名無しさんからのご投稿です。
ありがとうございますm(_ _)m

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オレのヨメがしつこく宗教勧誘するトメを撃退した話を聞いてください。

・登場人物
(呼称は嫁視点で統一してます)

オレ 俺 30代 サラリーマン
ヨメ オレの嫁 30代 主婦
ウト オレの父 70代 無職 空気 ボケ
トメ オレの母 70代 せんべい教信者
義兄 オレの兄 40代 ぽっちゃり好き歯科医師
義姉 兄の嫁  30代 主婦 体重と脂肪率は最高機密

義兄&義姉はウト&トメと同居でオレ&ヨメは別居です。

トメはある宗教の信者です。家族全員籍はあるけど活動してるのはトメだけです。
トメは昔から誰にでもみさかいなく勧誘をしかけるのでみんな困ってました。トメは義姉に対しても勧誘していました。それも義姉が何度も断っても思い出したようにまた勧誘するのです。勧誘以外では嫁いびりも特にないので疎まれながらも放っておかれてました。




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オレが結婚して1年以上経ったころ、ヨメへのトメの勧誘攻撃が始まりました。
電話から始まり、オレ不在時間を狙ったオレ宅訪問とか、怪しい集会のお知らせ手紙とか
、トメを知る人ならみんな知ってる方法で勧誘をしかけてきたのです。

真っ当な常識人であるヨメは宗教など無関心と何度断っても
トメの勧誘攻撃は止まることがありませんでした。
ヨメを守るためになんとかしなくてはとオレは考えました。
ウトや義兄がどんなに〆ても効いたためしはありません。
だからオレが手荒い手段をとるしかないのかと考えてました。

 オレがトメをなんとか処分する決意を伝えたところヨメが言いました。
 「私に一つ試したい手があるの。手伝ってくれる?」
ヨメの提案を聞いたオレは手洗いの前にヨメのいう方法を試すこととしました。

オレとヨメは実家へトメに会いにいきました。
そしてトメのいう「ありがたい先生の話」をヨメと一緒に聞いたのです。
オレにとっては耳タコな話をヨメは微笑みながら熱心にメモを取っていました。
調子に乗ったトメの話は2時間は続きました。
話が終わって帰るときにヨメはトメにこういいました。

 「すばらしい話をお聞かせいただきありがとうございました。次は私の家でお話しませんか?」
 トメは喜んで行きますと答えた。

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次の週にオレの家に来たトメを応接間に通した。
応接間にはソファとテーブルがあり、テーブル上にはノートパソコンとプロジェクターを用意しておいた。

オレとヨメはトメを挟む形にソファに座った。
前にはテーブルがあるのでトメの退路を塞ぐ形になった。
ヨメがパソコンを起動する。スクリーンに投影されるはパワポ(パワーポイント)画面。
タイトルは「○○○○の創立と発展の歴史」。

ヨメのターン開始。
 「義母様(おかあさま)。私はその後あの宗教を勉強しました。
 まずは私の勉強した成果を披露させてください。よろしいですね?」

トメの返事も聞かずにヨメはパワポのページを進めて説明を始めた。
パワポの内容はあの宗教の歴史や教義をまとめたものである。
ただ、破門された件も信者の社会的迷惑をかけている件も某政党の件も注意深く除いてあった。
 トメにはあの宗教の歴史や教義には知識も興味もないらしいことは先週の対話で判っていた。
トメの宗教話は某先生がこういったという話が大部分だった(信者同士でもそんなものらしい)。

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最初はおとなしくパワポを見ていたトメもだんだんと落ち着かなくなってきた。
しかし、トメが少しでもよそ見をしたり放心したら
オレやヨメが肩に触れたりテーブルをトントンしたり足踏みしたりして常時トメの注意を喚起した。
 
パワポのページを進めるたびにトメに表示内容についてオレとヨメで話しかけた。
そしてトメが少しでもぬるい返事をしたときは
「義母様ともあろうお方がこんなことも知らなかったのですか?」というツッコミを必ずいれた。

 ヨメの講演会の終了後、トメは駅まで歩くのも辛そうに疲れていたのでタクシーを呼んであげた。
やはり途中で休憩することもお茶を出すことも忘れて
約4時間も連続でやったのはちょっとDQNだったかもしれない。

 数時間後に義兄から電話があった。
トメが帰ったとたん食事もとらずに寝込んでいるけど何かしたのかという問いだった。
オレが今日のできごとを伝えると兄は「ひどいなーwww」と笑いながらいった。

それ以来、トメがヨメを勧誘してくることはなくなった。