85: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 14:23:31 ID:77rQpjQ5O
もう二年前の事だけど、どうしても忘れられないので投下
長いです。

私子    当時22歳 接客業
彼男    当時32歳 公務員
チビ男   私子の同級生で元カレ 工場勤務
黒子    私子の親友
彼姉   黒子の職場の先輩で彼男の姉
A夫婦   A子は黒子の友達、A男はチビ男の友達 私子の仲介で付き合い、できちゃった婚


私子と彼男は黒子の紹介で知り合い、彼男から告白されて付き合いはじめた。
彼男が適齢期な為、最初から結婚を前提とした付き合いで、両家族とも公認の仲だった。

なかでも彼姉は私子にとても親切で、私子も本当の姉のように慕い、彼姉の娘の遊び相手にもなったりしていた。

順調に交際を重ね、彼男はとても温和で優しく毎日が幸せで、彼男も私子もなにもかも上手くいっていると思っていた。


ある日、私子が仕事を終えいつものように職場のおばさんと駐車場向かい自分の車に乗り込もうとした瞬間「私子っ!!」車の影から誰かに呼ばれた。

驚いた私子が辺りを見渡すと、男が二人、女が二人私子を睨みつけていた。




87: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 14:31:28 ID:77rQpjQ5O
声の主はチビ男。黒子とA夫婦もなぜか一緒だった。
あっという間に取り囲まれている私子を見て、おばさんは慌てて大丈夫?と声をかけてくれたけど、大した事ないだろうと考え心配もさせたくないのでおばさんには帰ってもらった。
私子「え、みんな揃ってなにか用?あ、黒子帰ってきてたんだね」
黒子は遠くに住み込みのバイトに行っていたため、久しぶりの再会で私子は嬉しかった。
呑気な事言ってないで、思えばこの時点で逃げればよかった。

チビ男「てめーっ!何か用じゃねーんだよっ!!!」
いきなりチビ男につかみ掛かられバランスを崩して、コンクリートに転がる私子。

88: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 14:35:04 ID:77rQpjQ5O
黒子「あんたいい加減にしなよ。帰ってたんだじゃないよ」
異様な頃気に何がなんだか分からなくてポカーンな私子。

私子「いたっチビ男何するの!黒子説明してよ」チビ男「(顔を真っ赤にさせながら今にも殴りかかんばかり)」
黒子「あんたまた私のメール返さないつもりだったでしょ」
私子「は?メール?あっそういえば来てたね。今日返そうと思ってた」

確かに二、三日前黒子から他愛もないメールが来ていた。
でも私子も黒子も大雑把な性格のため、お互い二、三日後にレスするなんてザラにあることだったので何で黒子が怒っているか分からなかった。

私子「それで怒ってるの?わざわざ職場にまで来て?」
黒子無言
チビ男「私子てめー、おいおまえ嘘ついてただろ」
私子「何言ってるの?いきなり来てなんなの?!」
チビ男「おまえに騙された、言い条件の男に次から次へと乗り換える為に利用されたgkd;gk!!!」
私子「もうラチがあかない帰る」異常な雰囲気に危機を感じ帰ろうとするとA女に腕を引っ張られまたコンクリートに投げ出された。

91: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 14:42:53 ID:77rQpjQ5O
A子「あんた今ここで土下座しなさいよ!ほら早く!」
よく見るとA子の腕には生まれて数ヶ月の赤ちゃんが抱かれていた。
土下座しろなんて言われても意味が分からないし、A子とは特に仲がいい訳じゃなかったから頭にきたけど、赤ん坊を連れ出してまでしなきゃいけない重要な話なのかもしれない、と思い黒子に話しを聞いてみることに。
黒子「あんた、二股したでしょう?私あんたがしたことみんな話したから」
汚いものを見るかのような視線で私子を見下ろす黒子。
どんな時でも一番の見方でいてくれた黒子の初めて見る表情にぞっとした。
私子はチビ男と付き合いながら彼男とも付き合い、彼男が公務員で条件がいいから乗り換えた。
チビ男のときも彼氏がいたのにチビ男の顔がいいから乗り換えたと、黒子は言った。
そうやって毎回自分に条件の良い男に乗り換え、男を捨てている、と。

もちろん全て嘘。
私子には身に覚えのない話。
でも、どこでそう思ったのかは分からないが、黒子は本気でそう思い込んでるようだった。
その話を聞いたチビ男は激怒、騙された!と
別れて半年以上経つのに、
仲間を引き連れて乗り込んできたらしい。

チビ男「私子!!彼男を呼べ!!じゃないと名前も仕事先も分かってるんだ、家に乗り込んでやる!!」

私子「やめて、彼男は巻き込みたくない。誤解だから落ち着いて話そうよ」
チビ男「ふざけんなよっ、今日来たからにはてめーの前歯二、三本くらい折ってやんなきゃ気がすまない!」

98: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 14:54:27 ID:77rQpjQ5O
チビ男は全く私子の話に首を貸さず、
その間A子は相変わらず「土下座しろ」コール。
A男は「俺の友達に何したんだこのクソ女!」と怒鳴り、
黒子は腕を組み憮然としているだけ。
完璧私子は四面楚歌。大して仲良くもない他人にまで言われ放題。

信じていた黒子に裏切られたショックで頭も回らず、
殴られる恐怖でどうしたらいいか分からない。
ヒドイ言葉で罵られ、涙が出そうになった。
それでもどうしても彼男だけは迷惑をかけたくなくて呼びたくなかった。
そんなやりとりを駐車場で三時間くらい繰り返した頃、一台の車が止まった。
彼姉だった。
いつの間にか黒子が電話で呼び出したらしい。
彼姉「私子ちゃん、黒子ちゃんから話は聞いたよ。彼男に電話して」
彼姉が来てほっとした私子。
彼姉を信じていた私子は素直に彼男に電話。
彼男に会うのに場所を移動しようという話になり、各自車に乗り込もうとしたが「逃げるかもしれないから」と強引にチビ男の車に乗せられる私子。

101: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 15:06:03 ID:77rQpjQ5O
規制に引っ掛かって遅くなってすみません。

車内にはA男もいた。
彼男と落ち合う。風呂上りの濡れた髪で駆けつけてくれて、私子の頭をそっと撫でてくれた。
彼男「チビ男と二人で話してくる。待ってて」
彼男のいつもの優しい笑顔が見れたのはこのときまでだった。
チビ男と話し終わり私子の元に来た彼男は怒りに顔を歪めながら泣いていた。
私子の問いかけにも答えず、氏にたい、もう俺はだめだとかプツプツと一人で何か呟い
ている。
明らかに様子が変な彼男が心配で、チビ男に詰め寄る私子だが、
「自業自得だよな。どうする?一緒に帰るか」とチビ男はニヤニヤ。

結局、彼男も彼姉も黒子の話しを鵜呑みにして、誰も私子を信じてはくれなかった。
私子はその場に泣き崩れ、友達に電話して迎えに来てもらった。
彼男は彼姉に送ってもらったらしい。
全てを話すと友達は黒子に激怒し、もうあんな奴らとは関わるのをやめな!
彼男もろくなもんじゃないよ!と慰めてくれたが、
どうしても彼男が大好きな私子は友達の言うことを聞かずに翌朝彼男の家に行った。

彼男はお酒と精神薬(神経科通い)でひどい状態だった。
顔を見るなり、不気味な笑顔で「私子、子供を作ろう」と言われ、押し倒された。
ほとんど無理矢理。乱暴に扱われた。



109: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 15:12:22 ID:77rQpjQ5O
行いが終わると今度は「頃してやる!」と鬼のような形相で、首を絞められた。
彼男がこんな事するなんて悲しかった。抵抗する気にもなれず、
やがて目がチカチカし頭に霧がかかったようになり、私子は意識を手放した。
目が覚めると号泣しながら謝る彼男の姿があった。
彼男「ごめん、私子、ごめん」
私子「…平気だよ。彼男に辛い思いさせてごめんね。
あれは全部黒子の作り話だよ。
私は誰にも乗り換えたりしてないよ」必氏に説明しようとしたけど、
苦しくて上手くできなかった。
すると彼男は急に真顔になり、どこかに出かけてしまった。

114: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 15:17:25 ID:77rQpjQ5O
そして黒子と彼姉を連れて戻ってきた。
もう黒子の顔も彼姉の顔も見たくなかったけど、また話し合った。
簡単に書くと、黒子は以前から私子の彼氏優先な態度が気に入らず、
それが今回のメールのレスが遅いことで爆発してしまった→
そういえば私子は彼氏が絶えない→付き合いは私が一番長いのにいつも私は二番手→いつも彼氏がいるのはもしかして二股していたから?!
彼氏がいなければ私が一番なのに!
という納得できない発想から、チビ男をそそのかし、会社に凸した。

116: 恋人は名無しさん 2010/08/09(月) 15:20:56 ID:77rQpjQ5O
ちなみに私子に常に彼氏がいるなんて事はない。
誤解は解けたが首を絞められたショックや諸々があり、私子達は別れることになった。
そもそも私子が黒子をもっと大切にしてたらこんな事にはならなかったかもしれない。
ただ、私子が彼氏を優先してしまう性格で、
メール不精だと黒子は知っていたからつい甘えてしまっていた。

元は私子が悪いにしても、どうしても許せなかったので黒子とは縁を切った。
彼男とは半年間別れていたが、なんとか関係を修復して復縁したものの結局破局。
今になって彼姉から「黒子ちゃん今なら許せるって」と伝えられたが、
また友達に戻れる自信はないので放置。

以上です
長文&ヘタクソな文章でごめんなさい
ちなみに黒子は色黒だからですww

引用元: ◇修羅場◇part99