここらへんで、レス返答して休憩する。

>>373
特定されそうで嫌だ。
ただ、今でているワードで大分分かる人は、分かると思う。
例え答えが出たとしても、二度と答えない。

>>379
あとから身に着ける方法はあるんじゃないかなー。
ただオレは先天性の物みたい。
でも、思う。オレS子に出会ってから、そう言うのよく見える様になった。鮮明に。

>>381
だねww今では大分丸くなってるよwwww
前々から、社長と骨顔さんに頭上がらなかったらしく、せめてプスキルで……って頑張ってるよ。

社長の方が圧倒的に強いんだけどね(笑)
そう言う訳もあって、カリスマスターなのです……。

384: 名無しさん@おーぷん 2014/08/01(金)19:24:38 ID:1at0mFGOr
今日中におわりそう??

385: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)19:56:34 ID:agkvzEh31
休憩もうすこし……寝るかも……(ぁ

>>384
たぶん、と言うより確実に終わらない。
明日中に終わるかな……、たぶんこの先特に書くことがないから、飛び飛びになるけど、
明日中に終わればいい方かもしれない。

なるべく自分の中で話したい事をまとめているんだけど、書いている途中に思い出すと暴走する。

S子かわいい……可愛すぎるよ……(´∀`*)

386: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:39:44 ID:agkvzEh31
>>382の続き

S子「……面白いひとたちだったね」
オレ「え、聞こえてたの(・∀・)?」
S子「少し音漏れてたよ(´∀`)」

通話を得てS子との最初の会話だった。
……いや、違和感に気が付いた。なんか、笑顔なんだけど、すごーーーーーーく。すごーーーーーく。

ほら、教室で黒板消しをドアに挟んで、先生を待つ学生のような顔って言うのかな?
なんか、すごーーーーく、そんなニヤニヤした顔してるの。

オレ「……ど、どどうしたの?」
オレは苦笑いしながら聞いた。

S子「えな本が……ねぇー……」
す ご い 、 リ ア ル ジ ト 目 な S 子 。

いや、なんかその表情と苦笑いな感じ、凄くかわいいのだけど。
その目線の先には、先ほど崩した本棚があった。

そして、その崩れた本には、もちろん

オレの戦利品が混ざり、事もあろうに、大体表向きだった。

387: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:44:17 ID:agkvzEh31
オレは硬直した。
なぜ、よりによって、ああいう本を一番上に置いていたのか。

なぜ、S子はその本を見ながら「へへ~」と(・∀・)ニヤニヤしているのか。

…………。

何より、何故S子は『おが露わになった少女の表紙の本』を指さしているのか。

ああ、そうだとも。

うん、その少女……

学生服(破れてる)に、肩まで伸びた髪の毛に、穴空き黒ストッキング。

オレ「……顔は違うよ(´∀`:)」
S子「え……」
オレ「……大丈夫区別ついてるよ(´∀`:)」
S子「でも似てるよね……」
オレ「……はい。」

S子「……こういうの好きなの?」

なんて答えればよかったのか、俺は未だに、その真理にたどり着けていない。

388: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:46:46 ID:agkvzEh31
オレは、ネットでよく見かける”結婚するから捨てる”や、”嫁に見つかったから捨てる”を甘く見ていた。

昔:オレ「なんで捨てるんだよwwwくれよwwwww」
今:オレ「そうだな、捨てなきゃ駄目……だよな……(哀愁」

S子「……まあ、オレさんも男の子ってことですね」
オレ「は、はい……」
S子「この本はいいけど、他の本は……つ、ツル?」

ごめんなさい、そうです、私はへんたいでーーーーーーーすっ!!!!

え?知ってた!?いやー、こまったなー……(´∀`;)

389: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:50:40 ID:agkvzEh31
S子「なんていうか……もっと普通の本はなかったの?」
オレ「ご、ごめんなさい……」

S子「もぉ……私は許すよ、けど、他の子は引いちゃうよ?」

優しくオレをさとすS子。

ただ、その言葉、既に2度目だ。(by姉貴

S子「……にしても、本当に足が好きなの?」
オレはハッとした。

たしかに、足が綺麗な感じ系が多いかもしれない。
いや、滅茶苦茶な顔の奴は流石に無理だが、足が綺麗なら逝ける。

オレ「……そ、そう言うわけじゃ」
S子「さっきも聞いたけど、結構足ばっかみていたよねーw( ^ω^ )ニコニコ」
オレ「は、はい……」
S子「足みたいですか?」

見たいです、とは言えず、なんか俯いた。

390: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:53:27 ID:agkvzEh31
S子「……ははは、でも正直気になってたんですよ。
 このスカートの中、どうなってるのかなーって。」

オレ「え?」

S子「自分で上げることもできるんだけど、なんか……嫌じゃないですか……」

オレ「ああ……」

なるほどする時に、自分のパンツ見て萎えゃうのと同じか。

S子「……見たいですか?」

二度目の質問……。オレの理性は臨界点突破のフル稼働だった。

391: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:56:34 ID:agkvzEh31
オレは時刻を確認する。
もう十分に夜だ……時間が経つのは本当にはやいなぁ……

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

オレ「うん、やっぱやめよう、話替えよう」
S子「え、あ……そうだよね……なんか変なこと言ってごめんね」

道、本能に勝てずorz

392: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)20:57:30 ID:agkvzEh31
すまん、思い出してたら、なんか凄く恥ずかしくなってきた。

くっそ、書いちゃった以上、しかたがないのだけど。


……期待していた方々、ご安心ください。大丈夫です。

393: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)21:07:26 ID:agkvzEh31
その後は、S子が見守るなか、本棚整理をしていた。

S子「えー、それじゃ読もうとするとメンドウじゃないですか?」
言う発言がかなり印象的だった。

オレ「大丈夫、これは男の見栄なんだ……策略なんだ……(大汗」
ちなみに今日来た友人にラノベを貸したつもりが、官能小説だったことが多々ある。
見栄も糞も、策略も、あったもんじゃない。

そんな謎な公開処刑されながら、オレはS子の見守るもと、せっせと本棚を片付けた。
ちなみにS子は同人誌を見るたびに、こうツッチミを入れて来た。

S子「えーっと、この本なんて言うだっけ……」
わーお、それは社長が好きそうな本じゃないですか、てか社長オススメの本じゃないですか^q^
思い出さないで良いよ、かたずけるよー^w^

S子「……こういうの見てて楽しい?」
わーお、それは獣○な同人誌じゃないですかー、ぶっちゃけそれは友人に頼まれて秋葉でかって、俺がハマった物です。
友人に会わなければこうはならなかったです^w^

S子「やっぱり学生もの多いですねw」
好きと言えば、好きですから……。てか、やめて、そんなに見ないで。
この服カワイイーとか言わないで、しかもその本触手者だから。召喚獣に襲われる系だから。

S子「スクール水着にニーソってなにがいいのですか?」
オレ「えっ?」
S子「男で言うなら」

S子「 ふ ん ど し に 学 ラ ン っ て 感 じ じ ゃ な い で す か ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
S子はやっぱり凄い子だ。

どうしてそう、変なこと覚えてるの。てか、発想できたの。
なに、男の惹かれるポイントふんどしなの?
そのふんどしに、さらにそそられちゃうポイント加えるなら学ランなの?

そんな感じで、昨日より疲れながら、オレは本棚を片付け切った。

394: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/01(金)21:13:13 ID:agkvzEh31
今日はここまでで、終わりにします。眠気が……ww

ちなみにS子は「変なこと言ってごめん」と言ってたから……
普通の子だよ。良い子だよ、カワイイ子だよ。
多分オレに毒されたんだと思うよ。そうだと思うよ。

ちょっと変な本見て暴走しちゃった幼稚園児的な感じだったんだろうと、思う。

396: 名無しさん@おーぷん 2014/08/02(土)00:02:10 ID:Jq0dbIjSy
>>1
楽しみにしてるよ

397: 名無しさん@おーぷん 2014/08/02(土)07:24:38 ID:mUv3VYVpg
おいついた
す、すごく
お。、面白いです

399: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)10:55:52 ID:DAzgazlTS
おはようございます。
ちょっと12時から家族と出かけますので、帰りが何時になるか……。
あと、友人の陰謀により 親 父 に こ の ス レ ば れ ま し た 。

小話なのですが。

寝ていると。
親父「お前、本当にS子ちゃんのこと好きだったんだな(´・ω・`)」
親父「ただ、あの感情は犯罪の匂いが強いから、外ではするなよ(´・ω・`;)」

オレ「さ、サーセンww(´∀`;)勿論です」

あと、本棚をチェックされた感じです。

ふっふっふ……そこにあるのは学園ものだけだよ!!!!←

寂しそうな顔をしていた親父の顔が心に刺さりました、なにこれ痛い。

400: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/02(土)11:02:12 ID:428fJOk9M
友人wwww

舞ってる
† †(d´??ゝ?‘)b† † つるぎのまいWWWWWWチュインチュインWWWWWWWWWWW

401: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:06:39 ID:DAzgazlTS
親父曰く、恋はハリケーンだそうです、ワンピースみてるな。
もちろん、表向きにはそう言う感情は、いくら道拗らせていてもするつもりはありません。
皆様もお気を付け。

なんだかんだで、S子の前でも殆ど隠せていました。
バレていたとは思うけど……。

>>393続き。
本棚を片付け終えたオレは、S子に色々弄られながらも、幸せだった。
何て言うか、S子がそばに居てくれて、それで笑ってる。

それだけで心が満たされていた。

S子「にしても、オレさんそう言うのがね……(・∀・)ニヤニヤ」
オレ「は、ははは……」

S子はまたベットに座り、オレはパソチン前のイスに座り。
なんか、さっきの言葉もあってかオレは変にS子を意識していた、と思う。

はぁ……こんなに美形なS子。
どうしていつもそう言う座り方になるのか疑問だけど、
足を閉じて太ももの所に手を置いて、背筋を伸ばして、ニチッとしている。

ベットに座って入るが、埋もれてないので、体のラインが丸見えだ。
ふくらはぎから背中へかけて、……擬音描写だけど、ふっくら、ふわすらっ、ふわ、すらっ……。
足先から首にかけて、……すらーっ、ふわっ、微ふわ、ふよん、すらっ……。

黒ストッキングが尚更オレの足を強調してきてる。
てか学生服着ていたから、道補正かかってるにしても、この子全体的に美形すぎるだろ(´∀`*)

402: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:11:34 ID:DAzgazlTS
まあ、その時、チラッチラッ、やっぱり足を見ていた。
S子も気が付いていた。

いや、だってさ……さっきああ言う事言われたんだよ?
無理じゃん、お前らも無理だろ!?意識しないでいるってのは!?
それとも、これも道だからかな!?

S子「……もー、足ばかり見すぎですよ(´・ω・`*)」
オレ「わ、わあああ、すみません!(´∀`;;)」

S子「そうだなー、もしもオレ君がデートする事があったら、カラオケとかは駄目だね~」
オレ「え、なんで?」
S子「足ばっか見えゃいますから。向かい合ってテーブルで足が隠れ様な感じですると良いと思うよ」

S子曰く、やっぱり足を見るのはNGらしい。
好きだから良いでも、好きになる前はNGだそうだ。
俺も分っていたけど、そう言う対策があったのか……

S子「良い人見つかると良いですね!」
……あれ、なんでだろう、少しズキッとしたぞ。

ただオレは動揺していたのもあり、笑い流すしかできなかった。

403: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:15:27 ID:DAzgazlTS
オレがあくびをしたのがきっかけだった。
S子との話がつまらなくなった訳じゃないけど、純粋に眠気だったのだと思う。

S子「寝ますか……?」
なんかそう心配してくれるS子が可愛かった。

オレ「そうだねー、もうこんな時間か……」
ネトゲで没頭したとき並みに早かった一日だった。

そして、そう。

S 子 と の 初 め て の 夜 が 近 づ い て き た 。
なんか凄く嫌らしい言い方だけど、間違いないよね!!

404: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:22:11 ID:DAzgazlTS
オレは風呂へ入りシャワーだけを浴びた。

オレ「……やらかした、服を持ってくるのを忘れたぞ。」
部屋にはS子が居る、タオルを巻いているとは言え、この醜態。
S子に見られるのは恥ずかしい……、悩んだ末、祖母へお願いした。

祖母「……はぁ、痩せなさい('A`)」
その時の祖母の顔は、小さい頃オレへ飴玉をくれた時の表情だった。

405: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:26:59 ID:DAzgazlTS
老人に階段を……と思うけど、祖母は割と元気だ。
未だに祖父と二人で、自家栽培をしているのだが、普通に5キロありそうなものを持ってしまう。

祖母「ほらっ……」
結局湯冷めして、風呂につかっていたオレへ、祖母が渡す。

おいまて、ここは風呂場で入浴中だ。服濡れるだろ。

オレ「あ、置いておいて……」
祖母「はいはい……ところで、可愛い子だったね」
オレ「え!見えたの!?」
祖母「見えなくても分かるよ。私が入ったら、挨拶していたと思うよ」
オレ「へ、へー……」
祖母「声も音もしない、いつもの●●(オレ)の部屋だったけど、そう感じたよ」

祖母「最後前で見送ってあげなさいね」
オレは何となく、泣きそうになり、湯船に沈んだ。
湯船の中は静かだった。

泣いていたのかな。
湯船が熱くて、涙の温かさは感じなかった。

406: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:32:48 ID:DAzgazlTS
風呂を上がり、部屋へ戻ると、S子が宙をフワフワしていた。
全然容姿は似ていないのだが、スカイリムの召還魔法『炎の精霊』が暇している時にするような様子だ。

S子「あ、おかえりなさい」
はうぅ(´∀`*)ただいまー
ニチッとこっちを向くS子。

S子「さっきお婆ちゃん来てましたよー」
オレ「う、うん……」
S子「私が挨拶したら、お婆ちゃんも挨拶してビックリしたよΣ(´∀`;)
オレ「あ、祖母もそれ言ってたよww」

まあ、祖母には姿が見えなかったらしいけど、S子には凄く嬉しかったらしい。

407: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:37:15 ID:DAzgazlTS
それからすぐにオレは布団へ入った。
この時期だから薄い布団一枚だったが、なんかカッチづけてビシッとオレの首までかけて寝た。
直に熱くなったけ。

S子が「おやすみー」とか言いながら、ニチニチしている。
オレも「おやすみ(´∀`*)」と笑いながら、枕へ頭を沈める。

オレは部屋の電気を消した。

オレ「(-∀-)」
……。
S子「(´・ω・`)」
……。
オレ「(-∀-)……。」
……。
S子「(´・ω・`)……。」

……………。

オレ「無理だ、寝れん(´∀`*)」

S子の視線を変に意識していたオレ。
S子は申し訳なさそうに「そうだよね(´・ω・`;)」としていた。


違うんです。

S子さん、違うんです。

オレ、道なんです。

きっとそれが悪いんです。

408: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:39:17 ID:DAzgazlTS
S子「やっぱり外に居た方がいいですか?(´・ω・`)」
オレ「い、いやいやいや!いいよ!いいよ!(´∀`;)」

S子「でも、オレさん眠れないし……」

オレ「だ、大丈夫……女の子と寝るの初めてだから……(´∀`;)」

S子「その言い方、えですよーwもぉー(´^ω^`*)」

オレ「はうっ!(´∀`*)」

なんか萌えていたオレ。

409: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:43:05 ID:DAzgazlTS
S子「うーん……でも眠らないのはよくないです」
オレ「……そ、そうだ。オレ、チッチ向くから……!それで頑張って寝る!」

視界にS子を入れなければ良い、壁を見ていればいい、悟りを開けばいい、
瞑想、黙想、我心鎮静(オリジナル言葉)、冷静沈着、黙って、眼を閉じ、ネロ!!!!!!!
羊が一匹、二匹、三匹......

S子「そ、それで平気ですか?」
オレ「大丈夫、寝ちゃうと起きないタイプだから……」

S子「ふ、ふーん……」
オレ(寝ろ寝ろ寝ろ寝ろ寝ろ(/ω\)ネローー)

オレはそう思いながら、力をこめ、眠りにつこうとしていた。

411: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:49:12 ID:DAzgazlTS
すまん……!!時間だ……!!!

俺が無事に安眠できたかどうか、帰ってきたら話します。
焦らすつもりはなかったのですが、焦らします。許して(´・ω・`)

412: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)11:52:43 ID:DAzgazlTS
しょうもない思い出とか言ったけど、全然しょうもなくなかった。

オレの一番楽しくて面白くて……な思い出でした。

本当にしょうもない思い出って言うのは、
ドッチボールで負けて、それに腹たてたオレともう一人で体育倉庫のボール全てチンパスで空気抜いた事とか言うんだろうな。
小学生だったけど、今では良い戦友だ……親父にチクったけど。

416: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:10:24 ID:DAzgazlTS
>>409続き

眠りにつこうと必タヒだった。
変に意識していたのは、道とさっきのやり取りのせいだろうか、とか考えたせいで
余計意識するようになり、寝れなくなり。

見事に負のスパイラルに陥っていた。

S子は今座っているのかな?S子はどこかに行ったのかな?
姿を見なくなってからそう言う事も考えるようになった。

――そんな時だ。

壁を向いていて、最初は気が付かなかったが。

背 中 に 違 和 感 を 覚 え た 。

417: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:13:54 ID:DAzgazlTS
オレ「……?」
最初は寝ようと頑張って居て、振り向きもしなかったが。

オレ「……?」
流石にモヤモヤとしたなんか気配を感じ、振り返ってみた。

S子「……ふふっ♪」

オ レ の 顔 の す ぐ そ ば に 、 S 子 が い た 。

S子はオレに添い寝してくれていたのだ!!!!!!!!!!!!

オレ「……( ゚д゚ )」
S子「どーしたのですか?(・∀・*)」
オレ「どど、どうして……( ゚д゚ )」

S子「へへ……w背中が空いていたので(・∀・*)」

オレ「 う ん 、 そ の あ り が と う ご ざ い ま す 。 (´∀`*)ヒャッホー!!!!!」

418: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:16:47 ID:DAzgazlTS
S 子 は オ レ に 添 い 寝 し て い た 。
大切なことなので二度言った。

S子は、少しだけ布団の中に透け落ちていたけど、そんなの気にならなかった。

胸の部分が、俺の肩甲骨あたりにある。
俺に平行して伸びているS子の身体……。

S子「もー、何見ているんですかーw」
オレ「あ、いや、その……!」

S子「も、もしかして……嫌だ?(´・ω・`)」

オレ「いえ、そんなことは……!!」

S子「そ、そうですか?よかったーw」

S子はニチッとオレを見て笑う。

419: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:22:34 ID:DAzgazlTS
オレ(S子さんが、俺の傍に……、S子さんがオレと添い寝……
 S子さんの身体が凄い近くに……、S子さんが笑って俺を見てる……

 ふ……ふふ……

 ふびゃぁああああああああああああああああああああああああ(´∀`*) )

オレの心の中は、まさにこんな感じだった。

ルイズチピペ並みだった。
いや、それ以上だった。間違いなく、興してた。

正直、理性が保ててなかった。
……半身はもちろんアレだったしよ。

……つくづく道だなε- (´ー`*)フッ

オレ(´ー`*)......。

オレ( ゚д゚ )無理だ。

…………道とか言って萎えようと思ったけど、全然萎えない!!!!!!!!!!!

不思議だね!!!!!

本当に不思議だね!!!!!!!!!!!

これは本能が悪い、全て悪い。本能が悪いんだ
理性!!お前だって悪いんだ!!もっとがんばれよ!!!1

とにかく、オレの心の中は乱れきっていた。野獣だった。

420: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:26:24 ID:DAzgazlTS
S子「そ……その……(´・ω・`*)」
そんな内心野獣と化していたオレへ、美女が話しかける。
やめろ……、オレの理性の限界は近い……逃げろ……

S子「こっち向いて……くれませんか?(´・ω・`*)」

オレ( ゚д゚ )

S子「背中ばかりじゃ……その……寂しいと言うか……」

チラリとみると、S子は上目使いになっていた。
いや、もしかしたら俺が少し高い位置で寝ていたのが悪いのかも知れない。

ただ……どちらにせよ……。

S子すっごく可愛かった。
なんか……大切なアイスクリームを落とした子供みたいな目してるの。
日頃の明るいような顔じゃないの、本当に寂しい目してるの。

そんな状態で甘え(?)てたから、本当に心が『きゅぅーーーーーーー』って音立ててた。

421: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:33:44 ID:DAzgazlTS
その時オレは、なんかふり向けないでいた。
ほら、なんだろう……無駄なプライドだったのか、それとも、なんか照れていたのか。

たぶん、こういう思いしてチャンスを逃すような。
学習しても、直せない、そう言う感覚だった。

オレ「そ、それは……」
何かを誤魔化そうと思い、適当なことを言った。
何言ったか覚えてないけど「よ、夜だねー」とかなんか、マジ意味不明なことを言ったと思う。

S子は「……。」って黙ってた。

チラッと見る。S子は「ぅう……」と子供の様な目で睨んでた。
可愛かった。

……とか、思う暇は無かった。

S子「……もう!!こっち向いてよ!!!!(>Д<*)オレさん!!!!!」

ギギギッと鳴く家。

S子の声が脳内でエーが掛かるオレ。

ジーっと見てくるS子。

422: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:35:40 ID:DAzgazlTS

オレ「( ゚д゚ )……」
オレ「(^ω^)はい」

よ う や く 振 り 返 る オ  レ 。
ニ チ ー と 笑 顔 に な る S 子。

オレはS子の顔を見て、照れ臭く笑った。
S子は何故か顔をベット埋めてた。

(*´∀`)(>Д<*)←こんな感じになった。

幸せでした。オレは幸せでした。

もう一度しつこいぐらい言ってやるよ!

ちょおおおおおおお、すげえええええええええええええ、幸せでした!!!!!!(´∀`)*

423: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:37:40 ID:DAzgazlTS
ただ、オレってやっぱり道だ、道たるゆえんだ。
変なことを聞いた。

オレ「ど、どうすればいいですか……」
おいオレ、何が「どうすれば」だ、オレ。
おいおい……、お前本当道だな。いや、オレだけどよ。

思い出すだけで、道だなーって実感する。再確認できる。

日頃工同人とか、恋愛自慢とか、鈍感野郎スレ見てて

「おいおいwwwwwそれOKだろwwwwwwwww」
「勘違いしちまうだろwwwwwww」とか馬鹿にしていたけどよ!!!!!

……だね、無理だね。道だね。

424: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:44:09 ID:DAzgazlTS
S子「……そ、その……オレさん」
む、なんだ……なんかS子の様子が変だぞ……(´∀`?)

S子「……言わなきゃ駄目ですか?(>ω<*)」
モニュッとした、ニヤニヤっとした、

そんな照れくささと恥ずかしさが奇跡のチンビネーションを見せた顔をしていた。

超絶萌えた。

オレ「え、は、はい……教えてください……」
思い出すだけで、この男殴りたいな。
さては道だな。いや、オレか、そうだ道だな……

S子「き、ききき……(>ω<*)」
オレ「き?」
S子「本当に言わなきゃだめ?(´・ω・`*)」
オレ「お、教えてください(´∀`;)」

S子「も、もう!!!オレさん!!!!」

オレ「ご、ごめんなさいΣ(゚д゚)」

S子「謝らないの!(>Д<*)」

オレ「は、はい( ゚д゚ ;)」

S子「……キス、……しちゃいませんか?」

オレは落ちました。
いや、すでに恋に落ちていました。
好きだと自覚してました。

それが。

寧ろ昇天しました、恋で昇天しました(´∀`*)
恋に落ちるじゃない、 昇天 です!

好きだと自覚していたんじゃないです。
大好きになりました。ずっと一緒に居ようと思いました。

大 好 き になりましたーーーーーーーー(´∀`*)

425: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:45:18 ID:DAzgazlTS
オレ「……ふぁい」
S子「ww」

そうなんです、オレってそう言う奴なんですorz
噛むです。咬んじゃったんです。

426: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:46:22 ID:DAzgazlTS
ファイってなんだよ!!戦うの!?
ファイト?なに格げー!?なんなの、オレうぁあああああああああああああああああ。

ただ、噛んで、それをS子が笑ったら少し落ち着いた。

そしてオレはS子をジッと見た。

427: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:49:06 ID:DAzgazlTS
オレ「……いいの?」
S子「何が?」
オレ「こんなオッサンで」
S子「いいです^^」
オレ「もしかして、昨日の守護霊と間違えてる?」
S子「いいえ♪」
オレ「マジでマジで、本気で、オレですか!?」
S子「他に誰が居るんですかー(>ω<*)もー!」

オレ、タヒにそう。
いや、あの時たぶん、タヒにかけてた。
タヒんでたと思う。

いやーーーーなんか、思い出すとアレだね。

胸いってぇwwwwwwwwwwうわあああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwww

429: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:53:00 ID:DAzgazlTS
そして、オレは目で合図を取り、ゆっくりと顔を近づける。
S子は目を閉じた。

……なんでだろう、凄く鼓動の音が聞こえた。
S子に聞こえるんじゃないかってほど、聞こえた。

テレビや、同人、工画像でしか、見た事がないキス。
経験なんかない。……いや一度ホッペにキスされた事はあったかも。

S子の目を閉じている姿を写真に収めたかった。
凄く清楚で、見る者の心を幸せにするほど…………とっても、可愛い顔だった(´∀`*)

432: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:56:14 ID:DAzgazlTS
とある戦友の言葉を思い出した。

「キスするときは短く、気持ちを伝えられるだけでいい(`・ω・´)」
「あんまり、しつこくやるのはNGだ……」
「キス顔は相手に見られないように、ソッとだ……」

「じ ゃ な い と 俺 み た い に 振 ら れ る ぜ (号泣」

434: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)16:58:40 ID:DAzgazlTS
あんまり描写できないので、サラッと書く。

オレは、目を瞑るS子に顔を近づけ。
途中で眼は閉じた。

ヒンヤリとした、そんな感触がした。
恐らくS子の身体に触れたと察した。

……本当に数秒だったと思う。五秒もしなかったと思う。
そんな数秒も、計り知れないほど、とにかく、永遠と長いほどの時間に感じた。

435: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:02:20 ID:DAzgazlTS
一度落ち着く。
友人の話を出したのは、仕返しだ。

437: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:27:15 ID:DAzgazlTS
再開。

オレは顔を離し眼を開けた。
S子はまだ目を瞑って固まってた。

なんかその様子を見たら、微笑ましくなって「ぷっ……」とオレは笑った。
S子がゆっくりと目を開け、チラッとオレの顔を見る。

S子「お、終った……?」
何処となく落ち着いていないS子。

オレ「こ、怖かった?」
S子「そ、そんなことはないよっ!た、ただ……」
オレ「ん?」
S子「すっごく……気持ちが幸せになったと言うのかな、そんな感じでした……」
照れくさそうに、そう言ったS子はススーッと、布団をすり抜け消えて行く。
オレは、そこで「幽霊」だと再確認した。

……にしても、萌えた、凄く萌えた(´∀`*)

438: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:31:16 ID:DAzgazlTS
オレは、そんな気持ちでフワフワしていて、いつの間にか寝てしまったらしい。

翌朝目覚めた時にS子に聞くと、S子「笑って寝てましたよーw」との事。
なんか恥ずかしかった。

S子「そう言えば、少し顔を近づけすぎですよw」
オレ「え?」
S子「ちょっとだけ、私の唇すり抜けてましたよw」
オレ「な、なんだってー!」

まあ、顔は見なかったそうだ。いや、気にして言わなかったのかな。
分からないけど、そんな感じで、その日は始まった。

……北海道に行くまで、残り2日。

奇妙なS子との短い共同生活は、そんな幸せなスタートだった。

439: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:38:54 ID:DAzgazlTS
一階に降りると、親父と祖母が居た。
祖父はゲートボールへ出かけていた。

オレ「おはよー」
親父「おはよう。」
そう言いながら新聞を読んでいる。なんだこの、ザ・親父、な人は。

祖母「おはよう。……あら」
祖母は気が付いたようで、ニヤッと笑った。

S子「お、おお、おはよう……ございます……」

そう、この日からS子は俺の近くを憑いて回り、俺と行動を共にするようになった。

その提案は、俺の方からした。
せめて家に居る時ぐらい、普通に過ごそうと。

もちろん家の中限定だけど、普通に会話することもした。
家族ぐらいなら理解してくれるだろう。
また、こんな家だ、精神病院に連れて行かれる事もない。

S子は最初は戸惑っていたが、オレの押しに負け「どうなってもしらないですからね?」と言い笑ってくれた。

祖母「おはよう……って、挨拶しているよねオレ?」
祖母が笑顔で尋ねてくる。

オレ「う、うん……」
親父「い、いるのか!?そこに居るのか!」
親父は廊下を指さすが、残念。
そこではない。

親父と祖母に軽く説明をした。

親父は親心で、俺の気持ちを分ってくれたのか、納得した様子ではなかったけど
親父「絶対に外でやるなよ!」と厳しく言い許可してくれた。

祖母はと言うと、何故か仏壇のお菓子をいっぱい持ってきた。
S子は「食べれないですよw」と笑っていた。
それを伝えると、祖母は「あら……それじゃどうするかね」と苦笑いしてた。

オレは、そんな感じで朝食を取った。

440: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:51:23 ID:DAzgazlTS
朝食を終え、親父から今日中に北海道に行く支度を終える様に言われた。
はいはいと、言いながら結局準備をすることなく、S子と散歩へ出かけた。

……今回は、少し強気に出ていた。
普通に人が大勢いる所へ向かっていたのである。

――そう、友人とでも、数回しか訪れたことがないところ。
女性の方と来るなんで永遠に敵わない、(S子カウントしないなら、叶っていないけど)と、思っていた所……

映 画 館 で あ る 。

いや……ぶっちゃけ俺が朝テレビで、あるアニメ映画のCMを見てオレが見たいなーって言ったら、
S子が「見に行ったらどうですか?」って言ったんだよね。

そしたら、オレが「じゃあ、S子一緒に見に行く?」とか誘ってしまったのですよ。
もちろんS子は嫌がるのですが、オレは悪戯心で「行こうよ(´∀`)」とか言ってたんです。

S子「……オレくんが言うなら(-ω-*)」

オレ「あはは……ですよ…………。え!?( ゚д゚ )」

S子「え、嫌なのですか?(´・ω・`*)」
オレ「い、いや、全然いいよ!!(´∀`*)」

ちなみにオレが驚いた所は、そこではない。
いや、少し驚いたけど、

なんと。

S子が「オレくん」と呼んでくれたのだ!!!!!
道のオレには、女性から「くん」呼びされるなど、小学校の3年生以来だ!!!

ちなみに背はチビだが横に広く、色の暗い服ばかり来ていたせいで、
小学4年生からは「●●さん」と、無駄に「さん」呼びされた苦い思い出もある。

女子に「くん」って言われた……、この歳で言われた……(´∀`*)
オレの心の中は、なんか暴走してた。

441: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)17:56:40 ID:DAzgazlTS
映画館につき、お目当ての映画を探す。
……あった、この時期もあって人が多いと思っていたが、真ん中の良い席以外はガラガラだった。

まあ、公開してから次期がずれていたのと、隣にジブリとかあったからだと思う。
ちなみにジブリの方は、午後4時からしか空いてなかった。なお、朝10時の時点で。

S子は、人の多さにビクビクとしていた、終始オレの方を掴んでた。

周りに自慢したかった。うん、みろよ、こんなかわいい子がオレの手を掴んでるだぜ……。
いや、肩か。

なんか、そう思うとホラー映画っぽくなるから、今やよそう……。

442: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)18:02:53 ID:DAzgazlTS
オレは真ん中の一番上の席の、微妙な所を選んだ。

分かる人には分かると思うけど、妙に見辛いだよね。
それと下の人が気になる、ヤケに。

主人公が女の人(だったかな?)を背負って梯子を上るみたいな緊迫したシーンで、
下の真ん中に居たオッサンが、両手で頭を掻いたのだ。

それがまるで、おさるさんのようで、友人とオレはタヒんだ。声が出てしまった。
周囲のオバさんから睨まれた、そんな苦い思い出がある場所だ。

S子にも聞かれたのだが。
選んだ理由は。

通路側がオレは好きなのだが見辛そうな場所しかなく。
スマホでS子と会話したかったし、光は迷惑だなーっと、
近くに人が居るのを避けた。

結果、上がもの凄くガラガラで、「お、独占できるじゃーん」と思い選んだ。

S子「私なんか気にしないで良いのに……w」
オレ「いやいや……w」

上映まで少し時間があったが、案の定埋まったのは前の方の席だった。

443: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)18:04:20 ID:DAzgazlTS
ごめん、休憩します。

ちなみに何の映画見たか分かる人居る?

444: 名無しさん@おーぷん 2014/08/02(土)18:35:39 ID:3WDrWGYZh
全くわからん

445: 名無しさん@おーぷん 2014/08/02(土)20:22:28 ID:Uo65q9unR
実はタルパだった説が俺の中で急速浮上中

446: 名無しさん@おーぷん 2014/08/02(土)20:55:14 ID:3WDrWGYZh
良スレだけに、ラストが近いと思うと
ちょっと寂しいな

447: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/02(土)23:18:44 ID:DAzgazlTS
すみません、調子こいてお酒飲みすぎました。
従兄にも発見されて少し注意されました(´∀`;)ネラー多くね?

あと、従兄情報で、まとめサイト見てきました。
こんな長いサイトを章ごと(?)に分けて掲載しているサイト方々に感謝します。

>>444
調べたらすぐに分かるかもしれません。

>>445
オレのタルパは、ある意味、怒男です。

>>446
そう言ってくれると、やっぱり少し恥ずかしいですね……w
勝手にS子萌えな話をしているだけだしw

ラストは近い様な、遠い様な……このスレ中に終わればいいなーって感じです。

449: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)12:42:17 ID:UdZcaK7CS
とんでもなく二日酔いです……(ヽ'ω`)
>>442の続き

映画が始まった。
客層はやはりアニメ映画と夏休みなだけあり、子連れと女子が多かった。

映画が始まり、静かになる映画館。
意外とスマホを弄っている人が多く、下の方で明るい画面がぼんやりと輝いていた。

「怖い……」
S子は映画泥棒のCMを見てそう言っていた。
オレには怖いと言うより、面白いのだけど……女子から見たらそう言うものだろうか?

ただ、この映画……分かる人には分かるが、映画泥棒がまだ出てくる。
しかも、割と真面目に面白い。

S子は「酷いw」と笑いながらそのシーンを見ていた。
あとで聞いたけど、怖いイメージが払しょくされたそうだ。

てか、オレ。
あんまりS子と映画見ながら話して居なかった。いや、話さないのが普通だけど。
映画に集中していたと言うのもあるのだけど、S子も真剣(?)に見ていた。

なんで、映画のチョイスアニメだったかな。
今はそう思うけど、結構、楽しかった。

450: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/03(日)12:42:58 ID:trRAA83Px
映画・・・ポケモンかな?

451: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)12:46:28 ID:UdZcaK7CS
映画が終わり、昼飯を食べにフードチーナーへ向かう。

S子は終始キョロキョロしていた。
人が多い所はどうも苦手で怖かったらしい。

ときより、こっちを見て「( ゚д゚ )」な顔や「(・∀・)」としていた人がいたが、
ああいう人たちには、S子か、もしくは従兄の様にモヤが見えていたのかな?

結局、一時だと言うのに人が大勢いて座れる席はなかった。

てか、この時S子とお話しようと思ってテーブル席で探していたのが悪かったんだよね。
そもそも、人が大勢いたからS子と堂々と会話出来る訳ないじゃんorz

452: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)12:50:59 ID:UdZcaK7CS
結局、俺は歩きマックで昼を済ませた。
ちなみに歩きマックデビューしたのは中学生の頃。
その頃は気取っていたが、高校になると食べる場所を選ばず食べれるのが楽で、
この歳になるとササッと移動しながら食べれるかなり便利な業だ。

S子「汚いですよー(´・ω・`)」
オレ「……平気だよ」
たしかこんな会話を交わしたと思う。

オレ「これからどうしようか?」
映画を見た後のオレには目的がなくなってしまっていた。

ただ、もう少しS子と一緒に何かしたい!そう言う思いだけが先走っていた。

453: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)12:52:58 ID:UdZcaK7CS
S子「……あ、あの」
S子はそう言うと、静かに切り出した……。

S子「私のこと、調べることできますか――」
今でも覚えてる。

S子はとても寂しそうに、それで居ながら、強い顔をしていた。
うん、それにはそうとしか思えなかった。

454: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:00:36 ID:UdZcaK7CS
すまん、本当に対して話せる内容ないから、早く進んでしままう(´∀`;)

>>453
最初は何を言っているか分からなかった。
S子は「映画見た後でごめんなさい」と謝る。

――映画の内容で、姿を消した主人公を思う仲間たちが居る。
それを見ていたら、何となく、自分の周りについて知りたくなったそうだ。

オレには、S子の気持ちは分からない。
ただ、多分オレも一人ぼっちで自分が誰だか分からないなら、自分が気になるような気がした。

オレ「うーん……図書館にでもいくかなー」
映画やアニメでありがちな展開。
図書館で古い新聞記事を見つけて「こ、チレは!」となる展開。

図書館に行くと、あの警備員さん(安岡)が「おう、坊主(# ゚Д゚)」と向かい入れてくれた。
相変わらずイカツイく元気なようで……。

455: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:06:42 ID:UdZcaK7CS
あの日の係員のお姉さんにもあった。

係員「新聞ですか?えーっと……」
丁寧に案内してくれる。

ただ、オレはドラマやアニメと、現実は異なることを見せつけられた。

――新聞記事は、長くて一年しか保存していない。

S子は、聞いた限り、一年やそこらの年月をその姿になって過ごした訳じゃないだろう。

それに都合よく事故・事件の切り抜きなんかされているわけが無い。

係員「そんなのドラマや、警察ぐらいですよーw」
オレ「orz」
その後、なんでそんなのを探すのか聞かれたが、
『いや気になることがあって……」と意味深な顔をしてしまった。

ま、間違ってないよね!(´∀`:)
ただ、やけに乾いた「へ?」って言うお姉さんの顔が忘れられない……

456: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:13:22 ID:UdZcaK7CS
S子「残念でしたねー……」
オレ「い、いや、まだ方法はある……!」
オレは妙に力みながら言う。
(正確には、図書館内だったのでスマホでフリック入力)

オレ「俺 ら の ネ ッ ト が あ る (# ゚Д゚)」
S子「……。」

盛大に滑っていた。
正直受けると思ったんだが。

スマホで「ごめん」って小さく入力して、S子に見せた。

S子「ふふっ……ありがとうございます」
なんか、もう、悲しくてどうでもよかった。



引用元: 俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて




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