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553: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 10:08:40.47 ID:y/gtPGko
「ごめん、それは出来ない」
な、なんだってー!? こ、断ったぞ。
「っしゃ!!」
井出だけが猛烈に喜んでいた。お前絶対ワザとだろ。
「え?」
中西さんが、なんで?という顔をしている。
相当な自信・・・かどうかは
分からないが、この時点で切られるとは
思ってなかったのだろう。
藤田さんはPCに顔を向け、口を開いた。
「気持ちは嬉しいよ。だけど、ごめん」
「えと・・・」
「プライベートは、ちょっと無理なんだ」
しばしの沈黙。もう全員がドラマのワンシーンを見ているかの如く、
二人を凝視していた。
「・・・わかりました」
いまいち納得が行ってない様子だが、
トボトボと自分の席へと戻っていく中西さん。
リーダーが口を半開きにしている。井出が中西さんに声をかけた。
「中西さん、代わりに僕とどうかな? おいしいディナーを」
「ごめんなさい」
あ、哀れすぎる・・・。なんだこの差は・・・。露骨過ぎて、
井出がかわいそうに見えてきた。
「はぁ・・・」
ため息をつき、席についた中西さん。これじゃ、
もう今日は仕事にならないだろうな。
そして翌日。







558: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 10:17:49.58 ID:y/gtPGko
中西さんは、今日も元気がないようだ。昼休憩がやってきた。
井出が真っ先に会社を出る。続いて中西さんも出て行った。
「おい、藤田」
「はい」
「なんでお前、昨日断ったんだ?」
「断った・・・?」
「中西さんの誘いだ」
リーダーが珍しく、他人の問題に関与している。
傍若無人を絵に描いたような人が、昨日の件について気にしていた。
確かに藤田さんの過去を知らない人間からしてみれば、
あんな美人から誘われて断る男はそうは居ないだろう。
俺だって断らない。たとえ好意が無くてもだ。
それを藤田さんは断った。気になるのも頷ける。
「私では、彼女に応えられないからですよ」
「なんだおまえ、好意に気付いてんのか」
「何となくは。まぁ私では、彼女とは不釣合いでしょう」
本音なのだろうか。どちらにしろ、中西さんの恋が叶う可能性は、
これでもう万に一つも無い。
藤田さんは何事も無かったかのように、再び仕事に打ち込み始めた。
その背中は、どこか寂しいものに俺は見えた。

・・・中西さんの恋は、静かに終わろうとしていた。

563: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 10:29:16.83 ID:y/gtPGko
そして、時は過ぎ去っていく。
中西さんの契約終了の日が迫ってきた。美人が去る・・・。
恋愛対象として見ていなかったとは言え、俺も男だ。
やはりそれはどこか寂しかった。
「なぁ、中西さん。ウチで正社員にならんか? 
俺が社長に直談してやるぞ」
リーダーが声を掛けた。
中西さんは仕事が出来る。
戦力として残ってもらいたい気持ちは、俺にも当然あった。
「いえ、お気持ちだけ受け取っておきます。今の私じゃ、
ここに居るのはちょっとw」
だろうな。
藤田さんは、無表情で中西さんを見つめていた。
何を思っているのだろうか。
藤田さんのことだ。このような経験、一度や二度では無かったはずだ。


その度に、この人はあぁやって断って来たのだろうか。
だとしたら、昔の彼女のタヒは、それ程に重かったのだろう。
「中西さん、実は俺ずっと」
井出落ち着け。空気を読め。
「では、みなさんありがとうございましたw 
また機会があったら、その時はw」
井出の恋は、派手に終わった。もとい、
元から散っていたものが、完全に消滅してしまった。

564: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 10:31:56.28 ID:8LMgo.AO
井出wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

565: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 10:32:52.60 ID:RBOhG9A0
げんしけんのクッチーが空気読める奴に見えてくるwwwwww井出wwwwww

566: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 10:33:49.36 ID:wbsmn/k0
井出わろすw

570: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 10:40:40.12 ID:y/gtPGko
第四部「平成の孔明、マ男に過去を語る」このレスで終了だぜ。

そして年月は過ぎ去り、新卒がやってくる季節・・・つまり、春がやってくる。
出会いあれば別れあり。その逆も然りだ。中西さんは去っていった。
それと同時に、二人の人物が姿を現す事となるのだ。
その人物は、果たしてどんな人間なのか?
俺を支えてくれる存在なのか、はたまた邪魔してくれる存在なのか?

藤田さんの罠で、精神的なレベルアップを果たすことが出来た俺。
しかし、その代償である藤田さんの過去話・・・それは、
想像を絶する内容であった。
あの藤田さんが元NEETだったとは。
意外な共通点を発見し、さらに距離を縮めた俺と藤田さんは、
この先も絆を深めていくことになる。
だが当時の俺は、これからぶち当たるさらなる壁の存在を、
この時は知る由もなかった・・・。

そして残された、いくつかの『謎』・・・。

上原さんはいつ復帰するのか?
藤田さんがリーダーをやらない理由とは?
新たにやって来た二人の新入り、俺としては始めての後輩となる人物とは?
そして、スレタイの意味する限界・・・。

全ての『謎』が、次回でついに明らかとなる!

どうする俺!? どうなる俺!? 続くぅ!!


次回、第五部・最終章『もう俺は限界かもしれない』

571: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 10:42:54.84 ID:wDMg6SQ0
ついにスレタイの核心にせまるわけだ

578: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 10:51:22.22 ID:zGPSe1U0
うん、面白いw

最終章がスレタイとか、どんな燃えアニメなのかとw

673: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:00:33.91 ID:y/gtPGko
第五部・最終章『もう俺は限界かもしれない』

「おはようございます」
この会社に勤めて1年を過ぎ、俺はこの日もいつも通りに出社した。
「マ男くん、おはよう」
藤田さんだ。例の過去話以来、俺と藤田さんは
お互いに信頼できる関係を築いていた。
まぁそれでも、俺が藤田さんに依存寄りなのは否めないがな。
「すっかり春ですね。通勤途中、公園で桜が咲いてましたよ」
「そうだね。まぁ、私たちは花見できそうにないけどww」
ごもっともだ。
「そういえばマ男くん、今日は新卒の子が一人、入るみたいだよ」
「え、そうなんです?」
なんでまたこんな会社を新卒で受けちまったんだか・・・。
会社選びは慎重にしないとダメだろう。
10年前後もNEETやってた俺が言えるセリフじゃないがな。
「なんでも専門出で、シスアド持ってるみたいだから、
完璧ド素人って訳でもないようだよ」
「珍しいですね。即戦力になりえますかね」
「いや、新卒だからね。正直な話、今の時点では分からないな」
確かにその通りだ。この会社は、知識どうこうの話ではない。
どれだけ早くソルジャーになれるか、どれだけ自力で
駆け回れるかが最重要項目なのだ。
それが果たせなければ、新卒という一生に一度だけ手にする事が
出来るブランドを失い、世をさまよう事となる。
他人の事ながらも、俺は正直、気の毒にと思えた。
「朝の十時から、応接室で紹介するみたいだから」
十時か。ていうか、紹介あるのね。俺の時は無かったのだが。
しかしどんな子なのだろうか。どうせ俺の時みたいに、
放置されるんだろうな。
そして、十時がやってきた。

676: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:03:07.87 ID:6LOok7Q0
キターーーーー

678: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:07:08.32 ID:jdRL.bMo
待ってました

679: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:07:43.27 ID:y/gtPGko
珍しく社員全員が出揃い、新卒の子は応接室の入り口に
立たされていた。男の子だ。
うーむ、イケメンだ。妻夫木 聡に似ているか。何より若い。
色んな可能性を内に秘めているのが伺える。
「じゃ、木村くん、挨拶して」
「はい!」
木村くんか。中々、好感が持てそうだぞ。
「えーと、今日からこの会社に勤める事になりました、木村と申します!
 至らない事が多々あると思いますが、よろしくお願いします!」
と言い、軽くお辞儀する木村くん。ささやかな拍手が贈られた。
「木村くんは、リーダーのチームに配属だから、みんなよろしく頼むぞ」
「おう、木村よろしくな」
「あ、はい!」
何という爽やかボーイか。こういう子を待っていたんだよ。
やはり若いのは良い。
「それと、あと一人。派遣社員の竹中くんだ」
む、派遣社員も来るのか。今回はどんな人だ? 
中西さんみたいな美人だったら嬉しいのだが。
「うーっす」
・・・。
「ども、派遣の竹中っす。よろしくお願いしまぁす」
こりゃーとんでもないのが来たな。

682: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:10:08.10 ID:kZUK/VQo
確かにシスアドはサポセン程度には使えるが開発向けの資格ではないな。
マ男並みの適応力がないと新卒即戦力は厳しいだろう。

一年を過ぎた頃に新卒か・・・就職浪人か第ニ新卒かな。
ゆっくり会社探したのに本当になんでそんな会社へって感じだな。
それとも雇ってくれるところが見つからず仕方なく、か。それなら分かる気がするww

683: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:11:41.50 ID:t3dMG6ko
竹中と木村の差に吹いたww
筍空気嫁wwww

684: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:11:47.90 ID:BlF4JAQo
爆弾が届いたな・・・・で、例の彼は精神科から出てきたのか?

685: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:14:49.78 ID:y/gtPGko
>>682
シスアドは何故かオススメされないよね。
ケンジも基本情報とシスアドじゃ、天地の差があるとか言ってたよ。
そんなに仕事上では役に立ってない気がするけどな。


「竹中くんもリーダーのチームに配属だ。短い付き合いかもしれんが、
みんな仲良くやってくれ」
「おう、竹中よろしくな」
「ども」
こ、コイツのこの異様な自信はなんだ・・・。
実はとんでもなく仕事が出来る奴かもしれん。

こうして、二人の新入りが俺たちに加わった。
自己紹介の時点で、すでに相反している二人。
この二人が、第五部に旋風を巻き起こすのだ。

「俺がこのチームのリーダーだ。二人ともプログラミングの経験はあるのか?」
「僕は学校の授業でしかありません」
「俺はバリバリです」
竹中くんはバリバリらしい。
「そうか。わかった。とりあえず今は仕事が無い。
そこらへんの参考書でも読んどけ。
 俺は忙しいから、何か分からない事があったら上原に聞け」
上原さんは居ないぞ。
「リーダー、上原さんはまだ来てません」
「あぁ? あいつまだサボってんのか」
いや違う。何言ってんだ、こいつは。記憶障害かよ。
「違いますよ。精神的に病んでるみたいで」
「じゃあマ男、お前が二人の教育係な」
なんだと。

686: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:16:01.08 ID:O4Akoi6o
上原さん・・・
また登場する日はくるのだろうか

688: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:16:46.72 ID:JiJp0bg0
リーダーは相変わらずか・・・
上原さんマジどうなんだ?

689: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:21:48.21 ID:y/gtPGko
「マ男さん、よろしくお願いします!」
え!?
「しゃーす」
えぇ!?
「マ男くん、頑張れ」
そ、そりゃ無いですよ藤田さん・・・。俺だって忙しいんですよ・・・。
「所で二人とも、俺が次期リーダーの井出だ。よろしくな」
変な自己主張をするんじゃない。
「よし、それじゃ仕事に戻るぞ」

雰囲気に呑まれ、俺は教育係になってしまった。しかも二人。
いや、竹中くんはバリバリらしいから、こっちは放置で良かろう。
しかし何をすれば良いのか全然わからん。そりゃそうだ。
俺は教育されずに来たわけだから
教育方法が分からんのだ。オマケに始めての後輩と来た。

「マ男さん、まずは何を勉強したら良いですか?」
え、えーと
「マ男さん、俺暇なんでテキトーに読んでていいっすかね?」
待て、勝手に動かないでくれ! あ、おい!
「VBかJAVAで良いですか?」

助けてくれ。

690: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:21:50.41 ID:U2WaT2.o
おいリーダーを更正させろwwwwwwww

692: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:25:30.24 ID:KLYMYCo0
井出wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

693: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:28:10.64 ID:f509ar20
リーダーは上原にどう教育させようとしたんだwwwwwwww

694: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:28:59.34 ID:y/gtPGko
まるで雛鳥を抱えた親鳥だ。自分の仕事が出来ない。
とにかく早く指示を出して、退散するべきだ。
「ひとまず木村くんは、何の言語が得意なの?」
「僕はJAVAですかね。卒業研究でも使いましたので」
「そうか、わかった。じゃあVBの勉強しといて。あ、
あとHTMLも。WEB系の開発で何かといじると思うから」
「わかりました。ありがとうございます!」
この子は好感が持てるな。
「マ男さん、本ないんすけどぉ」
問題はこの竹中だ。
「何の本?」
「大概の言語はあらかたマスターしてるんで、まぁテキトーに?」
し、知らんがな。何を言いたいのか、イマイチ理解できん。
「得意な言語はあるの?」
「あらかたっすね」
答えになってねぇ・・・。
「とりあえず、JAVAでも勉強しといて」
「メジャーなの行きますね、まぁいいけど?」
な、なんか腹立つな。井出やリーダーと同じ匂いがする・・・。
まさかとは思うが・・・。

698: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:33:05.75 ID:t6ky5SMo
>>694
鼻をはやくへし折っておかないとまずい典型だなwwww

700: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:34:27.59 ID:Hg/HWZwo
>メジャーなの行きますね、まぁいいけど?
クソワロタ

704: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:36:47.70 ID:y/gtPGko
指示を出し終え、俺は自分の席に戻り、仕事を再開する。
30分置きぐらいに二人を確認する。
うーむ、木村くんは真剣にやっているようだ。真面目タイプだな、彼は。
一方の竹中は・・・。
「マジかっけぇ」
何かブツブツ独り言を呟いていた。何をやってるのか。
ディスプレイを覗き込む。

壁紙がザクに変更されていた。

何やってんだよ・・・。
「あの、竹中くん」
「マ男さんじゃないっすか。このフォルム、マジイカしますよね?」
それはどうでもいい。
「今は休憩時間じゃないから、真面目にやってくれないかな」
「いや、俺ガチでバリバリなんで。参考書のプログラムとか余裕ですから」
そういう問題じゃない。大体、参考書のプログラムなんて遊びじゃないか。
「木村くんも真面目にやってるし、竹中くんもやってくれないかな」
「チッ」
こ、こいつ・・・!?

705: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:37:14.01 ID:6LOok7Q0
ザクwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

707: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:38:17.14 ID:pfac3iYo
ザクktkrwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

711: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:40:05.32 ID:KLYMYCo0
井出臭がプンプンするぜ

717: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:44:37.00 ID:y/gtPGko
さすがにこれはいかん。報告だけでもしておかないと。
「すいません、リーダー」
「あ?」
「二人の新人なんですけど」
「上原に聞け」
コイツ絶対、これが口癖になってる。
「上原さんは居ませんって」
「知ってるよ」
じゃあ何がしたいんだよ・・・。
「木村くんの方は問題ありませんが、竹中くんがちょっと」
「自分で何とかしろよ」
「元よりそのつもりですが、報告だけしに来ました」
「む・・・そうか。はいはい、わかったよ」
こっちがはいはいだよ。
「マ男くん」
井出だ。
「竹中くん、俺に任せてみないか?」
猛烈にイヤな予感がする件。

720: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:45:45.82 ID:34DObJso
上原カムバァァァァッッッックwww

724: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:49:19.17 ID:6LOok7Q0
井出と竹中のITコンビ結成か!?

725: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/08(土) 23:49:37.13 ID:y/gtPGko
「いえ・・・一応、私が教育係となってますし」
「おい、マ男」
なんだ。
「井出に竹中を任せても良いぞ。
それに一人で二人だと大変だ。井出に回せ」
いや待て。まだ竹中は修正可能範囲だ(たぶん
ここで井出に任せてみろ、それこそ終わるぞ。
派遣社員だからと言って、ここで諦めるわけには
「オッケー牧場!!」
はいはい、わかったよ・・・。俺は木村くんに全力を注ぐよ・・・。
「マ男さん」
おっと木村くんだ。
「ん?」
「参考書のここの所なんですけど・・・」
この子は勉強熱心だな。ただ単に参考書を読んで、
そのままプログラミングをするだけじゃなく
自分でオリジナリティを加えて、独自のプログラムを組み込んでいた。
原型は参考書だが、こういう行為を行えるという事実が重要なのだ。
この子は伸びるぞ。
「ありがとうございましたっ!」
若い! 良いなぁ。

「これたまんねぇ!!」

井出の声だ。

727: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:50:29.36 ID:JiJp0bg0
>>725
嫌な予感wwwwwwwwwwww

729: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/08(土) 23:52:08.16 ID:H9pqGJY0
>>「これたまんねぇ!!」
何が起こっているのか目に浮かびすぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

741: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:00:58.86 ID:FSS4MXso
何をやってるんだ。竹中のディスプレイを覗き込む。
またザクだ。角がついてる。
「この角付きはリーダー機なんすよ。
ザクは小隊を組んでうんたらかんたら」
「ふんふん、それでそれでww」
おい。
「こいつらカラーリングは緑で統一してるんすけど」
「シャアザク!」
「そう、赤い彗星のうんたらこうたら」
おい、井出。
「やっべぇな、懐かしいww 俺もガンダム見てたなぁ。
セーラさんが好きで好きで」
おい!!
「ちょ、井出さん」
「おぉ、ここでマ男登場! 主砲ってー!」
アホか、貴様。
「何やってるんですか」
「え? ガンダムの話」
んなこたーわかってるよ・・・orz

757: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:10:26.98 ID:FSS4MXso
「いやそうじゃなくて、今は仕事中ですよ」
「息抜きも必要だよ」
「最初からそんなこと教えてたらダメじゃないですか。
最初が肝心なのは井出さんも」
「そう、だから息抜きを教えてるんだよ」
だ、ダメだ。思考回路がぶっ壊れている。
これはもう挽回不可能だ。
リーダーは一体、何を考えてるんだ・・・。
井出さんを教育係に選ぶなんて、常軌を飛び越えて銀河系まで脱してるぞ。
もう俺は知らん。ここでこいつらに関われば、俺にまで支障が出そうだ。
竹中は井出に任せた。俺はもうここから無関係だ。
仕事に戻る。
「あの人、真面目すぎるから、気にしない方がいいよ」
「そうっすよね。言語バリバリだっつってんのに、しつこいんすよ」
き、聞こえてるぞ、おまえら・・・。

762: ハム速からきますた 2007/12/09(日) 00:13:15.19 ID:MoQ8Wyco
>>757
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

763: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:13:41.57 ID:HiJ3dW6o
>>757
いくら言語の勉強が面倒でもそれをストーレトに言うか普通
言語じゃなくたって仕事関連の勉強ならいくらでもあるだろ

775: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:20:23.08 ID:FSS4MXso
しかし、竹中のあの自信は何なのか。
ホントにバリバリならば、俺としては言うことはない。
勤務態度がアレだが、仕事が関われば
そんな事など言ってられる暇など無いのだ。
い、いや、落ち着け。俺が気にするのは木村くんだけだ。
まず彼をソルジャーに育て上げないといかん。
今のうちにぬるま湯につけておくと、後が大変になるぞ。
「マ男さん、すいません」
「ん?」
「ここの所なんですけど、文字を切り出して表示したいんですよ」
substringだ。まだそこまで行ってないのか?
「確かJAVAでも出来たんですけど、コマンド忘れちゃってww」
この笑顔で教えてあげたくなるが、ここは抑える。
「VBでも使えるから、自分で調べてごらん。きっと見つかるよ」
これでどう答えるかだ。
「あ、はいww わかりました!」
素直で良い子だ。後輩を持つって、こんな感じなんだな。

779: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:22:14.71 ID:GLCcbSc0
>>775
木村君いい子だなぁ

782: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:24:30.70 ID:UlcC8M.o
素直な奴ほど・・・・俺は怖いな・・・・

792: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:30:15.59 ID:FSS4MXso
昼休憩。
「マ男くん、お昼今日一緒にどうかな?」
藤田さんだ。
「えぇ、良いですよ」
いつもは会社でコンビニ弁当だが、
藤田さんの誘いで近くのうどん屋に入る。
時間が惜しいので、極力外食はしないのだが、
今回は仕方あるまい。
「どう、後輩とは?」
「うーん、まだ初日なので分からないですね。けど、
木村くんは感じが良いですよ」
「そうか、実は私もそう思ってね。
彼は私と君を二分割したような性格なんじゃないかな」
それはまだ早計ではないですか、藤田さん。
「そ、そうですかね・・・。私が半分入ってるのは
マズイかとも思うんですが」
「ハハハww 良い意味でだよww ただ、
木村くんは育て方次第で大きくなると思うよ」
つまり、俺次第でダメにも使えるようになるとも言っている。
まさに原石だと言うことか。
「彼は性格が良い。目上の人間に対して素直に言う事を聞くしね。
まぁ、それが一概に良いとは言えないが」
確かにそうだ。井出やリーダーの言う事を素直に聞いてしまうとなると、
これまた話が変わってくる。
「そうですね・・・ちょっと様子見という意味でも、
放置してみようと思います」
「時期を見誤らないようにね。彼は君とは違って、
普通の人生を歩んできた学生だ。
 間違えた時に放置してしまうと、あっという間に潰れてしまうよ」
なんか話が難しくなってきたな。俺にできるのか?

798: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:35:02.14 ID:GLCcbSc0
>>792
とりあえず井出とリーダーに毒されなければ問題ないんだって

804: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:36:57.66 ID:A7qfl0M0
今、木村君の未来はマ男に託されたッ・・・!!

814: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:40:31.28 ID:FSS4MXso
会社に戻る。
木村くんはキーボードをいじっていた。昼飯食ったのか?
「木村くん、今は昼休憩だよ」
「あ、はい。さっきの切り出しが分かったんで、
今調子が良い所なんです」
休める時に休んでおかないと、後がマズイ。
昼休憩はあと僅かしかない。
「ウチの会社は休憩時間が厳しいから、
休める時に休んだ方が良いよ」
「でもあと時間も少しですし」
自分の信念を曲げないのか?
「ご飯食べないの?」
「たぶん平気です」
これはダメだ。割と頑固な面もありそうだな。
ここは一旦退いて、様子見にしておくか。
時計の針が16時を回った頃・・・
「すいません、マ男さん」
「ん?」
「お腹減ったんですけど・・・」
ほらな。身体を動かさないから腹は減らない、
って考えだったのかもしれん。
身体は使わずとも、頭を使ってるのだから、
当然空腹は来るのだ。
「うーん・・・でももう休憩時間終わってるしな・・・」
助けるべきか、助けないべきか。藤田さんの、
時期を見誤るな、が頭をよぎる。
「参考書を買いに行くついでに、ご飯食べて来ると良いよ」
新人を育てるのは大変だ・・・。

815: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:41:42.16 ID:1RBc8KIo
ありがちwwwwwwプログラミング関係って上手く行ってる時は
やたらと突っ走っちゃうんだよな

820: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:42:40.27 ID:VNw0m5Ao
>>814
マ男も初日は食いそびれて多めに見て貰ってたしな

836: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:48:56.67 ID:FSS4MXso
木村くんが部屋を出て行く。
ちょま、リーダーに一言ぐらい言わないとダメだろう。
まだまだ、どこか抜けている所があるな。
やはり過度の期待は禁物だ。
「すいません、リーダー」
「あ?」
「木村くんなのですが、参考書を買いに行かせましたので」
「いちいち言わんでもいいよ、そんな事。
それより仕事しろよ」
まぁ確かに。
席に戻り、仕事を再開する俺。あれから成長したとは言え、
まだまだ分からない所が多すぎる。
人は生涯勉強だな、これは。
「んで、ここがこうなるんだよ」
ん?
「おーなるほどww」
井出と竹中だ。なんだ、仕事もちゃんと教えてるじゃないか。
「所で井出さん」
「ん?」
「『==』と『Equals』の違いってなんすか?」
「一緒だよ」
ち、ちげーよ、バカ!
「なんで分けてるんすかね?」
「英語人のためでしょ」
本当のバカだ。

839: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:49:29.90 ID:XjeLHcEo
竹内のバリバリっすよが志望フラグにしか聞こえないwwwwwwwwwwwwwwwwww

844: ハム速からきますた 2007/12/09(日) 00:50:12.52 ID:MoQ8Wyco

バカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

845: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:50:23.97 ID:1RBc8KIo
井出自重しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

849: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:51:29.22 ID:VNw0m5Ao
>>836
ちょwwwwww二人ともおわっとるwwwwww

867: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 00:58:24.80 ID:FSS4MXso
「ただいま、戻りました」
木村くんが帰ってきた。あれ? 参考書持ってないぞ。
「おい、木村」
「はい」
マズイぞ。
「お前、参考書買いに行ったんだろ?」
「あ、はい」
「買ってねーじゃねーか」
「あ・・・はい」
「何しに行ってたんだ?」
「すいません、ご飯食べに行ってました」
おいおい、ちょっと待て。それはまずいよ。
素直すぎる。言い訳ぐらい用意しておくものだ。もっとも、
即席で作れる言い訳なんて、たかが知れてるがな。
「おい、マ男!」
き、来た。こりゃー面倒なことになりそうだぞ・・・。
「はい」
「お前、うちの休憩時間が厳しいの知ってるだろうが」
「そうですが」
「ですがじゃねぇ! お前、何を新人甘やかしてんだ」
コイツ、会社を刑務所か何かと勘違いしてないか?

870: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:59:19.68 ID:pcZEVJ6o
やべー、リーダーがバリバリでかっけぇwwww

871: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 00:59:34.65 ID:MjVfyeIo
こればっかりは、リーダーに分があるなww

878: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:00:30.36 ID:6xVcf9.0
素直すぎるのも時には罪なんだな

908: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:07:36.79 ID:FSS4MXso
「すいません、以後」
「リーダー、すいません。僕が、昼休憩にご飯食べなかったのがいけなくて」
木村くん、ホントに良い子だな。俺は少し
「てめぇは良いんだよ。マ男、お前が全部悪い」
何なんだ、この人は・・・。
「はい、すいません」
口答えすると面倒なことになる。頭を下げるのが一番の得策なのだ。
「でも、本当に僕が」
木村くん、あのね。気持ちは嬉しいんだ。凄く。だけどね
「マ男さん、本当にすいません」
いいよ、許してあげる。
「木村、おまえ良い奴だな」
「すいません、ありがとうございます」
あのリーダーが良い奴!? 井出タイプの人間じゃないのにか!?
べ、別の意味で凄い新人が入ったぞ。

912: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:08:57.00 ID:1RBc8KIo
>>908
すげぇ良い子wwwwwwwwこれは許したくなるwwwwwwww
これはこれで一つのスキルだよなぁ、うらやましい

917: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:09:27.75 ID:A7qfl0M0
>>908
これは予想外の反応

939: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:16:13.00 ID:FSS4MXso
こうして大した責めも無く解放された俺。しかし、
確かに休憩時間を越えてるのに飯はまずかった。
藤田さんがフォローに回らなかった事からも、
それが伺える。次から気をつけねば。
定時が過ぎた。
入社日の俺は、ここで不満を募らせていた。
残業代も出ないのに、何でやらないといけないのかと。
木村くんを見る。
ディスプレイを凝視しているようだ。時計などには目もくれていない。
独走タイプの子なのか? 確かに自分の世界に入ること、
すなわち優れた集中力は、この業種では重要ではあるが
知らず知らずのウチに疲れがたまってたり、
瞬きを怠ってドライアイになってしまったりと、
弊害も少なからずあるのだ。
この子はあまり目を離さない方が良いな。
「木村くん」
「・・・」
「木村くん」
「あ、はい」
う、うーむ。
「別に仕事じゃないから、今日はもう帰って良いよ」
「はい、キリの良いところで帰ります」
そしてまたディスプレイ。藤田さん、この子どうなんでしょう?
すると
「あー帰りてぇ」
竹中、お前は帰っていいよ。

945: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:17:56.28 ID:wn4Jrn2o
竹中はじまってるなwwwwww

946: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:18:08.15 ID:fCb.uTk0
竹中wwwwwwww

947: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:18:17.46 ID:1RBc8KIo
屈強なソルジャーしか生き残れない世界で、これは実に扱いづらいな

964: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:25:12.67 ID:FSS4MXso
うん・・・残業代・・・ね。休憩時間・・・ね。うん、ありがとう。

「竹中くん、まだ頑張れるでしょ!」
井出だ。無駄だと思うよ。
「いやーもー無理っすよー。目もシパシパしてるし、
なんか肩も痛いんすよー」
ほらな。
「じゃあ、ちょっとガンダムの話でもして、
それからまた仕事再開しようぜ」
「あ、それいいっすね」
なんだと。
「ギレンってさーあれってハゲなの?」
「知らないっすよww てか髪あるでしょww」
「いや、あれ色的にキテない?」
井出と竹中。相性がかなり良いのか、上手く噛み合っている。
特に井出の竹中の使い方が非常に上手い。
こいつ絶対、店長とかやってたタイプだ(知らんけど
「よし、勉強再開しようか」
「えーもうっすか?」
「でないと、僕ちんも帰れないのー」
「しょうがねーなー。井出さん、俺に感謝してくださいよ」
井出さん、これでよくキレないな。

967: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:25:55.61 ID:AsZqC/Qo
どっちもどっちだからキレないんだろうな

969: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:26:13.18 ID:z.aLVYoo
井出人使いうまいwwww

973: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:27:15.94 ID:1RBc8KIo
井出ってば意外とwwwwwwwwww
リーダーの人選は正解だったか?

975: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:27:41.58 ID:VNw0m5Ao
>>964
ちょっとだけ井出を見直したぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

34: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:34:05.48 ID:FSS4MXso
次スレはここか。

残業2時間経過。俺はもちろん、他の人も当然帰れない。
二人の新人は除く。
「よし!」
木村くんだ。キリが良い所まで行ったか。
「マ男さん、ちょうど良い所まで行ったので、
今日はこれで失礼しようかなって思うんですけど」
「あぁ、うん。けど、ちょっと待って」
一応、リーダーに聞いておくべきだ。
初日の俺は残業2時間で済まなかったからな。
「すいません、リーダー」
「忙しい」
「木村くんを帰らそうと思ってるんですけど」
「忙しいって言ってるだろうが。勝手に帰らせろよ」
すいません。
「木村くん、OKみたいだから帰って良いよ」
「あ、はい」
荷物をまとめて、席を立つ木村くん。
「では、おつかれさまでした!」
『おつかれさまでした』
木村くんの初日はこれにて終了。
一方の竹中くん、もとい、井出・竹中ペアはどうだ?

37: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:35:26.81 ID:1RBc8KIo
なんという爽やかさ
にしてもリーダーの邪険な態度に違和感を感じなくなってきてしまった、どういうことだろう

42: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:36:18.20 ID:UlcC8M.o
木村くんは、見てるとほのぼのするが・・・

バカコンビに期待

62: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:43:56.31 ID:FSS4MXso
「あーだりぃ」
ですよね。
「よし、これが出来たら帰っていいよ!」
「できないっすよー」
これでどう切り返す、井出さん。
「わかった。じゃあ、30分まで頑張ってみようよ」
コイツ結構上手いな。今の業種より、
こっち関係の仕事に就いたほうが良いのではないか。
「しょうがねーなー。解けたら何かしてくれます?」
「ハゲチャビンしてあげるよ」
「じゃあやります」
意味が分からないが、何だかんだで上手くやっている。
これは学ぶべき所だ。木村くんに使ってみよう・・・って、
木村くんは使う必要が無さそうだな・・・。
井出さんも井出さんで、ちゃんとした知識を持ってくれれば良いのだが・・・。
あと空気読んで欲しい・・・。
「うーん」
30分は過ぎている。しかし、音をあげない竹中。
井出さん、あなた結構凄いな。
そして
「できたぁ!」
「げぇ、マジで出来たの?」
「ほら、これ」
「うわ、マジだ。しょうがねぇなぁ」
ハゲチャビンって何だよ。

63: ハム速からきますた 2007/12/09(日) 01:44:30.60 ID:MoQ8Wyco
ハゲチャビンわろたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

71: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:46:05.20 ID:HvudANEo
井出のことちょっとだけ好きになったwwwwwwwwwwwwww

84: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:52:00.26 ID:FSS4MXso
「ハゲチャビンしてくださいよ」
「わかったよ、しょうがねぇ。男に二言は無い!」
そう言ってデコをマッハでかき上げる井出。
「ハゲチャビン!!」
両手でパァンッ!と手を叩きつける井出。
「ぶわはははwwwwwwww」
爆笑する竹中。

・・・。

ついていけん。何やってんだ、あの二人は。

俺はここで一つの事柄に気付いた。
全く相反するタイプの二人の人間。
すなわち、木村くんと竹中だ。そして教育係の俺と井出。
そう、俺と井出も相反するタイプだ。
井出は知らないが、俺は正直な話、
井出とは親しくなりたくない(ごめんね
リーダーは計算してやったのかどうかは知らないが、
この人選はGJと言わざるを得ない。
そして何より、お互いがお互いの後輩を育て上げる競争、
つまり切磋琢磨だ。
この状態に現在なっている。偶然なのか、計算なのか、
それは知らないが、俺は少しリーダーを見直した。

93: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:54:48.90 ID:jEa6Fzgo
>>84
迷コンビ過ぎる・・・

何でリーダーがここに絡まないんだろ

94: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 01:54:49.95 ID:X5XT4u60
>>84
ハゲチャビンwwwwwwwwwwwwwwww
井出は流行語大賞をとれる。

102: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 01:59:32.15 ID:FSS4MXso
「じゃーおつかれっしたー」
「おーおつかれー」
竹中くん帰宅。これで両新人が帰ったことになる。
「おい井出」
「はい、なんでしょう」
「お前人事やれよ」
「ちょまww」
「まぁ、人事なんてこの会社に居ないけどな」
「しかしリーダー、竹中くんは良いですよww」
「見てりゃ分かるよ。あいつ使えれば正社員として
雇いたいと思ってるから、ちゃんとお前育てろよ」
「任せてくださいよ」
うーむ、リーダーは井出さん贔屓だから、
リーダーの評価では俺は勝ち目無いぞ。
いや、別に給料に反映されるわけでもないし、
何か評価が上がるわけでもないが。
井出に負けるのは納得いかん。
藤田さんに今日の評価を聞きに行く。

108: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:01:44.91 ID:1RBc8KIo
>>102
リーダーはどんだけアホ好みなんだよ(´゚Д゚`)

124: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:06:24.10 ID:FSS4MXso
「すいません、藤田さん。少しよろしいですか?」
「うん?」
「今日の新人教育なんですけど、私の方法で何か問題ありそうでした?」
まずは問題点を聞く。あればそれを改善しなければならない。
「うーん、全部は見てないから分からないけど、
休憩時間はまずかったよね」
ですよね・・・。やっぱそうですよね。
「時間は厳守させないと、尾を引いてしまうから、
そこんとこは気をつけないとダメだよ」
「はい、すいません」
時間厳守は社会人の基本でした・・・。
「他は良いんじゃないかな。
木村くんはマ男くんと相性良いみたいだし、成長株だと思うよ」
なるほど、藤田さんの評価は木村くん寄りという所か。
「ただ、教え方は井出さんの方が上手いね。
竹中くんの性格をきちんと掴んでるし
 やる気の出る教え方だと思うよ」
井出に負けた。

127: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:07:27.03 ID:yzq94kc0
どんまいww

129: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:07:37.35 ID:6gWgTNc0
まぁ向き不向きあるわな

148: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:12:56.01 ID:1RBc8KIo
いやぁ、今回の井出は素直に上手いよな
やはりコミュニケーション能力では一枚も二枚も上手か

151: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:14:44.14 ID:rK2KKRko
井出と竹本が、ちょうど良くウマが合ったから、新人教育も上手くいっただけっぽいがww
まー結果が全てだからなww

153: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:15:34.03 ID:FSS4MXso
うーむ・・・。俺は後輩を育てる才能が無いのだろうか?
おっと、いかんいかん、まだ初日だ。
それに俺にとって始めての後輩なんだ。こんな弱気でどうする。
まずは木村くんの性格を掴むことから始めよう。
今日の時点でいくつか分かったが、ほんの片鱗にしか過ぎないはずだ。
しかし、あの井出の人の性格を読み取る力は何なのか。異常だぞ。
竹中くんと接したのは最初の挨拶ぐらいだったと言うのに。
あいつ何かスタンド持ってるだろう。
「マ男くん」
井出だ。
「はい」
「木村くんはどう?」
「良い子ですよ。私には勿体無いぐらいの後輩です」
「そうかそうか」
ニヤニヤする井出。何を考えている。
「竹中くん、今は使えないけど、すぐに木村くんを追い越すよww」
野郎、言いやがったな。木村くんの方が優秀だということを見せてやる

俺と井出の戦いの火蓋が切って落とされた。

160: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:19:01.11 ID:/BK26lco
>「竹中くん、今は使えないけど、すぐに木村くんを追い越すよwwww」
既に竹中くんが使えないことが判明wwwwwwww

161: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:19:07.62 ID:1RBc8KIo
全然仕事出来ないお前が何を言うか、と突っ込みたいwwwwwwww

165: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:20:36.14 ID:5TdoPBso
竹中はバリバリじゃないのかよww

166: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:20:54.07 ID:z.aLVYoo
物事がいい方向に向かっているwwww

178: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:27:00.62 ID:FSS4MXso
1日、1日を追っていくとキリが無いので、いつものように
ポイントとなる日を選んで書いていこうと思う。

2週間ほど過ぎた頃、ついに二人に仕事が回される事となった。
その間に俺が木村くんに教えたことは、業務知識は元より、
欠点と言える部分・・・
時間厳守、どこか抜けていないかの再確認、質問の仕方など、
新人には付き物のありがちな失敗部分を入念に教えていた。

これでありがちな失敗はしないだろう。
木村くんは飲み込みも早く、素直な性格がきいて教える立場としてはありがたい限りだ。

各自にスケジュールが配られる。
かなり甘めだが、二人には製造のスケジュールが入っていた。
ここで俺は、俺の時と全然違うじゃねーか、なんだこれ・・・。
と密かに怒りに打ち震えた。

「今回は珍しく余裕あるプロジェクトだから、まぁ焦らずに頑張れや」
他人事かよ。
「特に井出とマ男、おまえらは新人抱えての仕事だからな。恥かくなよ」
わかってますよ。
「了解しやしたー」
「そんじゃ席に戻るぞ」

よし、頑張ろう。木村くん。

183: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:30:51.91 ID:AerhOqA0
>「特に井出とマ男、おまえらは新人抱えての仕事だからな。恥かくなよ」

何かのフラグに思えてならない

192: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:35:38.79 ID:FSS4MXso
当然、俺も製造のスケジュールが入っている。
俺も甘めに引かれてはいるが、木村くんを抱えながらなので、
実際はトントンと言った所か。
「マ男さん」
「ん?」
「僕の作業って修正ですよね。設計書を見つつ、ソースの確認していいです?」
自分から行動する力。これは大事だ。
「うん、いいよ。分からない所があったら聞いて」
「いえ、自分で考えて見ます」
う、うーむ。プライド高いのかな。それとも、行動力がありすぎるのか。
「あぁ、わかった。時々、様子見に行くから、その時に説明とかするよ」
「はい、お願いします」
落ち着け。方法を選べば、何のことはないのだ。

一方の井出・竹中。
「井出さん、俺わかんないんで、ソース見てもらっていいすか?」
「分からないのは当たり前だのクラッカーだよ」
「俺ホントわからんっすよー」
「わかった、わかった。ほら、まずこのメソッドが初期処理でしょ」
「はぁ」
「ここにブレークポイントつけて、処理実行してみ」
「はぁ」
カチャカチャやる竹中。
「あとは、コメントを頼りにしても良いから、大まかに処理を追ってごらんよ」
「なんだ、楽勝じゃん」
「いやいや、ちゃんと俺に説明しないとダメだよwwww」
「わかってますよww」
な、なんだあいつら・・・。俺勝てる気しないぞ。

195: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:37:38.34 ID:0TiqwGso
>>192
どうしても突っ込みたいことがある
竹中どこら辺がバリバリなのwwwwww

196: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:38:20.64 ID:OADcT/w0
後輩に振り回されてるな

202: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:40:09.60 ID:1RBc8KIo
竹中はバリバリだな
バリバリ質問の出来る子wwwwwwww

教える人が居る環境ではこっちの方が伸びるんだよなー

216: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:47:26.47 ID:FSS4MXso
「あーこれ、先週やった処理じゃん。なるほどな」
竹中が独り言を喋っている。何かよく分からんが、
とりあえず竹中は欠点は直ってない。
俺が察する限り、井出は竹中の長所(どこが長所か知らん)を
伸ばしたということか。

そろそろ木村くんを見に行くか。
「木村くん、どう?」
「あーマ男さん、このReleaseなんですけど、
設計書には書いてないんですよ」
「ん? どれどれ」
「うーん、ホントだね。でも、これはReleaseしないと、
DBに値が登録されないから」
「します?」
「うん」
「はい、わかりました」
「他に質問ある?」
「いえ、特には」
俺いらなくね?

222: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:49:31.10 ID:1RBc8KIo
>>216
スムーズすぎて不気味に感じてしまうのは気のせいか
絶対どっかでバグ発生してるって!

231: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:53:40.01 ID:GCBJS0Uo
木村君は大失敗しそうな気がするwwww

232: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 02:55:29.11 ID:vF14vt.o
木村に大ポカフラグが立ちまくってる。
この戦争が終わったら結婚するんだ・・・程度に。

237: マ男 ◆kmd7lCK4/M 2007/12/09(日) 02:58:37.55 ID:FSS4MXso
こうして、相反する二組はスケジュールを推し進めていく。
俺は基本的に一人でこなしてきたため、
自立させようとする意思が強かった。
なので、助けるとは言っていたものの、僅かにヒントを与えるなど、
1~10のうち、1~3程度までしか手を貸さないのだ。
これは俺の考え方なので一概には言えないが、
この新人時代に10全て教えてやると、
後々で教えてくれ癖がついて抜けなくなる。
そうなってしまうと、一人では何も出来なくなり、
常に誰かがついてやらないといけない状態になるのだ。
俺はそれを避けるため、言い訳になりえるが、
先を見越してこの方法を取っていた。

木村くんとも相性の良い方法のはずだ。
彼は自分の力で成功して始めて快感を得るタイプの子だ。
10全て教えてやると、俺がやる意味ないじゃないか、
と放棄してしまう可能性がある。
俺は木村くんの性格を、掴み始めていた。


一方の井出の教育方針は読めないが、
あの教え方で良いのか・・・?
確かに竹中の性格からしてみれば、
あの教え方しか方法は無いかもしれん。
しかし、あれからどうやって使い物になるよう持って行くのだ。

ていうか、全然バリバリじゃなかったのはどうなんだ。

そして製造2日目。ここで大きな差が出てくる。

241: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 03:00:43.56 ID:jEa6Fzgo
竹本の本領発揮クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

243: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2007/12/09(日) 03:01:42.88 ID:vF14vt.o
竹本が本気出した

引用元: 【木村】ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない【最終章】



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