引用元: 死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?54



244: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/09/18 13:16
ある朝、マンションの単車置き場に向かう途中、背後でカーンッと甲高い音がしました。 
コンクリートタイルの通路にジュースの缶が転がっています。 
見上げると、小学生くらいの男の子と女の子が6階のベランダから顔を出していました。 
ニヤニヤと笑っているところをみると悪戯のようです。




 

「これを放ったの、僕たち?」
子供達がコクコクと頷きました。
「こんなことしたらダメよ、分かった?」
二人の子供は、相変わらずニヤけながらこっちを見下ろしています。
「何笑ってるの!」
私は少し声を荒げました。
空き缶とは言え、頭に当たれば怪我をするかもしれません。
再発を防ぐ意味でもきちんと注意した方が良いと思いました。
「ここは小さい子も通るんだから、物を投げたら危ないのよ。分かった?」
「うるさい、ばばぁ」
男の子がそう叫ぶと、二つの頭が引っ込みました。
無性に腹が立ちましたが、仕事に遅れるわけにもいかず、
その場を離れてスクーターで職場に向かいました。

その日の夜、スクーターを置いてから例の場所を通りました。
今朝の出来事を思い出すと、また怒りが込み上げてきました。
…その時、顔の前髪に触れるか触れないかのところを何かが通過しました。

ドサッ!
足元に、きつく縛られガムテープで補強された新聞紙の束が転がっていました。
両手でやっと持ち上げられるくらいの大きさで、
まともに当たっていたら、只では済まなかったでしょう。
ゾッとしながら、視線を上げると
5階のベランダから、無表情な女の顔が引っ込むのが見えました。

以来、子供に注意するのが怖くなりました。


254: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/09/18 14:34
>>244がめちゃくちゃ怖い


引用元: 死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?54