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751: 恋人は名無しさん 2012/12/06(木) 20:35:50.81 ID:+qNYeSNa0
3年ほど前の修羅場。 
年齢とスペックは当時のもの。 

俺、20歳、歯科大生。 
彼女(A子)、19歳、短大生。 

合コンで知り合い、
A子からの告白を受けて
付き合い始めた俺たち。 
A子は今時の女の子って感じだったけど、
決して派手な感じではなく、
かわいい雰囲気の子。 

付き合い始めて半年が経ったころ、







町でのデート中に
A子の母親にバッタリ遭遇した。

直接顔を合わせたのは初めてだが、
A子は母親に俺のことを話したり、
写真を見せたりはしていたらしい。
挨拶をして、立ち話をしていると、
A子母が「せっかくだしお茶でも」と言うので、
近くのカフェでコーヒーとケーキをご馳走になった。
A子母はごく普通の
やさしいお母さん、という感じだった。
30分ほどで解散。

752: 751 2012/12/06(木) 20:36:31.65 ID:+qNYeSNa0
その後、何かお礼の品を買って
A子にことづけようと、
デパ地下に向かおうとしたのだが、
A子は「お茶くらいでお礼なんてしたら、かえって気を使うよ」と言う。
せめてと思い、
A子の携帯から
お礼のメールを送らせてもらうことにした。

A子に携帯を借りて、
せっせと文章を作っていたのだが、
予測変換にあやしい単語が
表示されることにふと気付いた。

「援助」
「ホテル代」
「サポ」
「ラあり」
「○○メール」(ネット広告でよく目にするサイトの名前)

まさか、と思った。
その場では何も言わず、
メールを送り終えてA子に携帯を返した。
が、不安と疑心が残り、
自宅に帰ってから
自分の携帯でそのサイトにアクセスした。

753: 751 2012/12/06(木) 20:37:40.69 ID:+qNYeSNa0
当然サイトは会員制で、
登録するとなると認証に時間がかかるらしい。
(年齢確認のために免許証の写真を送らなければいけなかった)
会員は携帯番号+暗証番号で
ログインできるシステムらしい。
ダメ元でA子の携帯番号と
誕生日を入力してみたら、
あっさりログインできた。
(特定の端末からしかアクセスできない設定も可能、とあったのだが、
A子はそれをしていなかったらしい)

ショックのあまり動悸が激しくなり、吐き気がした。
居住地などは多少フェイクが入っていたが、
誕生日から血液型、身長、
それはまさしくA子のプロフィールだった。
自己紹介欄には
「男女問わずいろんな人と仲良くなりたくて登録しました★」
などど書かれていたが、
書き込みの履歴は
やる相手を募集するものばかりだった。

毎回条件は決まっていて、
「ラあり、ホテル代別2万、写メあり、
現地集合現地解散できる方限定★」
今思えば2万ぽっちで
体売ってたのかよ、という感じだ。

754: 恋人は名無しさん 2012/12/06(木) 20:40:16.30 ID:YLnehsdE0
支援

755: 751 2012/12/06(木) 20:42:03.27 ID:+qNYeSNa0
メールのやり取りを見ても、
過去に15人ほどの男と
すでにホテルに行っていることがわかった。

基本的にパターンは一緒で、
地元のホテル街付近にある
大型書店の駐車場で待ち合わせ
(A子は毎回原付で行っていた)

ホテルに移動
という感じ。

「知らない方の車に乗るのは
ちょっと抵抗が…っ(>_<)」
「じゃあ、お待ちしてまーす★」
など、待ち合わせの過程の
やり取りが生々しくて、
悲しいやら悔しいやら情けないやら。

それから数日、
A子と会う予定もなかった俺は、
表面上はいつも通りに
メールのやりとりなどしつつ、
定期的にそのサイトをチェックしながら、
気持ちを整理して別れの覚悟を固めていた。

最終ログイン時間が
表示されるシステムだったので、
そこからバレるかと心配していたのだが、
A子も相当な頻度でアクセスしていたようだったし、
まさか俺が見ているとは
思いもしなかったのだろう、
バレることはなく一週間ほどが過ぎた。

次の週末、A子からデートの誘いがあったが、
俺は敢えて断り、いつも通りサイトを通じて
彼女の行動をチェックしていた。

予想通り、夕方あたりに
「今晩会える方募集★」
というA子の書き込みが上がった。
直後から、ポツポツと
男性会員からのメールが届き始める。
チェックしたメールには
「既読」のマークがついてしまうため、
A子が先にメッセージを読んで
「既読」になったのを確認してから、
やり取りの内容をチェックする。

756: 751 2012/12/06(木) 20:42:49.27 ID:+qNYeSNa0
男性会員のうちの一人とのやり取りが始まり、
いつもの流れで着々と待ち合わせの段取りが決まっていった。
A子が指定した待ち合わせ場所は、
お決まりの大型書店だった。

待ち合わせ時間の少し前、
車に乗ってその書店へ向かう。
駐車場の入り口からやや離れた、
駐輪場置き場が見える場所に
車を停めてスタンバイ。
そこから、A子に電話をかけた。

「はいはーい♪」
―俺だけど、今日予定してた飲み会がなくなってさ。
 今からでもよかったらちょっとだけ会わない?
「あー、ごめんね。
もう先輩とごはんの約束しちゃったよー」
―マジかぁ…、先輩って誰?
「えっとね、前話した人!
○○さんと、■■さんとー、その彼氏も来るんだって!
■■さんがねぇ、誕生日なの」

よくもまぁこんなにもスラスラ
嘘がつけるもんだと空恐ろしくなった。
まだ僅かに残っていた、
許せるものなら許したいという気持ちが
きれいさっぱり消えた。

引用元: ◇修羅場◇part123


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