すると真後ろから「ねぇねぇ」と、か細い声が聞こえてきた。夜中3時だし人なんているはずない…
そう思い恐る恐る振り向いたんだ。
するとそこに二十代位の女の子が立っていた。立っていたんだが…見るからに異常だった。
頭が陥没し服はボロボロ。血まみれだった。
友人はその場に腰を抜かしてしまった。　　　

>>528の続き
何か女の子が呟いている…友人は聞き取ろうと必死に耳を傾けた。
「…コはどこですか」
友人は泣きながらも耳を傾け続けた。するとだんだん聞き取れるようになってきた。
「…バコはどこですか」
友人は震えながらも勇気を出して聞いて見た。
「何ですか?」
「煙草はどこですか」
友人は虚ろな目をしている女の子が煙草を求めていることを知った。
するとさらに後ろから看護師と医者が走ってくるのが見えた。
「○○さん！勝手に居なくなったらダメでしょ」と看護師に抱えられ連れて行かれた。
あとで知ったことだが女の子は交通事故に遇い救急病棟に運ばれたんだが
一瞬目を離した隙に起き上がり居なくなったらしい。
友人は「本当に怖いことがあったら声さえでない」とその後出勤した私に語った。

まあ厨房といえど病院なんでその手の体験談はかなりあるのですが、なにぶん夜勤の話じゃなくなるので
割愛させて頂きますね。　

あとこれはその友人には言ってない話なのですが…
その二時間位後だったと思う。
「○○ちゃん○○ちゃんお願い目を覚まして」と泣き叫ぶ母親らしき人と霊安室に運ばれて行く
ご遺体を目撃しました。友人は女の子と話した最後の人だったんだなぁと…

>>531
その歩き回ったのが致命的になった、とかだったらやりきれんな・・・