949: おさかなくわえた名無しさん 2009/06/07(日) 22:35:57 ID:yT2m1xZm
数年前、高校の部活から
家に帰る、電車の中でのこと。

お年寄りが入ってきたので
席を譲ろうと思って、
腰を浮かしかけたら
いち早く
隣の女の人が
立ちあがって譲った。
あー、タイミング逃したなぁ。
となんか気恥かしかった

そうしたら、
それ見てた私の前に立っていた
幼児を連れた母親が

「○○くんも、
お年寄りにはちゃんと席を譲るのよ。
若いのにずうずうしく
座ってるようじゃ
恥ずかしいからね。」
と私を直視しながら言った。
え、私?って感じで
固まってしまった。
そのおかあさんの声、
大きかったから周りから見られるし
なんか、もうどう反応していいのか
わからなくて。
恥ずかしいし、
哀しくなって俯いてたら

席を譲られたおじいちゃんが、



飴を私にくれた。
「君も席を譲ろうとしてくれていたよね。
優しい子だね、ありがとう。」
と庇うように言ってくれた
席を譲った女の人も
「若い子だって部活とかで疲れるでしょ。
あなた疲れてそうだから、
おばさんが早く立っただけよ。
気にしないで座ってなさい」
と言ってくれた。
その優しさに涙が出そうでした。

でも。子連れの人は
それが気に入らなかったみたいで
「部活くらいなんだ。仕事をしてる人もいるのよ。」
「本当は譲るつもりなんかなかったんでしょ。」

確かにそうかもしれないけど
おばさんに言われる筋合いはない。
「別にマナー違反したわけでもないのに、
なんでそんなに見も知らぬ
他人の私に絡んでくるの?
キモいです、私に話しかけないで!」

「まったく、どんなしつけされたんだかね。」

その言葉返したいと思ってたら、
それまで黙って
じっと様子をうかがっていた
おじいさんが口を開いた。
「あんた、人のしつけを
どうこう言えるような人間じゃないな。
何も悪くない若い娘さんに
因縁つけるのが
あんたのしつけなのか?」

「子供の前で親が恥ずかしいことしちゃダメよ。」
と女の人も同調

おばさんは言葉に詰まった後、
私の事睨んで、
子供の手を引っ張りながら
他の場所に移ってきました。
優しい人たちが居てくれてよかった。
一人だったら絶対に落ち込んでたと思う。

950: おさかなくわえた名無しさん 2009/06/07(日) 22:40:27 ID:lLDnxzrC
どうしても世の中には理解できない人がいるよね
でもなんか最近その割合が増えてきた気がする

引用元: (-д-)本当にあったずうずうしい話 第103話