1: 山は俺の私有地なのに… 2014-10-29 05:18:07
事が済んだから書く

俺の祖父から貰った山が
家の裏にあるんだけど
結構ゴミとか捨てられるから
「私有地につき関係者以外立ち入り禁止」
っていう看板立てたんだ。
それで数ヶ月はゴミとか減ってたんだよ、

で、このまま続けばいいなって思ってたら
ある夏の日、
花火大会を見るため家族で山登ったら、
なんと家族連れが6組くらい座ってて
俺が彼らに
「山の所有者なんですけど、
あの、立ち入り禁止なんですが」
と姿勢を低く話したら
別にいいだろ、ゴミすてねーし、
俺達以外にもいるじゃねーか」
と逆ギレされてちょっとイラついた

それで他の人に言うと1組が降りてくれて、
2組、3組と次々と降りてくれた。
それで残った逆ギレしたおっさんに
「他の方は帰えられましたよ」と言ったら
「何だ、独り占めかよ」とか言い出すから 
警察呼びますよ、と言ったら
怒鳴りながらも降りてくれた

降りさせる事でもないと思われるかもしれないが、
実はうちの山は 
竹の子がおおく生える
しかもカンザンチクという変わった品種で
夏が旬でよく 盗まれる







2: 山は俺の私有地なのに…続き 2014-10-29 05:35:48
家族で花火を楽しみ 
その日は無事済んだんだけど
先ほど言ったように うちの山は竹の子がはえる、
それを狙ってくる盗人もいる

数日後、
朝に散歩しに山へ登ると、
人の声が聞こえる。
祖父がいるのかなとおもって
その声の方向へ向かうと

なんと知らないおじいさんとおばあさんが
竹の子を盗っている

私を見たおばあさん達は、
にっこり笑って
「おはようございます~」と言う
どうやら所有者と分からないようだった

それに気づいた俺は、
「何してるんですか?
あ、竹の子掘ってるんですね、
でもここって私有地なんじゃ」と
他人のように話しかけたら
「いいんですよ、
ここの所有者は私の知り合いで
毎年掘りに来るんですよ~」とぬかす

所有者の前で嘘をつくとは…と思いながら
常習犯と思い警察へ一応通報、
警察がくるまで何気なく色々と話す
そして警察が到着、
おじいさんとおばあさんは 
びっくりしながら逃げようとするが…
坂だったもんでうまく逃げられず捕まった

で、俺が警察に事情を説明していると、
おばあさんとおじいさんが
「お前が通報したのか!」と 怒る怒る、
俺はそうですよと言ったら
お前だって山に入ってるではないか!
お前も御用だ! と
俺を道連れにしようとする

そこで俺は
「ごめんなさい、
実はこの山の所有者なんですわ」
と嫌味っぽくいうと
サーッと顔色が悪くなる2人

俺は2人に聞こえる声で
「この人たち毎年
うちの竹の子盗みに来てたらしいです」
というと
それを言うな とギャーギャーさわぐ 
警察につれてかれパトカーへ
なんだかいつもより
朝ごはんが美味しく感じた日でした

ちなみに、なんで竹の子の収穫を
このときまでしなかったかというと
毎年決まった日に
親戚一同で竹の子掘りをするからです


引用元: キチネタ募集!!

※「世にもキチな物語」様に許可を頂いて掲載しています。