引用元: ****私は見た!! 不幸な結婚式115****



97: 愛と死の名無しさん 2012/09/24(月) 06:01:26.96
以下に出てくる名前は(当然のことながら)全て仮名であります。

昨日、高校以来の友人・鈴木太郎の披露宴に出てきた。
お相手の佐藤花子さんは事前に紹介を受けていたけど、まあ、いい感じの人であった。
さて、会場について見ると案内板に「鈴木家・李家披露宴会場」とある。



はて、と思ったけど他に披露宴はないようなので、その会場に行ってみて、
念のため受付の人に「こちらは鈴木太郎くんの披露宴でよろしいですね?」と確かめた。
まちがっていないのなら、つまりそういうことなのだろう、とそのへんのソファに座っていたら悪友たちもやってきた。
俺は友人の奥さんがチョウ鮮人だろうとバヌアツ人だろうと、そのこと自体はべつに気にならないし、どうでもよい。
座席表を見ると新婦の名前は佐藤花子となっていて、その家族・親戚もみんな日本の苗字であったけれど、
これはまあ、修正が間に合わなかったとかいう問題だったんだろう。

で、披露宴が始まって、もちろん司会者は新婦を「李花子さん」と呼ぶし、とりあえずおだやかにはじまった。
問題は酒が入ってからであった。
鈴木の親戚のオッサンが「しかしチョウ鮮人と親戚になるなんて聞いてねえぞ」とデカイ声で言って、
それに新婦の親戚のアンちゃんが「文句があるのか」と突っかかったものだから、
あとは売り言葉に買い言葉で、双方の親戚数人ずつが席を立って、つかみ合い寸前というところまでいった。
冷静な人たちが割って入って、なだめもして、ボウ力沙汰だけは回避されたんだけど、ピリピリした雰囲気は残り、
お色直しで、新婦だけでなく新郎もチョウ鮮の民族衣装みたいなのに着替えてきて、
それを見た鈴木の親戚の間から「おいおい」なんて声が出るのへ、新婦の親戚が腰を浮かす、なんて場面もあって、
けっきょく、おひらきに至るまで一触即発って感じの空気に支配されて、妙に疲れたし、
新郎新婦もどんどん浮かない顔になっていって、なんとなく不幸な披露宴でありました。

まあ、俺なんかようするに他人事だから気楽なことを言ってられるけど、
親戚づきあいってものが発生する人たちにとっては、当日いきなり「じつは」って言われても戸惑うのも当然か。
さすがに親兄弟には言ってあったんだろうけど。


98: 愛と死の名無しさん 2012/09/24(月) 09:01:30.08
>>97
民族話はたまに聞くね、乙。

本人が日常生活を佐藤さんで通してるなら、披露宴の場も佐藤さんで徹底すりゃいいのに。
そういう人々って、心情的に李花子として結婚しないと収まらないもんなのかな?

これみよがしに民族衣装とか、わざと親族の仲をこじらせたいようにしか思えないがw


100: 愛と死の名無しさん 2012/09/24(月) 09:13:44.34
>>98
李花子さんとその親族にとっては、
親族同士の仲よりも民族衣装の方が大事だったってことなんでしょう。


引用元: ****私は見た!! 不幸な結婚式115****