336: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/13(火) 16:44
はじめって飼ったネコがいた。真っ白い美猫で頭もよかった。
とても私になついてくれて、私もとても好きだった。
猫を飼って七年目、寒いとき以外は布団に入ってまで寝ようとはしなかったのに、
その年は何故かいつも私の布団で寝るようになっていた。
冬だけでなく、暑い真夏にも。
私としてはそれだけ一緒にいてもらえるのが嬉しかったので、単純に喜んでいた。
とても私になついてくれて、私もとても好きだった。
猫を飼って七年目、寒いとき以外は布団に入ってまで寝ようとはしなかったのに、
その年は何故かいつも私の布団で寝るようになっていた。
冬だけでなく、暑い真夏にも。
私としてはそれだけ一緒にいてもらえるのが嬉しかったので、単純に喜んでいた。
ある時、母と大阪に大学見学に行くことになって2~3日家を空けることになり、
私のベッドに寝ていた猫に「行ってくるよ」と言ったら、「にゃあ」と答えた。
そのままじーっと私の顔を見つめたまま。凄く穏やかな顔をしていて、
凄くせつなくなったのは今もはっきり覚えている。
猫の、どうしてもその顔が忘れられなくて、正直旅行も上の空だった。
家に帰ると、猫は何処にもいなかった。
もともと外へ出掛けるのが大好きだからとは思ったけれど、
数日経っても帰ってこなかった。
家族に聞くと誰もが見ていて、まるで挨拶に来たようだと言った。
そして結局そのまま猫は帰ってこなかった。
とても悲しかった。思い出すと今でもせつないけれど。
数年後、霊が見えるという友達が
「あんたの肩に白いモノが見えるよ」
と言ってくれた。
ああ、チロがちゃんと見ていてくれるんだなと思い、
その言葉がとても嬉しくて今でも信じている。
ちゃんと今でも忘れないからね。
あんたの後に来た猫は君以上にやんちゃで我が侭だけど、元気にやってるよ。
あんたの分まで長生きしてくれと思いつつ、今それは叶っているけどね。