若干フェイク込みで 
キチといえばキチだけどライトな感じ

古民家や四季折々の風景を
写真に収める事を
趣味にしている親戚がいる
ただプロのカメラマンのような
機材を持ってではなく
デジカメや携帯の機能で
撮影することがほとんどだ
ここまでが前提

ある日入り組んだ小京都風情のある町を
車で楽しんでいると
T字路の脇道から
県警の車が若干飛び出してきた

お互い徐行運転なので
交通事故にはならなかったが
狭い道と優先の関係から
警察車両は親戚に道を譲る為に後退
そして親戚が前に進もうとした矢先
その脇道の奥にいい風景を発見
警察車両の前なので手短にせねばと思い
携帯電話の写真機能でパシャリ
あとでデジカメにおさめようと手帳に場所をメモした
この間一分もかかっていない(本人談)

ところが








その後警察車両が
親戚の車を尾行し始める
親戚はたまたま
道が同じなんだろうなと思っていたが
回転灯まで動き始めたあれ、
自分は何か違反をしたのかな? 
と思って停車すると
警察車両が前に来て
先程の写真を提出して下さい と言ってきた

何の事かわからず
親戚は言われたとおり携
帯電話を渡して
警察が内容を確認
他には場所をメモした手帳の提出も求められた
しかしすぐにこちらの勘違いでしたって事で
お咎めなしに

何か撮影してはいけないものでも
撮影したのかな? と思っていたが
再度その場を訪れて尾行された原因が判明
その警察車両、

”一方通行の道を逆送していた”

親戚は、もうちょっと周りに目を向けるべきだったと笑っていた
実はデジカメの隅に
回転灯の一部が写っていたんだよね
でも逆送したかどうかは
判別はつかない部分だったけど
しかしその県警に所属する親戚は
身内の不祥事(?)なので
その後の表情は曇りっぱなしだった
 

引用元: キチネタ募集!!

※「世にもキチな物語」様に許可を頂いて掲載しています。