bikkuri_me_tobideru_woman

引用元: ◆◇心霊ちょっといい話◇◆



359: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/15(木) 05:03
幼い頃に両親を亡くした父は、 
姉がずうっと彼にとっての母親のようなものでした。 
戦争中に二人して結核を患い、 
供に病魔に苦しみ、克服してきたようです。 


弟を育てる事で手一杯だった姉は、
婚期を逃し、ずうっと独身でした。
弟のほうは結婚して、子供、つまりは私ができました。
病魔も完全には完治していなかったようで、
姉・弟供に後遺症にいつも悩まされる日々でした。
こんな状況の中、ずうっと一人でいた姉の方は
だんだん精神のほうがすさんでいって、
その腹いせに弟の妻をいびるようになっていきました。
それでも弟の妻は、病みながら一人暮らしを続けるのは
何かと問題があるから、同居して幸せに暮らそうと進言しましたが、
姉のほうは意固地にも拒否し続けました。
弟が突然体調を壊し、入院することになり、
それで手一杯だった弟の妻は1週間ほど
姉と連絡がとれないままでした。
そして、彼女の家を訪れると
炬燵の中でこときれている姉を発見しました。
死んでちょうど1週間が過ぎていて、
炬燵の中にあった足はすでに腐乱が始まっていました。

入院中の弟に、妻が姉の死を伝えると
無言で肩を震わせながら、何時間にもわたって泣いていたそうです。
とはいえ、なんとか気力をとりもどした弟は、
それでも病魔を克服して生きていこうとしていました。

弟は日記をいつもつけていましたが、
病気が進むにつれペンもまともにもてないようになりました。
満足に字がかけない状況でも、弟は日記を書きつづけました。
そしてとある夜のこと......。
震える手で刻まれた日記には、
”姉の気配”

そして翌日弟は亡くなりました。

姉がなにがなんでも、弟を呼び寄せたかったんだろうな、と
思っています。

360: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/15(木) 05:14
いい話っていうより恐い話だ…
あなたのお母さんはさぞ苦労なさったことでしょう。

引用元: ◆◇心霊ちょっといい話◇◆