277: おさかなくわえた名無しさん 2007/03/29(木) 06:56:51 ID:nmxIkKd9
1980年代。
ちょっと田舎の小学校での事。

小学生の頃、



放課後同じ学校の隣町の連中と
校庭でよく野球をした。
隣町の連中は、
古くからの職人町生まれの連中が大勢を占めていて、
荒っぽい連中が多く、
運動能力もあちらの方が上。
俺らの町のガキ大将の一声で
僕らはイヤイヤながら招集されてたってわけだ。

その日、野球の試合自体は、
いろんな要素もからみあって
けっこうな接戦だったんだが、
途中で隣町の連中は
「こんなはずじゃない。俺たちが大勝して、 気分よくこれからも型で風切って過ごすはずなんだ」
式の雰囲気が
出てきているのが分かった。

結局、彼らのラフプレーによって、
数点差で俺たちは負けた。
彼らは意気揚々と帰り支度を始め、
僕たちは心の中では
「こんなやられ方じゃあ、納得いくかい」
とは思っていたが、
声に出してそれを言う奴は一人も居なかった。
なので俺は隣に座っていたそれまでは友人だと思っていたNに、
「ちょっと喧嘩強いからってずるいよなー」
と小声で言い、同意を求めたら、
そいつは大声で
「なんかT(俺)がやり方が汚ねぇって言ってるぞー」
と隣町の連中に向かって叫んだ。

次の瞬間、隣町の連中はいっせいに俺に向かって走ってきた。
なんかもう、よってたかってボコボコ。
俺の町の連中はガキ大将も含めて
皆逃げてしまって居なくなったが、
途中で遅番していた先生が
職員室から走ってやってきたら、
隣町の連中は一斉に逃げて、
大きな怪我になる前になんとかおさまった。

保健室で手当てをしてもらいながら、
俺は心の中で復讐を誓った。

278: おさかなくわえた名無しさん 2007/03/29(木) 06:57:55 ID:nmxIkKd9
事は少し問題になったらしく、
隣町の連中は一通り先生や親たちから
しぼられたようだったが、
そんなもんで俺の怒りが収まるわけない。

とりあえず、裏切り者のNからだ。
翌日、学校へ
あちこち痛い体を引きずりながら、
Nの居るクラスへ行き、
座って漫画読んでいる所を、
後ろから襟を掴んで引っ張り倒し、
そのまま教室の外まで引きずっていった。

ゴン!。 とりあえず、
鼻っ面に一発プレゼント。
Nは鼻血出して、泣き出した。
話にならんので、次いってみる事にした。

同じクラスのガキ大将の所へ行って言った。

俺  「なんで逃げたんだよ!」
ガ大 「逃げるだろーよ普通。お前はなんで逃げなかったんだよ!」
俺  「逃げれなかったんだろーが!。なんで助けなかったんだよ!」
ガ大 「なんじゃお前、泣かすぞコラ!」
俺  「お前本当に強いんかよ。俺と勝負した事なんかねーだろうが」
ガ大 「やってみるか、おー?!」
俺  「小体(小体育館)でやるぞ」



279: おさかなくわえた名無しさん 2007/03/29(木) 06:58:51 ID:nmxIkKd9
俺とガキ大将は小体に行った。
すぐに取っ組み合い。さすがにガキ大将強い。
途中何発か殴られたが、 クソ度胸だけで押し倒して、
ヘッドバッドしたら鼻っ面に一発入った。
ガキ大将、ウンウン唸って顔を抑えて動かなくなった。
俺は言った。
「今度逃げたらまたぶっとばすからな」

こっちもけっこうボロボロだったので、
帰ろうかと思ったが、
休み時間になったのを見計らって教室に戻ったら、
先生が居た。
「ちょっと職員室まで来なさい。分かるな」
仕方が無いので職員室へ。

こってりと叱られた。
でも最後にこう言われた。
「親御さんにも連絡しておいたから、
先生も一緒に行くから、
彼らとご両親に謝りに行ってきなさい。
それから・・・。お前けっこうやるな(笑)」


なんだかその後、
俺だけは隣町の連中とも仲良くなって、
色々とイタズラも教えてもらって、
そこそこ楽しく小学生生活を送った。
今では良い思い出だ。


引用元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(50)