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引用元: 幼少から続いてる恐ろしい体験を話す




1: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:35:44.34 ID:H74f5dFw0
文章下手だし、長くなると思うけどそれでも聞いてくれる人が居るなら。 

興味あるかな?

2: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:38:24.07 ID:WbxBXPhGi
おなしゃーす

3: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:39:23.02 ID:H74f5dFw0
ちなみに俺は今27歳。 
昔のことは、ややうろ覚えの部分もある。 
細かな描写はある程度、想像の部分もあるけど勘弁。 






あと謎が多く残る、誰か分かった人が居たら書いた後に教えて欲しい。

4: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:40:02.66 ID:H74f5dFw0
スレタイにも書いたけど、これは俺が小学校4年生から現在まで続いてる話。

当時の俺は、仲の良い男の子と女の子が居て、学校の休み時間も放課後も常に3人で行動していた。仮に名前をA男とC菜としておく。
3人でふざけ合ったり喧嘩したり、まあ良く居る仲良し3人組みみたいな感じだった。

そんなある日、C菜は学校を休んだ。これは、おかしいと俺は咄嗟に思った、C菜は超が付くほどの健康優良児であり、今まで一度も学校を休んだことがなかったのだ。

5: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:40:50.54 ID:H74f5dFw0
俺「おい、今日C菜休みみたいだぞ」

A男「どーせ、夕食食い過ぎて腹でも壊したんじゃないのwwww」
俺「wwwwwwwww」

等と、俺達は殆ど気にも留めなかった。

放課後に見舞いに行こうか迷ったが、どうせ明日になればピンピンして学校に来るだろうと思って行かなかった。
しかし、翌日もC菜は学校を休んだ。

7: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:42:04.74 ID:H74f5dFw0
俺「んー、まだ調子悪いのかな」

A男「今日は拾い食いでもしたんじゃね?www」

俺「wwwwwwwww」

A男は相変わらず笑い飛ばしていたが、俺は何か嫌な予感がしていた。
その予感は朝のホームルームで的中することになる。

先生「えー、先日から学校を休んでいるN(C菜)だが、実は先日から入院をしている」

俺「え?」
A男「は?」

俺達は二人揃ってポカーンだった。
先生の話を聞くと、どうやらC菜は登校前に自宅で急にぶっ倒れてそのまま救急車だったらしい。

その後、仲の良かった俺達二人が代表して、翌日の放課後に見舞いに行くことになった。

8: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:42:48.53 ID:H74f5dFw0
俺「おいおい、、、どうなってんだよ」

A男「うーん、腹痛にしては随分大掛かりだな、、、」

相変わらず軽口を叩いているA男であったが、俺は正直かなり不安で心配だった。
俺もC菜には負けるが、かなり身体は強い方であり、病院=ヤバイのイメージがあったからだ。

A男「まっ、明日からかいに行ってやろうぜ、とっとと学校来いってな」

俺「うん」

そして翌日、俺はA男と共に、C菜が入院している病院を訪れた

9: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:43:21.44 ID:H74f5dFw0
A男「うわー!でっけーなあ!あ、あれナースさんだぜ!!」

俺「恥ずかしいから、やめてくれよ、、、」

初の病院に興奮しているA男をしり目に、俺は受付でC菜の面会に来たことを伝える。

俺「すいません、C菜、、、えっとNさんの病室はどこですか」

受付嬢「はい、えーNさんの病室は、、203号室になりますね」

受付嬢から病室を聞き、俺達は病室へ向かった。

10: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:44:00.30 ID:H74f5dFw0
病室は4人の大部屋だった。
病室に足を踏み入れ、C菜を探す。

俺「んーーー、あっいたいた!おい!C菜!!」

C菜は病室の窓から外を眺めていた。
俺の声に気付き、こちらへと顔を向ける。

C菜「あっ!!」

A男「よう!!」

C菜は満面の笑みで俺達を迎えてくれた。
顔色は普段と変わり無く、元気そうに見える。


11: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:44:34.24 ID:H74f5dFw0
A男「倒れたって何だよ、なっさけねーなあ」

俺「元気そうだな」

C菜「もー大変だったよ!wでもちゃんと来てくれたんだね!」

A男「まあ、ちょっとからかってやろうと思ってなwwww」

俺「二人で拾い食いでもしたんじゃないかって話してたww」

C菜「何よそれーwww」

その後、くだらない話しで俺らは盛り上がり、気付けばあっという間に面会時間を過ぎていた。

12: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:45:12.63 ID:H74f5dFw0
俺「あっ、もうこんな時間だ、じゃあC菜、今度また来るね」

A男「おう、またな、いつくらいに退院出来そうなんだ?」

C菜「何か大したことないって、お医者さんが言ってたからすぐだと思うよ」

俺「そうか、早く良くなって学校来いよ」

A男「またなー!」

C菜「うん!来てくれてありがとう!また学校でね!!」

そして病院の帰り道

俺「元気そうで良かったな」

A男「あいつは頃してもタヒなないだろwww頭に隕石でも落ちない限りwww」

俺「はははははwwww」

A男「早く学校来るといいな」

俺「だな」

13: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:45:45.73 ID:H74f5dFw0
そして3日が過ぎた
C菜はまだ退院しなかった

俺「おいー、C菜まだ退院しないのかよー!」

A男「階段で足滑らせて退院が延びてるんじゃね?w」

俺「wwwwwww」

しかし、俺はこの時も漠然とだが、嫌な予感がしていた。

そして、4日、5日、6日、一週間が過ぎた
C菜は相変わらず学校に来なかった。

14: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:46:20.11 ID:H74f5dFw0
俺「うーん、C菜すぐって言ってたのに遅いな」

A男「んー、病院の医者に惚れちゃったとか!んーーー」

相変わらず冗談で濁しているA男だったが、流石に心配な様子だった。

俺「今日、学校終わったら会いに行ってみようか」

A男「そうだな、どーせくだらない理由だろ」

放課後、俺達は再びC菜の入院している病院へと向かった。

15: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:46:55.46 ID:H74f5dFw0
病室へと、入るとC菜は横になっていた。

俺「おいー!C菜ー!」

C菜「あっ!来てくれたんだね!」

A男「おっすー」

相変わらず満面の笑みを振りまいているC菜だったが、心なしか顔色は悪く
目が濁っているように見えた。

A男「なげー休みだな!w」

俺「まだ退院出来そうにないのか?」

C菜「何か検査をするとか何とか言ってて良く分かんないんだよね」

17: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:47:34.72 ID:H74f5dFw0
A男「頭の検査か?w」

C菜「失礼ね!w」

俺「まだ退院は先になりそうなのか?」

C菜「うん、でも検査が終わって大丈夫ならすぐに帰れるって!」

A男「そーかそーか、どうでもいいけど、とっとと学校来いよ」

C菜「うん!勿論!早く皆で遊びたいなー」

その後は前回と同様、くだらない話をしつつ、適当に病院を後にした。

18: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:48:04.78 ID:H74f5dFw0
そして病院の帰り道

A男「心配して損したよ!すげー元気そうじゃん!」

俺「うーん、でもちょっと痩せてたな」

A男「病院のメシが不味いんだろ、あいつ普段、お菓子もボリボリ食ってたしなww」

俺「でも、元気は元気そうだったし、そろそろ帰って来そうで良かったな」

A男「ああよ、休みの間アイツと遊べなかった分、色んな所連れ回してやろうぜ」

俺「いいね!そんでまたくっだらない事で喧嘩したりするんだよなww」

A男「あー早く学校に戻ってこねーかなあ」

俺達は、C菜が学校に戻ってきた時の未来予想図を描きながら、帰路へと着いた。

それから翌日は、C菜が学校に戻って来た時の事をA男と考えながら過ごした。やっぱり普段3人で居たせいか、2人だとイマイチパッとしない。

しかし、C菜は二週間経っても学校へと戻っては来なかった。

19: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:48:44.74 ID:H74f5dFw0
俺「おい、、、まだなのかな」

A男「、、、やっぱり頭に異常が、アイツすぐ怒り出すもんな」

相変わらずのA男だったが、心配はしているようだった。
面会に行こうか迷ったが、俺もA男もそれを言い出すことはなかった。
きっと、2人とも、もし残酷な現実を付きつけられたらどうしようと、無意識におびえていたんだと思う。

20: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:49:15.75 ID:H74f5dFw0
そして、三週間が経った。

俺「おい、、、A男」

A男「ん?」

俺「いや、、、なんでもない」

A男「そうか、、、」

まさかな、、、あのC菜がな、、、
きっとそのうち

いやー!遅くなってごめーん!とか言って学校にやって来るさ、うん、きっとそうさ。

俺もA男も漠然とした不安を抱えながら、日々を過ごしていき
遂には一ヶ月とちょっとが過ぎた

21: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:49:45.26 ID:H74f5dFw0
俺「A男さ、、、」

A男「うん」

俺「今日さ、C菜の面会に行こうと思うんだ、一緒に行こうぜ」

A男「俺も今日、誘おうと思ってたんだ」


俺達は、ついに行動に移した。例えようのない不安を抱えながら、C菜の病院へと向かう。

22: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:50:17.10 ID:ZOfnka9k0
Bは?お前?なんで主人公のお前がB?それがこわいところ?

23: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:50:24.35 ID:H74f5dFw0
俺「えっと、、、Nさんに面会に来たんですけど」

受付嬢「はい、えっと506号室ですね」

俺「え?あ、はい」

何故だか知らないが病室が変わっており、俺とA男は5階へと向かう。
病室の入り口へと着くと、表札の札にはC菜の名前しか無かった。どうやら一人部屋らしい。

病室に入ると、カーテンが掛かっており、イスには一人のおばさんが座っていた。

24: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:51:20.51 ID:H74f5dFw0
>>22
ああ、すまん、そこは適当だ

26: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:51:59.35 ID:H74f5dFw0
俺「あ、あれC菜のお母さんじゃないか?」

A男「あ、ほんとだ」

C菜の母親とは数回しか会ったことはないが、俺達のことは覚えていてくれたらしい。こっちを振り向いて、声を掛けてくれた。

C菜母「ああ、俺君とA男君、C菜に会いに来てくれたのね」

C菜の母親は、かなりやつれており、目の下にも大きなクマが出来ていた。

俺「はい、C菜いますか?」

C菜母「ええ、C菜、お友達が来てくれたわよ」

そういってC菜の母親は、カーテンをめくった。
そこにC菜は横になっていたのだが、俺達は、あまりの異様さにギョッとした。

27: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:52:41.53 ID:H74f5dFw0
C菜は全身が管だらけだった。顔もゲッソリとしており、風が吹けば飛ばされるんじゃないかというくらい、痩せてしまっていた。

C菜「あ、、、来てくれたんだ」

俺「・・・・・・・・」
あまりの異様さに俺は声が出なかった。

A男「お、おう!な、なんかすげー痩せちまったな!」

C菜「うん、好きなものとかも食べられないんだよね」

A男「ま、まあ学校に戻って来たら、また駄菓子たらふく食おうぜ、な、な、、、」

やはりと言うか、流石のA男もあまりの異様さにたじろいでいる様子だ。

その後は、学校でどうだったーとか、最近のテレビだどうだーとか、話をしたが、よく覚えていない。

28: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:53:26.32 ID:A16ooheY0
きついな
この時点で涙腺ゆるんできたぜ

29: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:53:38.55 ID:H74f5dFw0
C菜母「ああ、そうそう」

黙って横で話しを聞いていたC菜の母親が口を開いた。

C菜母「皆の写真を撮って良いかしら」

俺「はい、良いですけど」

A男「ええ」

何故このタイミングで写真?と思ったが素直に従うことにした。

C菜母「じゃあ撮るわね、はい、チーズ!!」

皆で一斉にピースサインをした瞬間、シャッターが切られた。

C菜母「じゃあ、現像出来たらみんなに渡すわね、C菜、お母さん用事があるから、また明日来るわね、二人とも来てくれてありがとう」

30: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:54:29.89 ID:H74f5dFw0
>>28
ああ・・・先に言っておく・・・感動系の話じゃないんだ

31: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:55:15.36 ID:H74f5dFw0
かなり急いでいるのか、C菜の母親は慌しく病室を出ていった。残されたのは俺達3人。
しかし、C菜の雰囲気のせいか、これ以上話ても会話が盛り上がらないことは明白だったので
俺達は暇をすることにした。


俺「じゃあ、俺達も行くね」

A男「ああ、またな」

C菜「あ!待って!!」

俺「ん?」

C菜「ずっと、、、一緒に居てくれるよね?」

俺「勿論だろ、俺らは友達だぜ」

A男「だな、退院したら色んなトコ遊びに行こうぜ!!」

C菜「うん、ありがとう!絶対だよ!!」

C奈は顔中で喜びを表していた。

32: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:56:00.13 ID:H74f5dFw0
そして、一週間が過ぎたある日、ついにその時がやって来た。
朝のホームルームの時間。

先生「大変、悲しいお知らせがあります、C菜さんが亡くなりました」

俺&A男「!!!」

C菜がタヒんだ、、、言葉の意味は分かっていても、頭が追いつかない。
あんな姿になっていても、やはり心の中では、また学校に戻って来るという希望があったのだろう。

先生「先生もとても悲しい、悲しくて悲しくて仕方が無い」

嗚咽を漏らしながら、話し続ける先生。
クラスの皆も泣いていた。しかしなぜか、俺は涙は出なかった。

その後のことは、あまり覚えていないが、俺とA男はC菜の葬儀に参列することになった。

33: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:56:44.67 ID:H74f5dFw0
俺とA男も抜け殻のように葬儀の日までを過ごし、当日にC菜の葬儀へと向かった。

大人の見様見真似で焼香を済ませ、C菜の母親に挨拶をした。

C菜母「本当に、、、俺君とA男君にはC菜がお世話になったわね」

俺「いえ、、、そんな」

A男「・・・・・・・」

C菜母「そうそう、これ、病院で撮った写真ね」
C菜の母親は喪服の間から、二枚の写真を取り出した。

C菜母「どうか、これを持ってC菜の分まで生きて頂戴」

俺はそれを受け取った瞬間に、涙が溢れ出た

俺「ウェッ・・・ひっくひっく」

A男「・・・・うぅ」

A男も少しだけだが泣いていた。

俺もA男も写真をしまい、葬儀場を後にした。

35: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:57:58.96 ID:H74f5dFw0
友人のタヒは、こどもながらに、かなりショックであり、しばらくは沈んだ日々を送っていた。
それでも徐々に日常を取り戻し、俺もA男も二ヶ月が経つ頃には新しい友人も増えて、普段通りの生活を送れるようになっていた。

そんなある日、俺は恐ろしい夢を見た。

37: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:59:04.60 ID:c15v/8ZH0
病名、タヒ因は知らないのか

38: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 00:59:37.73 ID:H74f5dFw0
>>37
覚えてない、すまん

39: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:00:11.68 ID:H74f5dFw0
空気が重く沈んだ空間に俺は居た。しかし、そこがどこなのか分からない、足が地面に着いているのかも分からない。辺り一面、どす黒く、先が見えない。
歩けているのか、歩けて居ないのか分からない状況だったが、俺は先に進んだ。

そこうしているうちに、後ろに気配を感じた。

振り返ると、頭を下げて俯いた少女が、かなり俺の近くに立っていた。

あれ?C菜!!C菜じゃないか!!

特徴のあるくせっ毛に、いつも履いていた靴。
間違いない、C菜だ。

40: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:00:15.42 ID:few+Qb1I0
今からフロ入る俺にはキツいスレ

41: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:00:51.90 ID:H74f5dFw0
声を掛けようと思ったが、なぜか声が出なかったので、身振り手振りでこちらへと気を引くと
C菜と思われる少女がゆっくりと顔を上げた。

俺「!!!!!!!!」

俺は一瞬にして鳥肌が立った。

そこに居た少女は間違いなくC菜だった、しかし

本来あるはずのもの、目がなかったのだ。

42: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:02:14.08 ID:H74f5dFw0
眼球があるはずの部分は空洞となっており、闇が覗いていた。
更には、口も歯と舌が無く、ぽっかりとした空間が広がっているだけだった。

俺「あ、、、あ、、、」

あまりの異様さに身体が全く動かない、逃げ出したいのに、金縛りにあっているのか身体が全く言うことを聞かないのだ。

C菜「・・・・・・・・・・」

C菜が口を開き、何かを言っているが、全く聞き取れない。

俺「何を・・・言ってるんだ」
ひとしきり、C菜が何かを言い終えた後、おもむろに俺の腕を掴んできた。
びっくりするほど冷たかった、夢なのにその冷たさが分かった。

43: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:02:49.73 ID:H74f5dFw0
俺「な、何をするんだ!離せ!!!」

C菜「・・・・・・・・・・」

C菜は無言で俺をどこかへ連れて行こうとする、俺は必タヒに抵抗した。

俺「やめろ!!!」

必タヒの抵抗のせいか、C菜は諦めたのか、俺の腕を離した。

俺「はあ、、、はあ、、、はあ」

C菜「・・・・・・・・・」

俺「!!!!!!!」

C菜は笑っていた、眼球と口の無い顔で、にやりと。

その瞬間、目が覚めた。

44: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:03:30.97 ID:H74f5dFw0
起きたのは夜中の3時だったが、急いで母親をたたき起こし、泣き付いた。

母親は優しくなだめてくれた、きっと友人がタヒんだショックがまだ抜けてないと思ったんだろう。

その後は一睡もすることが出来ず、学校へと行った。

45: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:04:08.67 ID:H74f5dFw0
俺「おう、A男おはよう、、、」

A男「ああ、、、」

勿論俺に元気などあるはずもないが、なんだかA男も元気が無いように見えた。

俺「何か元気ないな、どうした?」

A男「・・・・・・」

普段から元気ハツラツのA男、これは明らかに様子がおかしい。

A男「夢を・・・見たんだ・・・C菜の夢を」

俺「え、、、?」

46: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:05:27.71 ID:H74f5dFw0
詳しく話しを聞いてみて分かったが、あろうことか、A男が見た夢は、俺が見た夢と全く同じの内容だったのだ。
その事実をA男に告げると、A男はみるみる青ざめていった。

A男「どういうことだよ!これ!」

俺「お、俺に聞かれても分からないよ!!」

意味が分からず、パニックになる二人。しかし、かと言ってどうすることも出来ない。

俺もA男も無理やりに偶然と決めつけ、この問題を頭から消し去ろうとした。
二人で同じ夢を見るなんて偶然、あり得るはずがないのに。

47: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:06:18.91 ID:H74f5dFw0
そして、その日も夢を見た。全く同じ内容の夢だ。

全身が汗だくになって、飛び起き、また母親に泣き付いた。
やはり母親は優しくなだめてくれたが、俺の気持ちが治まるはずがない。

俺「何なんだよ・・・何なんだよ!!一体!!!」

翌日も満身創痍の状態で学校へ行ったが、A男は学校に居なかった。
何を言ってるのか分からない授業を聞き、急いで家へと帰宅。

家へ帰ってからは、何をするでもなくぼーっと過ごした

48: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:07:02.34 ID:H74f5dFw0
俺「寝るのが・・・怖い」

二日連続で同じ夢を見たのだ、三日連続も考えられる。

俺「どうしよう・・・どうすれば良いんだろう・・・・・・・そうだ!!!」

ふっと、俺の中で何かが閃いた。

俺「お母さんと一緒に寝れば良いんだ!」

当時の俺は、かなりのマザコンであり、何かあったらすぐに母親に泣き付いていた。
また恐ろしい夢を見ても、きっと母親が何とかしてくれる!そう信じて疑わなかった。

俺「おかあさん」

母「ん?」

俺「今日一緒に寝よう」

母「いいわよ」

心の中で俺はガッツポーズを取った。

49: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:08:11.74 ID:H74f5dFw0
そして、その日の夜、俺は母親と一緒の布団へと入り、心地良い安堵感の中眠りに付いた。
これなら大丈夫だろうと、俺は何一つ心配していなかった。


しかし、その晩、俺は再び夢を見た。
全く同じ内容、全く同じ悪夢。

唯一違ったのは、起きた部屋が一緒に母親と寝た部屋ではなく自分の部屋だったのだ。

50: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:09:17.50 ID:H74f5dFw0
俺「な・・・何で・・・」

俺は全速力で母親の部屋へと向かった。

母親は寝ていた、何事も無かったかのように。
再び叩き起こして、詳細を尋ねる。

俺「おかーさん!!なんで寝ている間に僕の部屋に帰したの」

母「はあ?」
寝ぼけ眼で母親が答える。

俺「僕が寝ている間に、僕の部屋まで連れていったでしょ!ひどいよ!!」

母「何を言ってるの?いきなり夜中に起きて、自分で部屋に戻ったんじゃない」

俺「え・・・」

母「声を掛けても何も答えないし、寝ぼけてたんじゃないの?」

俺「・・・・・・」

51: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:10:46.33 ID:H74f5dFw0
茫然自失の状態で自室へ戻る、時計を見ると夜中の三時だった。

俺「なんで・・・なんで」

こんな状況で再び眠れるはずもなく、俺はその後は一睡もせずに学校へ向かった。
授業なんて適当に聞き、放課後、A男の傍へ行った。

52: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:11:25.80 ID:H74f5dFw0
A男「よう・・・」

俺「ああ・・・」

A男「昨日、体調悪くて休んだんだけどさ・・・」

俺「うん」

A男「あれから二日続けて見るんだ・・・C菜の夢を」

俺「え?A男もか・・・?」

A男「え、じゃあお前も?」

俺「ああ」

A男「・・・・・・」

どうすれば良いのか、俺達は頭を抱えた。

53: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:11:44.37 ID:uDBLRbCHO
なるほど
>>1はあちらに連れて行かれそうにになったと言うことか・・
まぁ、何にせよそ行かないという行動は正しい
cちゃんは寂しいから引きずり込もうとしたんだよ
墓参りに行くと良いよ

54: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:12:15.11 ID:H74f5dFw0
俺「C菜・・・俺達に何かを伝えたいのか」

A男「え?」

俺「夢の中で、C菜は何か言ってるだろ?」

A男「ああ、でも何を言ってるか分からないんだ」

俺「口の動きからして・・・」
俺は必タヒに夢の中のC菜が、どう口を動かしていたかを思い出す。

さ む さ  い  さ  し  い  きて

さ い  む  い  みし  きて

55: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:13:11.38 ID:H74f5dFw0
俺「・・・・・・」

A男「何か分かったか?」

俺「寒い・・・寂しい・・・来て」

A男「・・・・・・」

俺「俺達を連れて行こうと・・・?」

タヒ者であるC菜が俺達を連れて行こうとしている・・・
考えるだけで、鳥肌が立った。

56: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:13:43.16 ID:H74f5dFw0
俺は現状を打破するべく、新しい手がかりを探すことにした。

俺「そういえば写真」

A男「え?」

俺「俺とA男とC菜で撮った写真だよ」

A男「ああ、それがどうしたんだ?」
俺「ちょっと見てみよう」

A男「手がかりを探すってことか?」

俺「うん、もしかしたら何か分かるかもしれない」
俺は常日頃から、その写真を持ち歩いていた。
リュックから取り出し、覗きこむ。

57: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:15:32.80 ID:H74f5dFw0
俺「んー・・・・・・・!!!!!!!!!!」

A男「どうしたんだ?・・・・・・!!!!!!!!!」

絶句する俺、その様子を見て写真を見たA男も絶句する。

C菜の母親に向けてピースサインをする俺とA男、そして真ん中のC菜


しかしC菜には、眼球がなかったのだ。そう、夢と全く同じ。

58: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:17:09.34 ID:H74f5dFw0
A男「うわああああああああああああ!!!!」
A男が俺から写真をひったくって、ビリビリに破いた

俺「お、おい!!何をするんだ!!!」

A男「はぁはぁはぁ・・・・」

A男「なんなんだよこれ!!わけわかんねえよ!!」

俺「あああ・・・」
次々と起こる怪奇な現象、俺達は完全に発狂寸前だった。

59: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:17:51.56 ID:H74f5dFw0
???「ちょっと・・・」

俺&A男「うわっ!」

突然背後から話しかけられて、俺は面食らった。
振り向いてみると、クラスメートのD子だった。

D子は典型的な根暗なクラスメートで、友達は全くおらず
休み時間は、皆と話さずにどこかへと消えている、そんな女子だった。

60: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:18:24.94 ID:H74f5dFw0
俺「な・・・何だよ」

D子「その・・・恐ろしい念を感じたの」

俺「は?」

D子「それ」
D子がびりびりに破いた写真を指差す

俺「・・・何か分かるのか?」

D子「もうすぐ・・・こっちに来るよ」

61: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:19:15.75 ID:H74f5dFw0
俺「は!?どういうことだよ!?」
来るってまさか、俺達を連れに来るってことか・・・?

A男「何でなんだよ!俺らはC菜と親友だったんだぞ!」

D子「その子、地獄に行ったの」

62: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:19:46.38 ID:H74f5dFw0
俺&A男「・・・・・・」

俺「じゃ、じゃあどうすれば良いんだ!?」

D子「どうにもできないよ」

俺&A男「え・・・」

D子「誰かを引きずり込みたい念が強すぎて、どうしようもないよ」

63: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:21:08.57 ID:H74f5dFw0
俺「そんな・・・」
もう現実世界にC菜が現れて、俺達を連れて行くのを待つしかないのか・・・。

D子「これ・・・」
D子が何かをポケットから取り出し、俺達に手渡した。

俺「何だ・・・これ?」
渡されたのは、小さな小さなお守りだった。

D子「こんなんじゃ防げないと思うけど」

俺「あ、ありがとう」

A男「・・・・・・・」

D子「あまりにも恐ろしい念なの、多分これじゃ限界が来ると思う」
そう言い残して、D子は教室を出て行った。

64: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:21:44.33 ID:H74f5dFw0
教室から出て行ったD子をA男が追いかけたものの、D子はもう廊下に居なかった。
俺「何だったんだろう」

A男「さあ・・・」
突然現れて俺達にお守りを渡したD子、そのお守りも、俺の掌の3分の1程度の大きさだった。

A男「こんなんで防げるのかよ・・・」

俺「分からない、でも信じるしかないよ」

藁にもすがる思いだったが、俺はその効力を信じて枕下にお守りを置いて寝た。

しかし、その日、俺は夢を見てしまった。

65: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:22:01.47 ID:c15v/8ZH0
怖い、でも悲しい

66: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:22:28.25 ID:H74f5dFw0
だが、今までの夢とは内容が違った。

気が付いた時には、既にC菜が目の前に居て、俺を見据えていた。
眼球が無いので、表情は伺い知れないが、明らかに今までとは雰囲気が違う。

C菜「・・・・・・」
C菜が何かを言っている

C菜「・・・ない」

C菜「ゆるさな、い」

俺「!!!!!!!!!!」
その瞬間、俺は夢から覚めた。

67: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:23:01.76 ID:H74f5dFw0
俺「はあ・・・はあ・・・・はあ・・・・え?」

ふ、と枕もとのお守りに目をやると、お守りに小さなひっかき傷のようなものが出来ていた。


それ以来、小学生の間、C菜が俺の夢に出てくることはなかった。
もちろん、外泊をする際は、お守りを持ち出していたことは言うまでもない。

68: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:23:34.86 ID:H74f5dFw0
こっから先にまた何かが起きるのは、俺が高校生になってから
こんな駄文に興味がある人がいたら書く。

69: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:24:13.14 ID:hcL9rWiN0
興味あるぜよ

70: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:25:45.93 ID:c15v/8ZH0
もうやめ…いや続けてください

72: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:25:49.58 ID:H74f5dFw0
分かった、じゃあちょっと待ってて

74: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:31:29.69 ID:H74f5dFw0
お待たせ、続けるね

75: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:32:24.96 ID:H74f5dFw0
それからは、中学時代は何事もなく時が過ぎていき、無事に高校に入学した。
A男とは疎遠となり、D子は小学校5年の時に何処かに引っ越していった。
高校生活も、初めて彼女が出来たり、ハジメテをするなど、中々に充実した生活を送っていた。

そんな生活に陰りが見えたのは高校2年生の春。

76: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:33:06.25 ID:H74f5dFw0
彼女「ねえねえ、加奈子さんの噂って知ってる?加えるに奈良の奈に子って書くの」

俺「は?何それ」

彼女「夢でね、加奈子さんっていう女の子が現れて、タヒ者の世界に連れて行こうとするの。寂しい寂しいって言いながら手を引っ張って来るんだって。」

俺「ふーん」

彼女「その子ね、目と歯が無くて、真っ黒な空洞なんだって!」

俺「う・・・」
一瞬、まさかC菜のことかと思ったが、C菜は加奈子なんていう名前ではない

彼女「で、それを拒否し続けると、こっちの世界にやって来て直接連れて行こうとするんだって!」

俺「くだらない話だな」

彼女「あ、信じてないでしょ!」

俺「よくある単なる噂でしょ」
どうせ、どこにでもある都市伝説の一つだろう、気にも留めなかった。

77: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:33:57.66 ID:H74f5dFw0
そんなある日

友人A「なあ、俺、加奈子さんの夢見ちまったんだ・・・」

俺「は?」
聞いてみると、俺が前に彼女に聞いた加奈子さんの夢を友人が見てしまったらしい。

俺「気にすんなって、どうせ怖い話し聞いちまったから夢で出てきただけだよ」
この友人Aは凄く良い奴なんだが、かなりのビビリなのだ。

友人A「そ、そうかな」

俺「そうだって、あんまり深く考えるなよ」

友人「そうか・・・」
しかし、本当のことを言えば、俺は妙に引っかかりを感じていた。

79: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:35:32.60 ID:H74f5dFw0
その晩、俺は悶々と噂のことを考えていた。

小学生以来、何年も見ていない夢、それとそっくりな内容の夢が噂になっている。
真実かは分からないが、友人は実際に見てしまったとまで言っている。

俺「そうだ!お守り!!」
俺は常に枕下に入れておいたお守りを確認した。

俺「・・・・・え?」
お守りは確かにそこにあった。しかし、既にお守りの体は成していなかった。
お守りは、引きちぎったように二つにされており、赤い液体が付着していた。

俺は、顔面が真っ青になりお守りを放り投げた。

俺「ど・・・どうして」
その日は一睡も出来なかった。

80: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:36:46.25 ID:H74f5dFw0
翌日、俺は生きた心地のしないまま学校へと向かった。

そして学校の休み時間
俺は昨晩のショックが抜け切らず、頭を抱えていた。

どうしてお守りがあんなことに?
中学の時は何事も無かったのに何で?
もしかして加奈子さんの噂と関連があるのか?
疑問は尽きない。

81: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:37:28.62 ID:H74f5dFw0
クラスメートA「加奈子さんの噂って知ってる?」

クラスメートB「知ってる知ってる!」
俺は一瞬ビクッとなったが、クラスメートの会話に耳を傾けた。

クラスメートA「連れていかれるって噂だけど、B組のAさんは夢を見たって言ったっきり学校に来てないんだって!」

クラスメートB「こわーい!!」

俺「俺にもその話し、聞かせてくれないか」

クラスメートA「えっ」
突然の俺の登場に面食らった様子だったが、聞かない手はない。

クラスメートA「でも俺君ってそういうの信じないんじゃなかったっけ?」

俺「うん、でもまあ、ちょっと気になって」

クラスメート「ふーん、まあ良いけど」

こうして俺は、加奈子さんの噂の内容を聞いた。要約するとこうだ。

82: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:38:07.66 ID:H74f5dFw0
1、名前は加奈子さん
2、噂を聞いた人の夢に現れる
3、中学生か高校生くらいの女の子
4、長髪黒髪でチェックのシャツにスカートを履いている
5、眼球が無く、真っ黒であり、歯も舌もない
6、手を引っ張って連れて行こうとする
7、何日も夢を見ると、現実に現れて連れに来る

84: 名も無き被検体774号+ 2013/04/30(火) 01:39:45.33 ID:H74f5dFw0
・・・ん?
俺は違和感を感じた。


俺が見ていた夢と比較してみてどうだろうか。
5、6は正に俺の見ていた夢と合致する。
しかし、1、2、3、4が不可解だ。



引用元: 幼少から続いてる恐ろしい体験を話す




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