名無しさんからのご投稿です
ありがとうございますm(_ _)m


1.
衝撃的、とは違うかな。

私には、小梨の叔父夫婦がいる。
父の弟夫婦にあたる人達で、
子どもを欲しがっていた過去はあったが、
いないままと聞いた。
2人はとても仲が良くて、
60後半を迎える頃でも、新婚のようだった。
正座していた叔母に、手を貸すとか、
荷物はさりげなく持つとか、それくらい。
その叔母が、末期の癌になった。




治療は不可能、
抗ガン剤の治療も延命にしかならない…
そんな状態だった。
叔母は退院を望み、
退院した翌日から宗教にはまった。
妖精にお願いをして、
悪いところを取ってもらうの!とか、
天使様にきていただけるように、
玄関扉を変えるの!と言い、
おそらくは貯蓄の大半を使った。

叔父の母である祖母は、
無駄なお金を使わせるな!と怒り、
私も別の意味で心配だった。
優しくておっとりしていた叔母が、
本当に別人になってしまったから。

叔父は、そんな母の言葉をいっさい無視し、
家に来て余計なことを言うなら、
縁を切ると言い切った。
そのまま着信拒否。
祖母に泣きつかれた父が、
まあ少し話そうと言って、
叔父に話を聞きに行った。

叔父は、もう治らないことは分かってる。
それならば気の済むようにしてやりたい。
そう話した。
母は叔母から色々と、
主に天使様の話を聞いていたが、
ある時ぽつりと叔母が言ったらしい。

だって、このまま逝ったらあの人が1人なる。


2.
結局、叔母が倒れ再入院。
その日から、
叔母はパッタリと宗教を辞めた。
お見舞いに行くと、
ほぼ寝たきりで
食事もできない叔母がいたけど、
2人でポツポツと会話をしたり、
足をマッサージしたり、
テレビを見て笑ったりしていた。
その数日後に、叔母は逝った。

先日、一周忌があった。
祖母が家を売って同居しよう!と持ちかけていた。
納骨を終え、なんとなく帰り難くしていたら、
叔父が小さな声で言った。
そっちに行ったら、またよろしくなぁ。

叔父は借金ができ、
返済のために働いているらしい。
その理由は察せられたが、
追求するつもりはもちろん無い。
闘病生活1年と少し。
とても苦しんだ叔母と、
最期まで付き添った叔父の、
深い愛情が私には衝撃だった。

長くなってすみません。

引用元: 直接投稿用スレッド@はーとらいふ



スポンサーリンク