ヒットエンドランさんからのご投稿です。
ありがとうございますm(_ _)m


10年くらい前の話。

登場人物
私子(27歳) 某携帯電話販売代理店の社員

先生 高校3年生の時のクラス担任。お寺の住職だったはず。


1.
携帯電話販売の仕事をしていた私子でしたが、珍しく客足の伸びない日曜日の午後、見覚えのあるお客さんが来店。

一目で高校の時の担任の先生とわかるも、なんだか怖い雰囲気がしたので即座に教え子と名乗ることができないでいました。

通常通りの接客をしたのち携帯電話を購入してくださることになったが、本人確認のため免許証を拝見。

先生の名前…??

名字が記憶と違うけど




下の名前は記憶通りで漢字が違う…。例えるなら高校の担任の時の名前が「木村哲哉」なら、免許証は「松田哲也」みたいな。

お世話になった恩師と思われる方を目の前にしてスルーはできず、私子は勇気を持って名乗り出た。

「高校の頃は大変お世話になりました。木村先生。ご無沙汰してます。私子です。」

とっさに先生の表情が険しいものになり、発せられた言葉が、

「よく言われるけど違うよ。俺は他人の空似じゃないの?」

私子は背筋が凍るような思いをしたので、すぐさま

「私の勘違いでした。大変失礼いたしました。」

とお詫びすると、その方はニコニコしながら気にするなと言ってくださったのですが、目が笑ってない。その後は特に音沙汰なしだったけれど、絶対に他人の空似なんかじゃない。先生だったと確信してる。

特に修羅場でもなくごめんなさい。