155: 名無しさん@おーぷん 2014/07/25(金)01:37:10 ID:???
小学生前半の時の話。

俺の出身は北海道で、
市や町レベルの街なんだけど
家は郊外の方で
たまに狐や狸が現れる事もあった
(今は開発も進んでそんな事もなくなったが)
で、 隣に済んでいるオジサンが猟師だった。

正確には本業が他にあって
休日とかに猟に行くって感じで、
町内会のイベントとかで
酒が入ると俺や兄に
「ヒグマに襲われてこうやって
間一髪で返り討ちにした」
みたいな武勇伝を語ってた
(何割かは嘘や見栄もあったと思う。
ヒグマのくだりなんて
熊嵐そのままだったし)
たまに鹿の肉とか
近所に配ってくれるので
近所でも
人気者のおっさんだったと思う。

俺が何かの用事で
いつもより早く学校に行こうとすると
ライフルを車に入れる
オジサンに遭遇して
おじさんこれから狩りいくの?
ああ、うまく行ったら
またお肉もってくから
お母さんに料理してもらいなー 
なんて会話をする事もあった。

ある年、関東から近所に
引っ越してきた一家があって、
そいつと俺は仲良くなった。
そいつの通学路上に
俺の家があったんで
朝はそいつが家に来て、
一緒に学校に行くと言うのが
日課になってた。

である日、
そいつが早く家に来て
俺も家を出るとおじさんに遭遇。
いつものように挨拶してから
学校に向かう途中、
友達が
「あのおじさん持ってたの銃?」
って話になって
おじさんがたまに猟をしているって話をした。

その数日後、学校から帰ると
おじさんの家の前にパトカーが。



警官とおじさんと母が何か話してる。
なんでも友達の母親が
「あそこの人が銃を隠し持ってて犯罪しようとしてる、怖い」
みたいな通報をして、
警察が話を聞きに来たらしい。

警官もおじさんが
銃を持っている事は知っているが
通報を受けたからには
来ないわけには行かなくて
世間話がてら銃の保管・管理状況の
確認をしてたんだとか。
その時は問題なしって事で
終わったんだけど、
友人母、周囲の人に
「銃を持った人が近所にいるなんて怖い」
「近いうちに犯罪を犯しかねない」
みたいな話をしては
母や近所のおばさん達に
呆れられてたらしい。

で、ある日家の近く
(といっても車で三十分ほど離れたあたり)で
ヒグマの出現情報が。
そしたら友人母、
いの一番におじさんの所に向かって
近所の主婦が
スーパーに買い物に行くまでの途中
護衛しろって言い出した。
ハンターならそうするのが義務だ、みたいな事も。
おじさんだって本業もあるし、
そもそも熊情報がある場所と
スーパーは正反対の場所、
スーパーは市街地方面で
とてもじゃないが
熊が出るような場所でもない。
おじさんはやんわりと断ったらしいが、
今度はそれをネタに
近所におじさんの悪口を言いふらしてたんだとか。

いままで人を悪く言いながら
いざとなったら
(いざとなってすらいないけど)
その人を頼るとか
小学生だった自分から見ても
友人母の神経は分からなかった。

156: 名無しさん@おーぷん 2014/07/25(金)06:50:57 ID:???
なんか自衛隊と社民党(だっけ?)の話思い出したw

引用元: その神経が分からん!その2