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引用元: 俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて




457: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:26:45 ID:UdZcaK7CS
家へ帰り、早速調べ始める。

まずはS子の見た目から、学校を特定しようとした。
黒いセーラー服と青いライン(背中の首の所のあれ)、校章を探したが変になかった。
普通ボタンとか校章あるじゃん?
だけど、本当に模様らしい模様がないの。あっても、変にくぼんでるだけ。









そんなんで、学校の特定は不可能だった。

次にS子に頑張って思い出してもらった。

S子「お母さんと、お父さんが居て……弟かな……?」
お、いいぞいいぞ……。

S子「場所はー………ごめんなさい、思い出せない」
オレ「うーん……音とか、声とか分からない?」

S子「うーん……」
S子は深く考え込む。

S子「分からない(´・ω・`)」
オレ「ですよねー(´∀`;)」

あんなに意気込んで探したのに、直に断念した。

マジで書く事ないな……。

その後、S子と今日見た映画の話をしながら、明日出発する準備をしていた。

458: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:43:42 ID:UdZcaK7CS
うーん……普通にS子との会話を書いて終わりにします(・∀・)

S子「面白かったねー」
オレ「うん、あのマンガ好きで……ww」
S子「本棚にあるこれですか?」
S子は漫画を指さす。

友人が俺が王子に似ているとか言って、売りつけて来た古本だ。
だが、オレは見事にはまった。

S子「それにしても……女の子凄かったね……w」
オレ「ああ、たしかに(# ゚Д゚)なんでキャーとか、●●さーんって、言うんだろうね」
S子「それだけ好きなんですよ」
オレ「う、うむ……(-ω-;)」

みんなマナー守ろうぜ!(ステマ)
スマホ使おうとしていたオレが言えたことじゃないけど、割と真面目に大声は酷かった(#・∀・)


459: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:46:35 ID:UdZcaK7CS
ちなみに、映画でスマホを利用していると、最悪係員に補導されるので、やめよう……
S子の後、見に行った映画館で俺は20分ほど注意されました…………orz

盗撮の疑いもあり、最悪警察沙汰にもなるそうです。ワロスorz

もう二度としないよ……。

460: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:52:56 ID:UdZcaK7CS
その日の夜は、すこしだけネトゲをした。
S子に自分のキャラクターを見られ「可愛いね……w」と言われた。

同じチムメンがかなり際どい水着やコスチューム来ていたりして。

S子「小さい子が多いんですね(´・ω・`)」
うん、社長の趣味なんです。
カリスマスターのカリスマ性のチカラなんです。

因みにオレも無難に口りキャラだ。
口りキャラ巨大武器がお気に入りで射撃職をしている。

社長とは長い付き合いだな……ヽ( ´ー)ノ フッ

オレ「そうだね、中身は殆どオッサンだけど( ゚д゚ )」
S子「∑( ゚д゚ ;)え、そうなの?」
オレ「そうだよー、皆男だよ……」
S子「な、なんで……w」

オレ「……それは答えられないな」

うん、本当に……あの現象なんなんだろうね。
ただ、男キャラだとスゲーゲームつまらなく感じるんだろうね。

461: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:53:30 ID:UdZcaK7CS
ちょん切れてた。

>同じチムメンがかなり際どい水着やコスチューム来ていたりして。
気まずい空気が流れたりしていた……(´∀`;)

462: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:55:49 ID:UdZcaK7CS
うー。頭痛いので休憩。

いよいよ、北海道へ向かいます。
そして、S子との最後の思い出話になります。

463: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/03(日)13:57:40 ID:trRAA83Px
最後のか・・・切ないな

464: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)14:00:14 ID:UdZcaK7CS
>>463
最後だよ……、なんか思い出すと夢のような時間だった、幸せだった時間も沢山あるけど。

やっぱ思い出話はなすなら、語らなきゃいけない一番大切な所だよね。

それと映画ポケモンじゃないですよー(´∀`)そうだね、ポケモンもやってたかな?

467: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)20:01:23 ID:VnKmf48IF
映画は銀魂かな?

468: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/03(日)20:16:05 ID:trRAA83Px
なら・・・グレンラガンか

469: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:29:34 ID:UdZcaK7CS
流石に体調が悪……買ったので今まで爆睡していました。
もう直ぐ連休終っちゃうので、がんばります。

>>467-468
銀魂でした!

……うん、ハタ王子に似てるとか言われたんだよね。
だから、高校から比べたら少しやせたよ。

470: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:42:15 ID:UdZcaK7CS
さて……>>392で『ご安心ください』と言ったのは覚えていますでしょうか。
ちょっと従兄やクソ友人と書くべきかどうか相談したのですが。

従兄・友人「「書かなきゃ男じゃないよ、オレ」くん」とのこと。

>>460続き。

その日の夜中もS子は俺に添い寝してきた。
今度はちゃんと、隣にS子が寝ることを想定してベットを開けておいた。

S子「そう言えばオレさん……」
オレ「なに?」
S子「その明日行く場所って怖い所ですか?」
オレ「怖い所ではないと思う。ただ、虫がデカイと言うのが怖いと言うなら怖いかな……」
S子「虫が大きいの!?」

親父の実家は、特定を避けるけど、とにかくイメージ通りの北海道らしい田舎です。

巨大な畑があって、トロロのメイたちが住んでいたような小さな山が幾つかあって、その山に神社が一つある。

あと、遠くにある牧場から匂ってきて、それを子供の頃「くさいくさい」と何回も言ってた。

民家の間隔が広いし、マジで「100キロ先●●オープン!」とかある。
しかも近日オープンって看板だけど、その看板3年前の物、変えろよ。

お爺さんが原付で60キロぐらい出しても、大抵人とすれ違わないとか、そんなぐらいのどか(?)な村です。

日頃、祖父祖母と、親父の姉妹兄弟の3人が妻や夫と暮らせる程度に広い家で、
神社の依頼で霊媒師まがいのことをする以外は、農家として生計を立てているとか。

S子「……少し楽しみだね」
オレ「――だね」

ただ、それは同時にもう直ぐお別れが違いと言う事だと、オレは悟った。
心なしかS子もそれを感じている様で、寂しそうな顔をしていたよ。

今でも、もしも。
一緒に過ごす選択肢があったのなら、S子にそのつもりがあったのなら。

迷わずオレは、そっちを選択していたと思う。

そんな感じで寂しい夜が始まった。

471: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:47:10 ID:UdZcaK7CS
中々寝つけなかった。
だから、俺は沢山S子と話をした。

てか、オレの方が多くの話を振っていた。
漫画だったり、今日見た映画の話だったり、ネトゲだったり、チムメンの話だったり。
日頃のオレの行いとか、アルバイトでの珍騒動とか。

S子の方も、結構話をしてくれた。
前にも来たけど、この身体になってからの話や、自分に似たような人の話。
寂しかった事や、面白かった事、驚いた事、

面白いとS子が思っている話が多くて、それがちょっとオレには予想外だった。
ポジティブに捉えられる前向きな子だったのかもしれない。

さすがに、今の掴まって移動する方法を覚えた時の話は笑ってしまったが。


そんな事を一晩中繰り返していた。

472: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:52:47 ID:UdZcaK7CS
S子は、前は詳しく話してくれなかったけど、
いつの時期かに、サラリーマン風の男性を見つけたそうだ。
自分のような存在(恐らく幽霊)だったらしい。

そのサラリーマンは、S子に気が付くとニカッと右手をあげたそうだ。
その時、サラリーマンの男性の手が偶々後ろから来た自転車の人の方に触れたらしい。

途端、驚いた顔をしてサラリーマンの人が引っ張られていったそうだ。

オレは思わず「なんだそれw」と笑ったけど、S子は「本当なんですーっ!」と言い返してきた。

それを見て、人や物に捕まって移動できる方法を身に着けたのだと言う。
聞いた話だと車でもできるらしい。電車は流石に試したことは多分ないそうだ(記憶が無いのかもしれない)。

つまり、よくある怖い話の真相。
夜勤ドライバーの運ちゃんが経験するミラーに永遠と纏わり着く女の幽霊や、
トランクやボンネットに乗っかっている幽霊の中には、タクシー代わりに利用している奴もいるって事になる。

そう考えると、また笑えてしまった。

473: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:56:04 ID:UdZcaK7CS
そんな感じで色々話をしている時、昨日の同人誌やエ●本の話に、
なんの拍子か始まってしまった。

S子「初めて読んだのは何時頃ですか?」とか「内容は?」とか。
どうしてこういうの好きなのーっとか言われて、色々答えるのに躊躇い困惑し、公 開 処 刑 された。

――そうしていたら、またS子が変に可愛くなってきたんだ。

オレもなんだか、道程を拗らせていないのに、なんか変になってきたんだ。

474: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:58:14 ID:UdZcaK7CS
S子「足って、どんなのが好きですか?」
オレ「え!?」
S子「……よく見ているけど、そんなに私の足、好きですか?」
オレ「そそそ、そう言う訳じゃ……」

S子「――私のことは、足以外好きじゃないのですか?」

ど、どどど……どうしたんだよ。

ど う し た S 子 、な ん か 変 だ ぞ 。
な ん で 、 そ ん な 顔 を 近 づ け て く る のぉおおおおおおおおお!!

ただ、道程をオレは拗らせなかった。

475: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:03:51 ID:UdZcaK7CS
オレ「そんな……ことは……ないです」
S子「本当に?」
オレ「は、はい……」
S子「――そっか、よかった」

ニコッと、S子は俺に笑顔を向ける。
カワイイよS子、その笑顔萌えるよ、やばいよー(*´Д`)ハァハァ

S子「昨日も聞きましたけど、足、見ませんか?」

とか思っていたオレの顔を( ゚д゚ )にする発言。

本当にどうしたんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

思い返すと道程を拗らせていないと、これほどまでにオレはウブなのか。
いやいや、ヘタレなのか!?そうだ、ヘタレすぎるだろ!?

……ただ、なんかオレその時、変に頭の中が冷静になったんだよね。
いやいや、なんていうか、ズッと重く覚悟が決まった感じ?

腹を決めて、初めてコンビニでエ●本買ったような、
なんか勿体無くて開けれなかったフィギュアを開封した感じ?

なんだろう、そんな感じ。
とにかく、重いも重い物体を肩へ担ぎ歩き出したような感覚。

476: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:18:30 ID:UdZcaK7CS
オレは部屋の電気を消したまま、ベットに横になったまま見ていた。
都合よく月明かりが差し込み、その先にS子が立っている。

なんかちょっと幻想的だったなー、

オレの目線の先にはS子が居て「どうなってるんだろー」とか言いながら、
ただ、凄く恥ずかしそうしながら、スカートを掴んでいた。

何度も「オレさん見すぎ!w」と笑い太ももの上まで来たスカートを落とすS子。
なんと言う焦らし……!

オレは「ごごご、ごめんw」とか言いながらも、そんな焦らしを受け(´∀`*)になってたりとかして。
だから、とうとうオレは目をつぶったんだ。

そうすればS子もはずかしくないでしょ!的なことを言っていた。
S子も「そ、そうですねーw」と言いながら、スカートを強く握っていた。

――S子が「見えますか?」って言った時、眼を開けた。

うん、キモイと思うが聞いてくれぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!

S子「やっぱ足あったんですね……///」
そう照れながらS子は俺の方を見て言っていた。

そこには想像通りの健康的でふっくらとし、確りとくびれへと延びる美しいラインをもつ足があった。
黒ストッキングは上の方になるほど薄くなり、健康的な肌色(かどうかあいまいだけど!)が伺えた。

S子「うん、あれ?」
たしかそんな感じでオレへ疑問の顔を向けていたと思う。

オレは妙に冷静になり、なんだか幸福感に満ちて、別に何もしていないけど賢者になってた。
もちろん、出ても居ないし、あの感じもしてない。なのに冷静だった。

それ以上に、S子が凄く愛しくて、可愛くて、抱きしめたくて……とにかく愛情が暴走して冷静になっていた。

だからだったのだろうか、ちょっとした奇跡が起きた。
いや、理由があったんだけど、本当に奇跡だったんだよ。

気がついたらS子を抱きしめていた。
抱き着いた俺は、なんか表情がボーってなってたと思う。
S子は可愛く「えっ、えっ、へ?」とアタフタしていた。

……。

…………ただ抱きしめただけだと思うなよ?

確 り と S 子 の 感 触 を オ レ は 身 体 で 感 じ て い た 。

477: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:20:07 ID:UdZcaK7CS
俺もS子も始め何が起こったのか、本当に分からなかったよ。

でもオレは感じていた。

S子の髪ざわり。
肩とか、背中の、上半身の柔らかい方さ。

S子の立派で柔らかい胸。

腰に回した腕は確りと背中の凹みを感じていた。

嘘じゃないし、夢じゃない。
本当にS子を抱きしめていた。

正 真 正 銘 、 抱 き し め て い た 。 抱 き し め て い た ッ !

478: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:25:07 ID:UdZcaK7CS
最初は一方的に抱き着いてたよ、オッサンがJKへ抱き着いてたよ。
警察飛んでくるよ、お巡りさんオレだよ、裁判官僕がやりましたよ。

S子「オレさん……」
凄く小さくて、凄く寂しそうで。
だけど、凄く嬉しそうな声だった。S子は俺の名前を呼んだ。

もう、そうしたらよ、とにかくとにかく。

もう幸せすぎて、嬉しすぎて、なんか笑い出しちゃって。
S子も笑いながら泣き出していて。

尚更強くS子を抱きしめてた。
S子もオレに抱き着いてきてくれた。

オレは色々なことを感じた。
てか、男ってやっぱへんたいだよ。

なんか、勝手に家庭築く妄想初めて。
子供が二人いて、S子は普通に主婦らしい恰好してて、オレは手をあげて仕事へ向かう。

そんな出来過ぎて反吐がでるほど、ドラマのワンシーンとか、色々バァァァァァァァアアアアアアアアアアって駆け巡ってるのよ。

ああ……こんなに幸せな奴が他に居るのか、って思った。
多分、メンヘラDQN思考になるけど、マジでオレがあの日世界で一番幸せだった、間違いなく。

479: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:27:28 ID:UdZcaK7CS
S子の体は、まるで鉄でも抱いているかのように冷たかった。
すごく凄く冷たかった。鼓動もしなかった。
生きも感じなかった。

ただ、変な存在感と冷たさと、人を抱いていると言う柔らかさだけが、ただただ、俺へ伝わってきた。

S子の腕は思っていた以上に柔らかかった。
オレのデブな身体を抱き着いてくれて、その部分がとても冷たく感じてモヤモヤしていたけど、

ふざけるな、嫌な訳ないだろ。
嫌な訳があるわけがあるか、寧ろもっともっと、もっぉおおおおおおおおおおおおおおおおっと。

抱き着いて居たかった。

480: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:31:49 ID:UdZcaK7CS
そこで気が付いた。
好きになった切っ掛けが、足であれ、なんであれ。

今は純粋に全部S子が好きなんだなーって。

そう思ったら、もう直ぐ別れが近い事が気が付いて、泣き出しちゃった。
抱いていたのもするする落ちて言って、S子の足を抱いていた。

わんわん、泣いていた。

そしたら母親の様にS子がオレの頭を抱いてくれた。

小さく「ごめんなさい」って呟いたのが悲しかった。
ただ、同じぐらいの声で「すごくありがとう」って言ってくれたら、なんか泣き止んでた。

そこからは覚えていないけど、S子に「寝ましょう?」と誘導されながらベットに入った。
そして、何度もS子に手を強く握られ「泣かないでください」って言っていた。

そうすると、段々落ち着いて行って、俺はいつの間にか寝ていた。

481: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)22:35:15 ID:ms92GNNxv
触れている間、体に異変はないの?

482: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:39:34 ID:UdZcaK7CS
はぁ……、ちなみに二日酔いになった理由です。
そう、ヤケ酒です、皆さんヤケ酒には注意してください。

昨日従兄と友人が一緒に家に来やがったんです。

ちなみに二人は面識がありません。
なんで同時に現れたのか分かりませんが、二人の目的は『S子の話』でした。

その過程で、此処での話を話そうか相談したんです。
友人も従兄も「男なら~」とか言っていましたけど、なんか泣いてくれました。

この話は、北海道の祖母ともう一人だけに話した内容でした。
もちろん、こんなへんたいな話し方じゃなかったですけど。そう言う事がありました、と。
てか、どちらも向こうが鋭く(?)て聞いてきたんだけどね。

なんか、ここで主っきり書いてよかったかもしれない。
なんだか少し心が軽くなりました。書くように進めてkる得た従兄、クソ友人に感謝します。

>>481
多分あったんじゃないかな。
あんまり詳しくは分からないし、気になりませんでした。

正直、右腕が異常なほど痺れていたかなーっとは思う。少し鳥肌だったかも。
ちなみに、本当にS子は冷たかった。

483: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:46:45 ID:UdZcaK7CS
>>480続き

翌日、祖母に起こされ慌てて支度をし、東京駅へ向かいました。
朝から、変にS子を意識して、S子も意識していて、会話は少なかったと思います。

地元の電車に乗り、東京駅へ行き、昨日親父から貰った切符を使い……。
かなり眠くて新幹線に乗るなり直に眠りにつきました。

そんな訳であっと言う間でした。外の景色なんか見ている暇ありませんでした。
ただ、S子は「綺麗だったよー」とか、見えた景色について語ってました。

駅に降りると、東京とは違う空気を全体で感じました。
あれってなんなんでしょうかね?とにかうテンションが急激に上がって来ていました。
それはS子もそうだったかな?やけに張り切っていた。

484: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:53:48 ID:UdZcaK7CS
親父の話だと、この駅に人が待っているはずなので、探しました。
そうすると、何故かオレより先にS子が、その人たちを見つけましたw

叔母「あれぇーーーオレ君、大きくなったねぇ!」
伯父「ハッハッハ!こんな遠くまでご苦労様」

それは青森に住む叔母夫婦でした。
ちなみに伯父さんの方は、銀行員の人と別の人です。
仕事は漁師で、背中の入れ墨が凄く最初は怖い人かと思っていたけど、
どうやら漁師の中ではお守りで居れるから、割かし普通なそうな……?

叔母「……●●(親父)から聞いていたけど、本当に凄いの連れているね」
伯父「うーん……、たしかに海に連れていける感じではないな」

こ の 夫 婦 も か な り 中 二 病 設 定 も っ  て ま  し た ^q^

どうやら二人ともS子の気配を感じているそうで、それが「とても強い」とだけ分かったらしい。
ただ、あまりにも強く大きすぎて『善悪が分からない』と言う、未知を味わったそうです。

伯父さん曰く「海で遭難しかけた時、不思議と港の方角が分かった、そんな時感じた大きな気配」らしいです。

本当にS子は何者なんですか。

485: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:59:22 ID:UdZcaK7CS
本来なら一人(とS子)で北海道に行く予定だったのですが、
偶々、叔母夫婦の帰省と重なり、道案内してくれることになっていました。

正直、一人で迷わず船乗って電車乗って行ける自信はなかったので、助かりました。

S子「すっごい……本当にコッチ見えてるのかな?」
オレ「そうだね……、ちょっと驚いた」
――と言うのも、二人ともオレがS子の話をしていると、チラッチラッS子の方を見るのだ。
S子が俺の背中へ隠れた時も、バッチリ目線でおえていた。

ちなみに二人には『姿が見えてるけどイメージ出来ない』感じで見えているそうです。

なお、船に乗ってからは、俺がメチャクチャ吐き、それをS子が心配するだけでした。
二人は大爆笑していました(´∀`#)

486: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:03:46 ID:UdZcaK7CS
船の話ができないので、補足説明。
姿が見えないけどイメージ出来ない感覚と言うので、一番分かりやすく言うと。

夢を見て「スゲー楽しかったなー(´∀`*)」と思っているけど
「あれ、どんな夢だっけ( ゚д゚ )」言葉も場面も音も、何も思い出せない感じです。

因みに複雑にも話すと。

二人は「人っぽいもの凄いオーラを持った者がオレ君の傍に居る」と分りながらも、
「その姿を見えてるのだけど、意識できず、姿が見えないと変わりない情況になっている」と言う状態らしいです。

……あれ、この説明で思ったけど、なんか……無意識を操る程度の能力(?)なのかな。

なお、S子の名前は「KIS」のSではないと、あらかじめ言っておく。

487: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:08:05 ID:UdZcaK7CS
北海道についてからもかなり地獄だった。
少なくとも電車に座り過ぎてケツが痛くなったし、
慣れない土地で頭クラクラするし、

S子「大丈夫?」って何度言われた事やら。

そんな状態でつきました。

オレ「S子との最後の三日間か……」
そう思うと、心がとてつもなく苦しくなって痛かった。
鼓動が早くなって、悲しくもなった。

それに対して、S子は強かった。

S子「最後、宜しくお願いしますね!オレさん!」
も の 凄 く 笑 顔 で オ レ の 手 を 取 り 言 っ た 。

S子は、覚悟で来てしまっていたのだろう。
――なんて、思って強い子だなーって俺は思っていた。

488: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:13:17 ID:UdZcaK7CS
いったん休憩。

今日は一日の半分を寝ていたし、くたばってたから、遅くまで話す予定。
正直、このスレ内で終るかなーっとか、思っていたけど、これなら終わりそうだ。

今も見ている人が居たら、なんて言うか、こんな道程の文章読んでくれてありがとう。
頑張ります。

489: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)23:15:33 ID:ms92GNNxv
みてるよ!
自分のペースで良いから
がんばってくれ!

490: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:21:29 ID:UdZcaK7CS
休憩終了。

この歳になってから見る北海道の親父の実家は、本当に日本らしい木造住宅だった。
何畳分だよ!と叫びたくなるような大きなリビングがあり、

俺の家のリビング程の個室が各夫婦に用意され、
子供(全員中高生)部屋も共同で利用しているとはいえ、リビング+オレの部屋分ほどの広さがある。

そこに台所や今や客室や、寝室があるし、
離れとしても使えるけど、収穫した物をしまっておく倉(ほぼオレの家規模)もある。

――改めて思う、親父って金持ちだったんだな。
ただ、お年玉は五千円以上貰ったことが無い。

491: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:25:29 ID:UdZcaK7CS
ちなみにリビングって言い方は変かも知れない、居間かな?
昔から家を改修&リフォームしているらしい。

伯A「オレくん、挨拶してきなさい!」
書くの忘れたのですが、実家から一番近い駅まで伯父さん(伯A)が迎えに来てくれました。

この伯父こそ、何を隠そう霊視したりしていた、銀行マンです。
オレの為に有給とってくれたそうだ。

先ほどの叔母夫婦は(叔A・伯B)と言います。

てか、北 海 道 に と ん で も な く 人 が 沢 山 集 結 し て い た ん で す っ!!!!!
それが全ての現況なので、俺も混乱するかもしれない。

492: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:29:18 ID:UdZcaK7CS
駅に迎えに来てくれた伯Aは、叔A夫婦と小さくあいさつした後コッチを向いた。

伯A「……オレくん、そこの子が例の子だね?」
凄く神妙な顔をしていて、変に真顔になる伯A。

S子「は、初めまして!」
S子は姿が見えているか分からないのに、きちんと挨拶する良い子だった。

伯A「……凄いな」
やはり伯父にもS子の声や姿が見えていなかった。
いや、姿に関しては漠然とした色で見えていたらしい。(ヒトガタだったかな?

ただ、叔A夫婦の様に『色の名前を言うと分からなくなる』と言う未知モードだそうだ。

なにより、このS子が”とてつもない何か”だと、伯Aは察したそうだ。
そうだから、分からないけど伯Aは小さくS子に手を合わせ頭を下げていた。

493: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:36:11 ID:UdZcaK7CS
実家に視点戻します。

実家に戻ると、玄関よりも、居間の方の庭から叔A夫婦と伯Aは上がって行った。
その北海道クォリティに驚きながらも、俺は庭から家へ上がる。

オレ「――――てか、脱ぎ捨てられた靴の数大杉はしないか?」

……北海道の祖母(北祖母)は、この日の為に多くの親戚に連絡をしていたそうだ。
しかも、かなり厄介だと伝えた。

そうすると、どうだろうか。
親戚から息子たち、その子供たちまで……全員がこの日に集まってきたのだ。

北祖母を誰かに例えろと言われたら、オレは間違いなく即答でこういう。

『サ マ ー ウ ォ ー ズ の お ば あ ち ゃ ん。』

その齢で80後半奈のにも拘らず、見た目はどう見ても50程度。
てか、その50歳から見た目が停止しているらしい。

しかも、ヘタな俺なんかより体力が凄い。
台所に立つ奥様方よりも率先して色々な物を仕切るし、作る、マジで刀振り回せる
我流で剣術学んだ癖に、親父を二段まで取らせるほど強い。

……オレの中で、中二病設定がどんどん濃くなって言った。

494: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:46:34 ID:UdZcaK7CS
北母「おお、オレちゃん、良くいらっしゃったねぇ~」
北母は、大宴会会場になっている今の主役席に座りながらニコニコしながら言った。

その時の威圧感、纏う畏怖、マジで鳥肌だった。
白髪髪で、着物を着て、それでいて健康的で、滑舌も良い。

これからS子を成仏させるのを任せるのに一目瞭然で安心できるほどオーラあった。

勝手にビビっているだけだったけど。

北祖父は寝たきりだと言いながら、普通に起きていてビールを飲んでいた。
老人アルアル現象だ、寝たきりと言いながら意外にケロッとしている。

最近、夜中に散歩に出ていればを無くしたらしく何を言っているかオレにはさっぱりだった。

その後、二十何人居るだろう伯父叔母、その娘さん息子さんへ挨拶をした。
幼い子供たちは別の部屋で大はしゃぎで遊んでいるらしく、声が下まで響いていた。

もうなんなの、この状態('A`)

そして、とにかく気になって仕方がなかったのが、全員のS子への反応だ。
いや、全員ではなかったけど、ほぼ全ての親戚が見えていた。

一同「凄い……」
この一言だ。

これは驚いただの、こんなの初めてだの、これは何なんだだの、何を連れて来たんだなど。
簡単にまとめると、オレの地縛霊の時の比じゃなく、恐怖も覚えている人も居た。
数人の親戚は具合が悪くなり、退出していた。

ただ何より驚いたのは。

北祖母「はるばる、この土地へよくぞお越しくださいました」
いつの間にか北祖母はゲタを穿き、ゆっくりとS子へ近づいて行き。
そして深々と頭を下げていた。

北 祖 母 と 北 祖 父 は 無 論。
あと数人の親戚はS子の姿を見えていた。

495: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:53:40 ID:UdZcaK7CS
北母「ここまでの長旅疲れましたでしょう……」
とても綺麗な標準語……それで居ながら、聞いていると背筋が伸びる畏怖を纏っていた声だ。

S子「え、そ、そんな……」
北母「あら、可愛いらしいことですね~」
S子「そ、そんな……」
北母「家に上がれないのですか?」
S子「そ、そうなんですよ……オレさん気が付かなくて」

北祖母に言われて、気が付いた。
S子は、祖母曰く『張られた結界』を越えれずに居たそうだ。
祖母はS子の手を取り、グッと引き寄せる。

あれぇ~……なんで普通にS子引っ張れてるの。
ちなみにS子はとても驚いた顔をしながら、北祖母を見ていた。

北母「いらっしゃいませ。ささ、おあがりください」
一瞬呆然としていたS子だが。

S子「は、はい!」
そう言うと、北祖母に手を引かれるまま、祖母の隣の席へと連れて行かれる。

北父「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」(可愛い子だのー的なこと?
北祖父が何を言っているかサッパリ分からなかったが、自分のザブトンをS子へ差し出していた。

な、 な ん な ん だ こ の 状 況 、 こ の 家 は (´∀`:)
オレの素直な本音だった。

ちなみにこの間に、S子の気に当てられた人たちが退出して行った。

496: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:02:33 ID:zmjxvvIKQ
オレの内心は大パニックだった。

なんで普通に見えてるし、普通に触れているの!?
俺なんかそれで来ただけで超感動していたのに!?
この家ではデフォなの、普通なの、寺生まれのTさんでも居るの!?
S子は一体どうしたの!?

一同「「「「「…………。」」」」」
やけに静まり返る居間。

オレ「…………。」
ホカ「「「「「……………。」」」」」
姿が見えない人や感じない人も、空気に負けて静かになっている。

北祖母は、S子の手を握り「大丈夫よ」と微笑むと、その手を離した。
そして、怖い目状態で睨みつけている親戚たちへと、視線を向ける。

北母「貴方たち、その目はなんですかッ!”大切な可愛いお客様”に―――ッッッ!」
まるで拍手デモしたかのように、鋭い声だった。

祖母の声が頭へガツーンッとぶつかる。

他の人たちも、段々神妙な顔つきになってきながら、祖母へ言った。

特に人の発言にこだわりないので「叔母or祖父+他」で「叔他・伯他」で言いますね。

伯他「直に除霊しましょう!」と。
叔他「お母さん、見えているんでしょ!?」
伯他「そうです!直にあげた方がいい!」
叔他「ここに置いておくには大きすぎる!」
叔他「神社へ直に連れて行きましょう!」
伯他「その方がいい!」

オレ「な、何を言っているんですか!約束は三日後だと!」
オレは立ち上がり叫んだ。
見ればS子は今にも泣きそうな顔で怯えている。

オレは伯父や叔母、あとその子供から「分からないの!?」とか「これだから都会は」とか、とにかく罵声を浴びた。
いや、罵声より、心配して言ってくれている言葉が多かったかもしれない。

497: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:04:54 ID:zmjxvvIKQ
その後は凄かった。
オレはムキになって怒鳴り散らしながら、S子の傍へ行った。

それを見て「憑りつかれてる」とか「操られてるんだ!」とか。
それを聞くたびにS子が悲しい顔をしていき、俺がそれを大声で否定して、励まし。

情況が呑み込めてない人や娘息子さんの中には泣いている人が居た。

そりゃそうだろう。
大の大人たちが、訳の分からない事で大声で怒鳴り合っているのだ。

祖母は正座し、その様子を静かに聞いていた。

498: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:13:29 ID:zmjxvvIKQ
かなり長い間、揉めていたと思う。
テーブルの上に会った物は、いつの間にか台所へ避難されていた。
恐らく北祖母が指示を出したのだろう。

そうなってからは、かなりの乱闘状態だった。

テーブルを叩く人から、テーブルに足をかけ、俺へ怒鳴る人。
オレと同じで立ち上がり、怒鳴ってくる人。

オレはS子の前に立ち、S子を守るつもりで、庇うつもりで、
かなり怖くて足震えていたけど、ひたすら立ち向かった。

その間、やはり北祖母は動かない。
何を言っているかサッパリ分からないが北祖父はS子を庇っている。

従B「いい加減にしろよガキ!!!!!!!」
見事に日焼けしたムキムキのDQN土方の様な従兄が声をあげた。

この従兄、既に子供と奥さんが居る。
歳は俺より下だ。

従B「お前が連れてきたそれは、どう見たって普通じゃない!」
従B「危険に晒す気かッ! ボケ!!」
そう言いながら鳥肌を見せる。
他の人達も「俺も俺も」と見せてくる。

従B「何もできないから、ここに来た奴が何偉そうにしてるんだ!!」
オレ「アンタらこそ、何も知らないクセに偉そうな口叩くな!!」
その言葉に頭に来たのだろう、従兄Bはオレへドスドスと迫る。

北祖父が立ち上がり、何故か従兄Bへ突撃していく。
かなり切れてた。

それに触発されたかのように、伯父連中は立ち上がりテーブルを退かし、コッチへ攻め寄ってくる。

北母「貴方たち、いい加減にしなさい―――ッッッッ!」

ようやく、この家の主が声をあげた。

499: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:17:09 ID:zmjxvvIKQ
北母「……なんなんですか、この状況は。その態度は。」
やけに耳へ突き刺さる声だった。

北母「女の子に寄ってたかって、恥はないのですか?」
正座して微動だにせず、ただその位置から、オレや全員の目を睨んでいた。

正直、かなり怖かった。

S子「……ごめんなさい」
ようやくS子は声を出したが、それは謝罪の言葉だった。
オレは酷く胸が苦しくなった。

S子「ごめんなさい……ごめんなさい……」
オレは今までの経験から察した。

絶 対 不 味 い 事 に な る と 。
それは不幸にも的中した。

500: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:21:00 ID:zmjxvvIKQ
オレ「大丈夫だよ、落ち着いて」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい。オレさんごめんなさい」
オレは慌てた様子でS子を励ます。
なお姿が見えない人には、かなり奇妙だったらしい。

北母「そうです。ウチの家の者が失礼しました」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
微かに、家が軋んだ音がした。

従B「――! 退けッ!」
北祖父を伯父さんへ投げつけ、そしてオレへ迫った。
――そしてアッと言う間にオレは従兄Bに殴られていた。

S子「オレさんッ!」
S子の心配する声が聞こえた。

『ギシィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!』

とんでもなく、恐ろしいほどの軋む音が家じゅうから響いた。

我が家で聞いていたラップ音や軋みと比べものにならないほど大きな音だった。

501: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:23:33 ID:zmjxvvIKQ
そこからは、凄く早かった。
北母がS子の手を握り、何かお経の様な言葉を呟いていた。

かなり長い間、家は軋んでいて、全員が分かるほど揺れていた。

従Bも、何かお経の様な言葉を呟いていたが。

北母「お前は何も言うな!言う資格はない!」と一喝。

従兄Bは舌打ちをすると、子供を連れ庭の方へ飛び出して行った。

502: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:28:02 ID:zmjxvvIKQ
何人かの叔母や伯父、北祖父がお経を唱えていた。
お経なのかな、今までテレビでも葬式でも、聞いた事が無い分類の言葉だった。
それがこの家独自のお経だと気が付くまで時間が掛かった。(特定されるかな?

S子は、泣いていた。
ただ、いつもと一つ違っていた。

いつもは泣いていても涙など見えない。
ただ、この時はボロボロと涙をこぼしていた。

北母「オレもコッチへ並びなさい」
言われるがまま、俺はS子の横に正座した。
そしてS子の手を握る。やはり冷たい。

いつもなにか北母は数珠を持ちながらお経を唱えていた。
他にも何人かの伯父や叔母がしていたが、

北祖母は一人ずつ目で合図を送り、一人ずつ家から出して行った。

そして、最期には北祖父と北祖母だけの状況になり、
庭では不安そうに伯父や叔母、その子供たちがコッチを見ていた。

503: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:33:02 ID:zmjxvvIKQ
最後、語尾をとても伸ばしたかと思うと、二人ともお経を唱えるのを止めた。

北祖父は、本当に何を言っているか分からないが怒鳴りながら庭の方へ向かって行った。

北母「まったく……困ったことをしましたね」
S子「……ごめんなさい」
北母「いいえ、貴方はオレを守ろうとしたのでしょ?とてもいい事よ」
S子「は、はい……。」

そして北祖母は何度もS子を褒め、頭を撫で、そして微笑んでいた。
S子は下を向いたまま、泣いていた。そしてオレの手を強く握ってきた。

北母「それより、オレ……」
オレ「は、はい……」
北母「貴方、どこで”封印”を取ったのですか?」
オレ「ふ、封印?」

北祖母が言う言葉が俺にはさっぱり分からなかった。

北母「それと貴方様が居ながら、何で止めないでいたのですか?」
さらに北祖母は、俺のS子と別の方向を見ながら尋ねていた。

オレにはカオスの他、なんでもない情況だったが。

とても大切なことと、色々な謎が全て解けて行く事になった。

504: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:37:59 ID:zmjxvvIKQ
ちょっと、すまない。ここら辺で一端やめます。

また明日来ます。唐突なのですがごめんなさい><;


…………ラップ音が家の中でヤバイなう(´∀`;)
S子ではないのだけど、すげーヤバい。パンパン、パキパキ、ギギィってやばい。

出来過ぎた展開だけど、多分心当たりあるので、今日は一端ストップします。

505: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)00:39:17 ID:hoFAnjiIt
やべぇぇぇぇぇ
続き楽しみにしてる!!

507: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)02:56:13 ID:jFW8pYKFm
俺の予想。

S娘は何処かの神。
オレ氏は自身の未知のパワーが暴走。
従兄弟Bは、北海道一族でも面汚しな存在。このあとタヒす。


マジレスするけど、
俺はお前の話を聞く限り、話してはならない話をしていると思う。
お前自身が壊れ始めない様に注意しろよ。南無阿弥陀仏

509: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)06:58:34 ID:x8I1KigIJ
あんまり気にしないでもいいけど
その制服ってゲームとかアニメとかに出てくる学校の制服
もしくは制服のデザインが変わったからわからないとか
>>1の住んでいない地域の制服なんじゃないの?

510: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)07:02:05 ID:x8I1KigIJ
人や車をタクシー代わりにできるのなら>>1の住んでいない地域の制服でもあり得る
あとそういうたぐいのものって縁故や因縁とか関係するんじゃないの?

511: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)09:32:27 ID:zmjxvvIKQ
おはようございます。
朝に用事が入ったのでそれ済ませてからだから、昼になると思います。

>>507
クソワロタwww

話してはならない話か……そうなのかもしれないけど、俺は話しても良いと思ってる。
恐らく従兄(医学生)から北海道に連絡行っていると思うんだ。
ただ、怒られていないし、親父も分っている。もちろん隠すべきところは隠してる。

隠し切れてないのは、俺のへんたい部分だけだと思ってる……

>>509-510
コスプレって線は疑ったけど、本人は覚えてない状況だったしなー

あと書かなかったけど、S子は結構色々な場所を移動していた、と話しから推測できた。

海とか山とか、流される様にトラックに掴まって場所を移動していたとか、
怖い人(除霊とか幽霊に過剰反応する系の奴)が居ると遠くまで逃げる為に移動していたとか。

そう言うのを聞くとなんか、探し出す自信なくなったww

512: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:03:04 ID:tEZy5oAWT
親族みんな怒男みたいなの連れてそう

513: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:22:05 ID:exUWJ6ArJ
親族にぬ~べ~とかいそう

514: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:51:39 ID:jFW8pYKFm
実家は、紫紺の玉を管理してそう

515: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)12:13:50 ID:zmjxvvIKQ
外暑すぎワロタ。
休憩してから……頭クラクラする……

>>512-514
な ん だ ろ う 、 否 定 で き な い 気 が す る 。

怒男クラスの守護霊は本当に特殊みたい。

516: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)12:50:57 ID:zmjxvvIKQ
>>503続き
北祖母が見つめる先は誰も居ない。
ただオレは不思議と頭の中でそこに居る人が誰だか分り、姿が見えた。

……怒男だ。
あの目付きの悪い着物を着た大男が腕を組みながら仁王立ちして、北祖母を睨んでいる。
目付きが悪いから睨んでいる様に見えただけかもしれない。

この時の俺の怒男の見え方は特殊で、
人を思い出す時の様に、頭の中で情景を思い浮かべる様に、そんな感じで見えていた。

北母「貴方様は、どうしてオレを止めないでしたのでしょうか?」
怒男「……」
北母「まさか……止めれなかったのですね?」
祖母は驚きながら言い、俺の頭の中の怒男は申し訳なさそうに頷いていた。

517: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:01:27 ID:zmjxvvIKQ
オレ「お婆ちゃん、どういう事なのか分かる様に話してください……」
オレは意を決して北祖母へ頼んだ。
この時、北祖母がやたらと怖く思えていただけに、絞り出したかの様な声だった。

ただ、それを見て北祖母は「ぷっ」と口を押えて笑った。

北母「そう構えなくて良いですよ」
オレ「へ、え?」
北母「オレは分からないままでしたからね」

話しはかなり遡る。
オレが群馬で地縛霊を引っ張ってきた時だ。
この時の地縛霊は怨霊の中でも害悪な女性だったらしい。

ただ、”地縛霊”と言う名前の通り、その怨霊は土地に縛られている筈だった。
その土地で悪さを働き、誰かを呪い、誰かを苦しめる、そう言う存在だったらしい。

北母「そんな存在をも貴方は引き剥がし、強引に引き寄せる、それほどまでに強い力を持っている」
簡単に言うと、俺が幽霊に憑りつけるような感じだろうか。

地縛から解放された怨霊は、引き寄せるオレを利用し、周囲へ悪影響を与える様になっていたらしい。
半場、俺が”霊を自縛する土地”の様な状態だったそうだ。

親父と母親が、除霊事を出来ると知る北祖母らへ、助けを求めたらしい。
それを察した当時の北祖母とその母親、北祖父、親戚たちは、今の様に集まり、

これからS子を天国へ連れて行く神社(元々は寺)へ、怒男が祀られている社で、お祓いをしたそうだ。

同時に、俺の無差別に強すぎるチカラも封じ込める蓋を付けたらしい。

518: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:11:14 ID:zmjxvvIKQ
ただ、今はどうだろうか。

オレの蓋は無く、抑え込む事も任されていた怒男も抑えられず。
結果、俺のチカラが暴走していたらしい。

どんな中二病だよ。俺腕から龍でも出てくるのかよ。

また、そのような状態になれば、周囲の霊を無差別に引き寄せていただろう、と北祖母は言った。
だが、そうならない”存在が二人”が居た。

一つは、怒男だ。
怒男が、S子以外の霊を追い払っていたのである。
守護霊としての仕事をちゃんとこなしていたのだ。

もう一人は、何を隠そう『S子』であった。
S子の霊力は、それは怒男と同規模で、時代が時代なら祀られている様な存在らしい。
きっと生前もかなりの霊力の持ち主だったと伺えますね、と北祖母は言っていた。

そのS子の霊力は凄まじく、また存在が一般的な霊と異なる。
故に、引き寄せられてきた霊が一方的にS子に追い飛ばされる状態だったらしい。

言うなら、強引に合コンに呼ばれたのに、途中で帰っていいよと言われてるような状態。
それが周囲の霊たちだ。
なんか可哀相だと失礼ながら思った。

519: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)13:13:43 ID:9kGnE0Xrh
凄い展開になって来たな

続きが気になる

引用元: 俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて




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