引用元: □ いい人・やさしい人のお話 6 □



603: おさかなくわえた名無しさん 2005/07/07(木) 21:54:26 ID:fr0SDz9p
中2の時、郊外学習で隣県に行った時の話。

女3人グループでかなり田舎のお寺に行くことになった。
着いたお寺はるるぶなどで見るよりも寂れてて、寺務所もない。



あらかた調べて「さぁ帰ろう」とバスの停留所に行ったが、バスが来ない。
10分20分30分経っても来ない。時刻表には時間は書いてあるのに。
携帯などない時代、お寺に公衆電話を探しに行くもやっぱりない。
周りは田んぼと林、そして民家が2軒。
集合時間の5時までに帰らないといけないため、
意を決して1軒の民家に飛び込んだ。

出てきたのはお爺ちゃんとお婆ちゃんとおばさん。
事情を話し、「電話を貸して欲しい(先生に連絡するため)」とお願いすると
快く貸してくれ、お茶まで出してくれた。電話を借りて先生に遅くなりそうだと
告げて、次にタクシーを呼ばせて貰おうとお願いするとお爺ちゃんが
「息子が今来るから、タクシーは呼ばなくていい」と。
どうやら息子(おばさんの旦那さん)をお婆ちゃんが畑まで呼びに行ったらしく
すぐに車がやってきて、おじさん(息子さん)が乗せてくれた。
「タクシーじゃ間に合わないから」とおばさんに急かされて車に乗り込んだ。

おじさんは凄いスピードで集合場所まで車を飛ばしてくれた。
ところが時間が夕方だったこともあり、集合場所の駅前は渋滞。
「降りて走れ!間に合わない!」と言うおじさん。
お礼を言って車を降りて走った。

その後、3人でお礼の手紙と名産品を送った。
突然現れた中学生3人組にあんなに親切にしてくれてありがとう。
でも、結局集合時間に間に合いませんでした、ごめんなさい。

606: おさかなくわえた名無しさん 2005/07/07(木) 23:29:32 ID:tle2F/uv
>>603
ちゃんとお礼したあなたたちもエライね

引用元: □ いい人・やさしい人のお話 6 □